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ただ【只・徒】🔗⭐🔉
ただ [1] 【只・徒】
〔「ただ(直)」と同源〕
■一■ (名)
(1)代金が不要なこと。無料。無償。ロハ。《只》「機械を―で使わせる」「この酒は―だ」
(2)特別に変わった点がないこと。普通。「―の人」「―のかすり傷」「―でさえ混雑するのに,休日だから身動きもできない」
(3)何事もないこと。無事。「―で済むとは思われない」
■二■ (形動ナリ)
(1)取り立てるほどのことのないさま。普通。「まだいと若うて,后の―におはしける時とや/伊勢 6」
(2)何もしないさま。むなしいさま。「―にて帰り参りて侍らむは,証候ふまじきにより/大鏡(道長)」
■三■ (副)
(1)ありきたりに。普通。「―有る蛇(クチナワ)なめりと人思ふ程に/今昔 13」
(2)何もせず。「御忌日なれば,猶―臥し給へれ/落窪 2」
→ただならぬ
ただ【多田】🔗⭐🔉
ただ 【多田】
姓氏の一。
ただ-なんれい【多田南嶺】🔗⭐🔉
ただ-なんれい 【多田南嶺】
(1698-1750) 江戸中期の神道家・浮世草子作者。摂津の人。名は義俊。吉田・垂加・伊勢の諸神道を習い,壺井義知に有職故実を学ぶ。八文字屋自笑の浮世草子を代作したといわれる。著「旧事記偽撰考」「南嶺子」「伊呂波声母伝」など。
ただ-の-まんじゅう【多田満仲】🔗⭐🔉
ただ-の-まんじゅう ―マンヂユウ 【多田満仲】
⇒源満仲(ミナモトノミツナカ)
ただ【直】🔗⭐🔉
ただ 【直】
■一■ (形動ナリ)
(1)まっすぐなさま。「春霞井の上(ヘ)ゆ―に道はあれど/万葉 1256」
(2)間に介在するもののないさま。直接。じか。「をとめに―にあはむと我が裂ける利目(トメ)/古事記(中)」
(3)遠回しでないさま。そのまま。「死ぬとぞ―に言ふべかりける/古今(恋四)」
■二■ (副)
(1)まっすぐ。「磐城山―越え来ませ/万葉 3195」
(2)すぐ。じき。「―その几帳のうしろに/源氏(帚木)」
(3)二つの物事に変わりがないさま。また,よく似ているさまを強調する語。まさに。そのまま。さながら。「神な月しぐれに濡るるもみぢばは―わび人のたもとなりけり/古今(哀傷)」
ただ【唯・只】🔗⭐🔉
ただ [1] 【唯・只】
〔「ただ(直)」と同源〕
■一■ (副)
(1)ある物や事柄に限定され,ほかは問題にならないことを表す。もっぱら。ひたすら。「―君だけが頼りだ」「今は―無事を祈るしかない」「―勉強ばかりしている」
(2)数量の少ないことを強調する語。たった。わずか。「―の百円」「―一つ」「―一目会いたい」「泣き言は―の一度も言わない」
(3)(「ただ+動詞連用形+に+動詞」の形で)もっぱらその行為をするさま。ひたすら。「馬のうへにて―ねぶりにねぶりて/更科紀行」
■二■ (接続)
前に述べたことについて,留保・注釈・条件などを付け加える語。ただし。もっとも。「品質はいいと思う。―少し高すぎる」
ただ-あり【徒有り】🔗⭐🔉
ただ-あり 【徒有り】 (形動ナリ)
(1)ふつうであるさま。平凡。「をかしきすぢなど立てたることはなう,―なるやうなるを/枕草子 49」
(2)つくろわないさま。ありのまま。「―にもてなして,心ざまなどもめやすく/紫式部日記」
たたい-にんしん【多胎妊娠】🔗⭐🔉
たたい-にんしん [4] 【多胎妊娠】
二人以上の胎児を同時に妊娠すること。胎児の数により双胎・品胎・四胎妊娠などと呼ぶ。
ただ-い【直居】🔗⭐🔉
ただ-い ―
【直居】
敷物を敷かず,じかに板敷に座ること。「―にゐるに/宇治拾遺 9」

ただ-い【徒居】🔗⭐🔉
ただ-い ―
【徒居】 (名)スル
