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わらわ ワラハ [1] 【童】🔗🔉

わらわ ワラハ [1] 【童】 (1)三歳くらいから元服前の子供。童児。「老人(オイヒト)も女(オミナ)―も/万葉 4094」 (2)子供の髪形の一。束ねないで垂らしたもの。「解き乱り―になしみ/万葉 3791」 (3)貴族の家や寺社などで,雑事に使われた子供。「―の法師にならんとする名残りとて/徒然 53」 (4)「五節(ゴセチ)の童女(ワラワ)」に同じ。「大嘗会の御禊に物見ける所に―の侍りけるを見て/拾遺(恋一詞)」

わらわ-がみ ワラハ― 【童髪】🔗🔉

わらわ-がみ ワラハ― 【童髪】 「わらわ{(2)}」に同じ。

わらわ-ぐるま ワラハ― 【童車】🔗🔉

わらわ-ぐるま ワラハ― 【童車】 五節(ゴセチ)の童女(ワラワ)の乗る牛車(ギツシヤ)。

わらわ-ごころ ワラハ― 【童心】🔗🔉

わらわ-ごころ ワラハ― 【童心】 子供の気持ち。子供心。わらべごころ。どうしん。「なほ―のうせぬにやあらむ/源氏(若菜上)」

わらわ-しょうぞく ワラハシヤウ― 【童装束】🔗🔉

わらわ-しょうぞく ワラハシヤウ― 【童装束】 わらわそうぞく(童装束)。

わらわ-すがた ワラハ― 【童姿】🔗🔉

わらわ-すがた ワラハ― 【童姿】 (1)元服前の,髪を垂らしている姿。わらべすがた。「この君の御―,いと変へま憂く思せど/源氏(桐壺)」 (2)子供の姿。子供時代の姿。

わらわ-そうぞく ワラハサウ― 【童装束】🔗🔉

わらわ-そうぞく ワラハサウ― 【童装束】 公家や武家の童児の装束。細長・水干・汗衫(カザミ)など。のちには,童束帯・童直衣をもいう。

わらわ-そんおう ワラハ―ワウ 【童孫王】🔗🔉

わらわ-そんおう ワラハ―ワウ 【童孫王】 天皇の孫にあたる童子。「兵部卿の宮の―/源氏(若菜下)」

わらわ-てんじょう ワラハ―ジヤウ 【童殿上】🔗🔉

わらわ-てんじょう ワラハ―ジヤウ 【童殿上】 平安時代以降,宮中の作法の見習いのため,公卿の子弟が,元服以前に昇殿を許されて奉仕すること。また,その子供。殿上わらわ。「兄(シヨウト)の―する,常にこの君に参り仕うまつるを/源氏(乙女)」

大辞林 ページ 157255