複数辞典一括検索+

わらわ-な ワラハ― 【童名】🔗🔉

わらわ-な ワラハ― 【童名】 元服以前の名。子供のときの名。幼名。「―はまちをさの君と聞えしは/栄花(月の宴)」

わらわ-べ ワラハ― 【童部】🔗🔉

わらわ-べ ワラハ― 【童部】 (1)子供たち。子供。「馬牛飼ふ―この声を聞きて/今昔 15」 (2)貴人の家や寺社に仕えている子供たち。また,童形のままで仕えている召し使い。「これは―の供養じて侍る初穂なり/源氏(早蕨)」 (3)子供のような妻。自分の妻をへりくだっていう。「かの大将の九にあたる娘は頼明が―にてなむ侍る/宇津保(嵯峨院)」 (4)元服もしない下々の者。「博打(バクチ),京―数しらず集りて/宇津保(藤原君)」

わらわ-まい ワラハマヒ [0] 【童舞】🔗🔉

わらわ-まい ワラハマヒ [0] 【童舞】 子供の舞う舞。特に,法会(ホウエ)などの稚児の舞。ちごまい。

わらわ-みこ ワラハ― 【童巫女】🔗🔉

わらわ-みこ ワラハ― 【童巫女】 巫(カンナギ)をつとめる少女。「陸奥よりはるばるのぼりたりける―/平家 1」

わらわ-め ワラハ― 【童女】🔗🔉

わらわ-め ワラハ― 【童女】 少女。めのわらわ。「ある所の―,五節見に南殿にさぶらひて/後撰(雑二詞)」

わらわ ワラハ [1] 【妾】 (代)🔗🔉

わらわ ワラハ [1] 【妾】 (代) 〔「わらわ(童)」と同源〕 一人称。女性が自らをへりくだっていう語。近世では,特に武家の女性が用いた。わたし。「―を一人召しおかれなば/平家 1」

わらわ-か・す ワラハ― 【笑わかす】 (動サ四)🔗🔉

わらわ-か・す ワラハ― 【笑わかす】 (動サ四) 笑うようにする。笑わせる。「只―・さむと有るは猿楽をし給ふか/今昔 24」

わらわ・ぐ ワラハグ 【童ぐ】 (動ガ下二)🔗🔉

わらわ・ぐ ワラハグ 【童ぐ】 (動ガ下二) 子供らしく振る舞う。「ちひさきは,―・げてよろこびはしるに/源氏(朝顔)」

わらわ・し ワラハシ 【笑はし】 (形シク)🔗🔉

わらわ・し ワラハシ 【笑はし】 (形シク) 〔「笑う」の形容詞化〕 笑いたくなる。おかしい。「神の御貌のほどもゑみをふくませ給はんと―・しき物から/長明四季物語」

わらわ・す ワラハス [0] 【笑わす】🔗🔉

わらわ・す ワラハス [0] 【笑わす】 ■一■ (動サ五[四]) 「笑わせる」に同じ。「―・しちゃいけない」 ■二■ (動サ下二) ⇒わらわせる

大辞林 ページ 157256