なにもしないでいること。むだに暮らすこと。「暫時も―せずかせげ共/浮世草子・永代蔵 4」

た-だい【多大】🔗⭐🔉
た-だい [0] 【多大】 (名・形動)[文]ナリ
数量や程度が非常に大きい・こと(さま)。「―の効果をあげる」「―な被害を及ぼす」「―な恩恵をこうむる」
ただ-いま【只今・唯今】🔗⭐🔉
ただ-いま 【只今・唯今】
■一■ [2] (名)
〔「今」を強めた言い方で,「今」よりも丁寧な感じの語〕
(副詞的にも用いる)
(1)今。目下。現在。「―の時刻は正午です」「―問い合わせております」
(2)現在より少し前。ついさっき。「―お帰りになりました」
(3)現在より少しあと。今すぐ。ただちに。「―うかがいます」「―まいります」
■二■ [4][0] (感)
〔「ただ今帰りました」の略〕
外出から帰ったときの挨拶(アイサツ)の言葉。「『―』,『お帰りなさい』」
ただおか【忠岡】🔗⭐🔉
ただおか タダヲカ 【忠岡】
大阪府南西部,泉北(センボク)郡の町。大阪湾に面し,紡織・木材工業が立地。
たたかい-と・る【闘い取る】🔗⭐🔉
たたかい-と・る タタカヒ― [5] 【闘い取る】 (動ラ五[四])
闘ってかちとる。「―・った自由」
[可能] たたかいとれる
たたき-あみ【叩き網】🔗⭐🔉
たたき-あみ [3] 【叩き網】
刺し網を張りめぐらし,船べりや水面をたたいて魚群を送り込む漁法。
たたき-いし【叩き石】🔗⭐🔉
たたき-いし [3] 【叩き石】
(1)ものをたたいたり,すりつぶすのに用いた,丸いまたは扁平な石器。
(2)藁(ワラ)をたたいて柔らかくするのに用いる台石。
たたき-つち【叩き土】🔗⭐🔉
たたき-つち [3] 【叩き土】
花崗(カコウ)岩・安山岩などの風化した,可溶性ケイ酸に富む土。
→たたき(三和土)
たたき-な【叩き菜】🔗⭐🔉
たたき-な [3] 【叩き菜】
正月六日の夜に七草粥(ナナクサガユ)の菜をまな板の上に載せてたたくこと。また,その行事。
→七草(ナナクサ)を囃(ハヤ)す
たたき-なます【叩き鱠】🔗⭐🔉
たたき-なます [4] 【叩き鱠】
アジなどを細かくたたいて作った料理。
たたき-わけ【叩き分け】🔗⭐🔉
たたき-わけ [0] 【叩き分け】
ものを半分ずつ分けること。山わけ。「利徳(モウケ)は茶屋と―/安愚楽鍋(魯文)」
たたき-あ・う【叩き合う】🔗⭐🔉
たたき-あ・う ―アフ [4] 【叩き合う】 (動ワ五[ハ四])
(1)互いにたたく。
(2)互いに取るに足りないようなことを言い合う。「無駄口を―・う」
たたき-う・る【叩き売る】🔗⭐🔉
たたき-う・る [4][0] 【叩き売る】 (動ラ五[四])
(1)大道商人が台を叩いたりして,威勢よく売る。「バナナを―・る」
(2)安売りする。投げ売りする。「換金のために―・る」
(3)売りとばす。「家屋敷を―・る」
たたき-かえ・す【叩き返す】🔗⭐🔉
たたき-かえ・す ―カヘス [4][2] 【叩き返す】 (動サ五[四])
(1)たたかれた仕返しに相手をたたく。
(2)たたきつけるようにして返す。「こんな金―・してこい」
たたき-のめ・す【叩きのめす】🔗⭐🔉
たたき-のめ・す [5] 【叩きのめす】 (動サ五[四])
(1)激しく殴ったり蹴ったりして,起き上がれないようにする。「ちんぴらを―・す」
(2)きびしい言葉などで攻撃して立ち上がれないようにする。「最後の一言で―・された」
たたき-わ・る【叩き割る】🔗⭐🔉
たたき-わ・る [4][2][0] 【叩き割る】 (動ラ五[四])
たたいて割る。たたいてこわす。うち割る。「スイカを―・る」
ただ-く【只句】🔗⭐🔉
ただ-く 【只句】
連歌で,発句以外の普通の句。「―も発句のやうに心をわり/筑波問答」
ただ-ぐい【只食い】🔗⭐🔉
ただ-ぐい ―グヒ [0] 【只食い】 (名)スル
代金を払わないで食べること。
たたく・る🔗⭐🔉
たたく・る (動ラ四)
めちゃめちゃにする。しわくちゃにする。「打ち当て袴の裾,踏み―・つて睨み付け/浄瑠璃・反魂香」
たたけ【狸】🔗⭐🔉
たたけ 【狸】
〔「たたげ」とも〕
(1)タヌキの異名。[名義抄]
(2)タヌキの毛。筆の穂に用いる。[日葡]
ただ-ごと【徒言・直言・只言】🔗⭐🔉
ただ-ごと 【徒言・直言・只言】
〔「ただこと」とも〕
(1)(和歌的・歌語的でない)普通の言葉。平凡で技巧に乏しい表現。「きく人の思へるやう,『なぞ,―なる』とひそかにいふべし/土左」
(2)直接的に表現すること。「これは―に言ひて物にたとへなどもせぬものなり/古今(仮名序)」
ただごと-うた【直言歌・徒言歌】🔗⭐🔉
ただごと-うた [4] 【直言歌・徒言歌】
古今和歌集序に見える和歌の六義(リクギ)の一。物にたとえず,率直に詠んだ歌。江戸時代,小沢蘆庵はこの風体を理想として唱えた。
ただ-ごと【只事・徒事・唯事】🔗⭐🔉
ただ-ごと [0] 【只事・徒事・唯事】
〔古くは「ただこと」とも〕
ありふれたこと。普通の現象。多く下に打ち消しの語を伴う。「彼の様子は―ではない」
たた-さ【縦さ】🔗⭐🔉
たた-さ 【縦さ】
〔「さ」は接尾語〕
たての方。たて。たたし。「―にもかにも横さも奴とそ我(アレ)はありける/万葉 4132」
たた-さま【縦方】🔗⭐🔉
たた-さま 【縦方】 (形動ナリ)
(1)立てたさま。たて。「琵琶の御琴を―に持たせ給へり/枕草子 94」
(2)遠く続いているさま。「ながながと―に行けば/枕草子 223」
ただし【但し】🔗⭐🔉
ただし [1] 【但し】 (接続)
〔副詞「ただ」に助詞「し」の付いた語〕
□一□上に述べたことについて条件や例外を付け足すときに使う。しかし。だが。「明日,運動会を行う。―,雨天の場合は中止する」「全員集合せよ。―,病気の者は除く」
□二□
(1)「ただ」を強めた語。「男女十余人皆,其の難にあひて…更にたのむ所なし。―,三宝の加護に非ずは,誰か此の難を助けんと思ひ得て/今昔 12」
(2)前文に対する疑問・推量などの文を導くために使う。もしかしたら。「十月を神無月と云ひて,神事にはばかるべきよしは記したるものなし。…―,当月諸社の祭なき故に,この名あるか/徒然 202」
(3)ところで。さて。「―,この大臣(オトド)は…清和天皇のおほぢにて/大鏡(良房)」
(4)それとも。あるいは。ただしは。「酒が飲れぬか,せめてひとり成とも出ぬか,―かへれといふ事か/浮世草子・一代女 5」
ただし-がき【但し書き】🔗⭐🔉
ただし-がき [0] 【但し書き】
「但し」という語を書き出しに使い,前文や本文に対して,条件・例外・説明などを付け加えた文。「契約書の終わりに―をつける」
ただし-く【但しく】🔗⭐🔉
ただし-く 【但しく】 (副)
「ただ」を強めた語。「物皆は新(アラタ)まる良し―も人は古りゆくよろしかるべし/万葉 1885」
ただし-は【但しは】🔗⭐🔉
ただし-は 【但しは】 (接続)
それとも。あるいは。「親父にいふてこの善次を勘当させて腹いるか,―じねんに銀取るか勝手次第/浄瑠璃・二枚絵草紙(中)」
ただ-じ【直路・直道】🔗⭐🔉
ただ-じ ―ヂ 【直路・直道】
〔古くは「ただち」〕
(1)まっすぐな道。「月夜良み妹に逢はむと―から我は来つれど夜そふけにける/万葉 2618」
(2)正しい筋道。正道。
ただし・い【正しい】🔗⭐🔉
ただし・い [3] 【正しい】 (形)[文]シク ただ・し
物事のあるべき姿を考え,それに合致しているさまをいう。
(1)道徳・倫理・法律などにかなっている。よこしまでない。「―・いおこない」「心の―・い人」
(2)真理・事実に合致している。誤りがない。「―・い結論」「―・い報道」
(3)標準・規準・規範・儀礼などに合致している。「―・い時刻」「―・い書類」「―・い言葉遣い」「―・い作法」
(4)筋道が通っている。筋がはっきりたどれる。「由緒―・い家柄」「―・しき其孫なればさる事もやあるらむ/保元(中)」
(5)最も目的にかなったやり方である。一番効果のある方法である。「機械を―・く操作する」「―・い薬の飲み方」
(6)ゆがんだり乱れたりしていない。恰好がきちんと整っている。「―・い姿勢」「―・い円を描く」
〔漢字訓読に多く見え,平安時代の和文にはほとんど用いられていない〕
[派生] ――さ(名)
ただす【糺・只洲】🔗⭐🔉
ただす 【糺・只洲】
京都市左京区,高野川と賀茂川との合流点にあった地名。糺の神が鎮座。
ただす-の-かみ【糺の神】🔗⭐🔉
ただす-の-かみ 【糺の神】
京都の糺
森に鎮座する神。下鴨神社およびその摂社の河合神社などの祭神。偽りをただす神とされた。

ただす-の-すずみ【糺の涼み】🔗⭐🔉
ただす-の-すずみ 【糺の涼み】
下鴨神社の御手洗会(ミタラシエ)に参詣した人が,糺
森の御手洗川で除災のため足を浸し,川辺で涼をとった行事。

ただす-の-もり【糺
森】🔗⭐🔉
ただす-の-もり 【糺
森】
京都市左京区下鴨神社の森。賀茂川・高野川の合流点付近にあり,古来参拝客が涼をとる場所として有名。((歌枕))「偽りを―のゆふだすきかけつつちかへ我を思はば/新古今(恋三)」

ただ・す【正す】🔗⭐🔉
ただ・す [2] 【正す】 (動サ五[四])
〔形容詞「正し」と同源〕
(1)間違っているものを改める。「誤りを―・す」
(2)きちんと整える。「姿勢を―・す」「威儀を―・す」「襟を―・す」「喜びの涙ともすれば落ちつつ目をさへのごひ―・して/源氏(若菜下)」
(3)道理にかなっているかどうかをはっきりさせる。「是非を―・す」「理非曲直を―・す」
[可能] ただせる
ただ・す【糺す】🔗⭐🔉
ただ・す [2] 【糺す】 (動サ五[四])
〔「正す」と同源〕
罪や真偽・事実などを問い調べる。「罪を―・す」
[可能] ただせる
ただ・す【質す】🔗⭐🔉
ただ・す [2] 【質す】 (動サ五[四])
〔「正す」と同源〕
たずねて明らかにする。質問する。きく。「真意を―・す」「意向を―・す」
[可能] ただせる
ただす-つかさ【弾正台】🔗⭐🔉
ただす-つかさ 【弾正台】
〔糺(タダ)す司(ツカサ)の意〕
⇒だんじょうだい(弾正台)
ただ-ただ【只只・唯唯】🔗⭐🔉
ただ-ただ [1] 【只只・唯唯】 (副)
「ただ」を強めていう語。ひたすら。「ご親切―御礼申し上げるばかりです」
ただち-に【直ちに】🔗⭐🔉
ただち-に [1] 【直ちに】 (副)
(1)時間を置かないで物事を行うさま。時を移さず。すぐ。「―出発せよ」「過ちを―改める」
(2)間に他の物をはさまないさま。直接に。じかに。「失敗は―死を意味する」「土器(カハラケ)より―うつすべし/徒然 213」
ただつな【忠綱】🔗⭐🔉
ただつな 【忠綱】
江戸中期の刀工。大坂の人。浅井氏。通称,万太夫。粟田口国綱の後裔(コウエイ)と称す。一竿子と号し,近江守を受領。初代近江守忠綱の子。刀身の彫り物に優れ,大坂新刀を代表する刀工の一人。生没年未詳。
ただ-で-さえ【唯でさえ】🔗⭐🔉
ただ-で-さえ ―サヘ 【唯でさえ】 (連語)
普通の状態でも。それでなくても。「―狭い部屋に本がいっぱいで…」
ただ-どり【只取り】🔗⭐🔉
ただ-どり [4][0] 【只取り】 (名)スル
〔「ただとり」とも〕
ただで手に入れること。代償や労力を払わずに自分のものとすること。「研究の成果を―された」
ただ-なか【直中・只中】🔗⭐🔉
ただ-なか [2][0] 【直中・只中】
(1)まんなか。「群衆の―に割り込む」
(2)真っ最中。「争いの―に割って入る」
(3)最もすぐれていること。随一。代表。「当世女の―,広い京にも又有べからず/浮世草子・五人女 3」
たたなめ-て【楯並めて】🔗⭐🔉
たたなめ-て 【楯並めて】 (枕詞)
楯(タテ)を並べて射ることから,地名「伊那佐の山」「泉の川」にかかる。「―伊那佐の山の/古事記(中)」「―泉の川の水脈(ミオ)絶えず/万葉 3908」
ただ-なら
ず【徒ならず・只ならず】🔗⭐🔉
ただ-なら
ず 【徒ならず・只ならず】 (連語)
(1)普通ではない。ひととおりではない。ただならぬ。
(2)並はずれてすぐれている。「ものふりたる森のけしきも―
ぬに/徒然 24」
(3)妊娠した様子である。「かの女君,夢の事ありしに,―
ずなりにけり/宇津保(俊蔭)」



ただ-ならぬ【徒ならぬ】🔗⭐🔉
ただ-ならぬ 【徒ならぬ】 (連語)
(1)普通ではない。ただごとではない。何かいわくありげである。「―気配」「―顔色」
(2)(「啻ならぬ」とも書く)程度がはなはだしい。それどころではない。
ただなり-に【唯なりに】🔗⭐🔉
ただなり-に 【唯なりに】 (副)
事がある方向に急変するさま。ひたすら。「―花の都,田舎になるこそかなしけれ/平家 5」
たたなわ・る【畳なはる】🔗⭐🔉
たたなわ・る タタナハル 【畳なはる】
■一■ (動ラ四)
幾重にも重なる。「登り立ち国見をせせば―・る青垣山/万葉 38」
■二■ (動ラ下二)
{■一■}に同じ。「よれたる下うち―・れたる,いとめでたし/宇津保(蔵開上)」
ただ-に【唯に】🔗⭐🔉
ただ-に [1] 【唯に】 (副)
単に。ただ。下に「だけ」「のみ」などを伴い,否定の表現と呼応して用いる。「―味方を損なうのみならず,敵を益するものである」
ただ-の-いん【多田院】🔗⭐🔉
ただ-の-いん ―
ン 【多田院】
兵庫県川西市にあった寺。970年多田(源)満仲が創設し,源氏の菩提所となった。現在,多田神社という。

ただ-のり【只乗り】🔗⭐🔉
ただ-のり [0] 【只乗り】 (名)スル
運賃を払わずに乗り物に乗ること。無賃乗車。
→薩摩守(サツマノカミ)
ただのり【忠度】🔗⭐🔉
ただのり 【忠度】
能の一。二番目物。世阿弥作。「平家物語」や「源平盛衰記」に基づく。源平の合戦で討ち死にした平忠度の霊が,自分の詠歌が「千載集」に「読人知らず」として入集されたことに対する苦情を訴え,勇壮な最期を見せるという筋。
ただ-ばたらき【只働き】🔗⭐🔉
ただ-ばたらき [3] 【只働き】 (名)スル
(1)もらうべき報酬をもらわないで働くこと。「これでは―同様だ」
(2)働いてもその効果のあらわれないこと。むだばたらき。
ただ-びと【徒人・直人・只人】🔗⭐🔉
ただ-びと [0] 【徒人・直人・只人】
(1)通常の人間。普通の人間。常人。「げに―にはあらざりけりとおぼして/竹取」
(2)(帝・后などに対して)臣下の人。「めでたうをかしきに,―のねぶたかりつる目もいと大きになりぬ/枕草子 313」
(3)官位の低い人。普通の身分の人。「―も,舎人など賜はるきはは,ゆゆしと見ゆ/徒然 1」
(4)(僧に対して)俗人。「九の僧を請(マ)せて,―の供養を以て養き/日本書紀(天武訓)」
たたふし-の-まい【楯節舞】🔗⭐🔉
たたふし-の-まい ―マヒ 【楯節舞】
⇒吉志舞(キシマイ)
ただ-ぼうこう【只奉公】🔗⭐🔉
ただ-ぼうこう [3] 【只奉公】
「只働き」に同じ。
たたま・る【畳まる】🔗⭐🔉
たたま・る [3] 【畳まる】 (動ラ五[四])
積もり重なる。「悲しき事恐ろしき事胸に―・つて/にごりえ(一葉)」
たたみ-いす【畳み椅子】🔗⭐🔉
たたみ-いす [3] 【畳み椅子】
携帯に便利なように折り畳むことのできるいす。
たたみ-いと【畳糸】🔗⭐🔉
たたみ-いと [4] 【畳糸】
青麻で製し,畳表や縁(ヘリ)などを縫うのに用いる糸。
たたみ-いわし【畳鰯】🔗⭐🔉
たたみ-いわし [4] 【畳鰯】
カタクチイワシの稚魚を竹の簀(ス)などで海苔(ノリ)のように漉(ス)き上げ,天日で干して板状にした食品。
たたみ-おもて【畳表】🔗⭐🔉
たたみ-おもて [4] 【畳表】
藺草(イグサ)の茎を織り合わせて作ったござで,畳の表面に縫いつけるもの。
たたみ-こも【畳薦】🔗⭐🔉
たたみ-こも 【畳薦】 (枕詞)
畳薦は幾重にも重ねて編むところから,「重(ヘ)」と同音の地名「平群(ヘグリ)」や「隔(ヘダ)つ」にかかる。「―平群の山の熊白檮(クマカシ)が葉を/古事記(中)」「―隔て編む数通(カヨ)はさば/万葉 2777」
たたみ-さし【畳刺(し)】🔗⭐🔉
たたみ-さし [3] 【畳刺(し)】
畳を刺して作ること。また,それを業とする人。畳職。
たたみ-すいれん【畳水練】🔗⭐🔉
たたみ-すいれん [4] 【畳水練】
畳の上で水泳の練習をするように,方法や理屈は知っているが,実地の練習をしないため,実際の役に立たないこと。畳の上の水練。畑水練。
たたみ-つき【畳付(き)】🔗⭐🔉
たたみ-つき [3] 【畳付(き)】
(1)畳表で表面をおおってあるもの。下駄などにいう。
(2)茶入れ・水指(ミズサシ)などの底の,畳に当たる部分。盆付き。
→茶入れ
たたみ-め【畳(み)目】🔗⭐🔉
たたみ-め [0] 【畳(み)目】
(1)物を畳んだときにできる折り目。
(2)畳表の編み目。
たたみ-や【畳屋】🔗⭐🔉
たたみ-や [0] 【畳屋】
畳を作るのを業とする人。また,畳を売る家。
ただみ-がわ【只見川】🔗⭐🔉
ただみ-がわ ―ガハ 【只見川】
尾瀬ヶ原に発し,福島県南西部を流れて阿賀野川に合流する川。上流部は電源地帯で,奥只見・田子倉などの発電用大ダムがある。
ただみ-せん【只見線】🔗⭐🔉
ただみ-せん 【只見線】
JR 東日本の鉄道線。新潟県小出と福島県会津若松間,135.2キロメートル。六十里越トンネルで福島県に入り,只見川に沿って走る。
ただ-むか・う【直向かふ】🔗⭐🔉
ただ-むか・う ―ムカフ 【直向かふ】 (動ハ四)
まっすぐに向かう。真向かいになっている。「韓国(カラクニ)に渡り行かむと―・ふ敏馬(ミヌメ)をさして潮待ちて/万葉 3627」
ただ【唯[只]】(和英)🔗⭐🔉
ただいま【只今】(和英)🔗⭐🔉
たたかいぬく【戦い抜く】(和英)🔗⭐🔉
たたかいぬく【戦い抜く】
fight it out;fight to a[the]finish.→英和
たたきあい【叩き合い】(和英)🔗⭐🔉
たたきあい【叩き合い】
⇒殴(なぐ)り合い.
ただごと【只事でない】(和英)🔗⭐🔉
ただごと【只事でない】
It is no joke[no trivial matter].
ただし【但し】(和英)🔗⭐🔉
ただしがき【但し書き】(和英)🔗⭐🔉
ただしがき【但し書き】
a proviso.→英和
ただしづきの【但付の】(和英)🔗⭐🔉
ただしづきの【但付の】
conditional.→英和
ただす【糺す】(和英)🔗⭐🔉
ただす【質す】(和英)🔗⭐🔉
ただのり【只乗りする】(和英)🔗⭐🔉
ただのり【只乗りする】
steal a ride.→英和
ただばたらき【只働きする】(和英)🔗⭐🔉
ただばたらき【只働きする】
work for nothing.
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