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におい【匂い・臭い】🔗🔉

におい ニホヒ [2] 【匂い・臭い】 〔動詞「匂う」の連用形から〕 (1)物から発散されて,鼻で感じる刺激。かおり・くさみなど。臭気。 〔「かおり」が快い刺激についていうのに対し,「におい」は快・不快両方についていう。不快な場合の漢字表記は多くは「臭い」〕 「花の―をかぐ」「香水の―」「玉ねぎの腐った―」「変な―がする」「薬品の―をかぐ」 (2)そのものがもつ雰囲気やおもむき。それらしい感じ。「パリの―のする雑誌」「生活の―の感じられない女優」「不正の―がする」「悪の―」 (3)日本刀の重要な見所の一。地肌と刃部との境い目にそって霧のように白くほんのりと見える部分。 →沸(ニエ) (4)色,特に赤い色の映えのある美しさ。色が美しく照り映えること。「紅に染めてし衣雨降りて―はすとも/万葉 3877」 (5)つややかな美しさ。はなやかな美しさ。「この(=若宮)御―には並び給ふべくもあらざりければ/源氏(桐壺)」 (6)威光。栄華。「官位(ツカサクライ),世の中の―も何ともおぼえずなむ/源氏(椎本)」 (7)染め色,襲(カサネ)や縅(オドシ)の色目で,濃い色から次第に薄くなっているもの。「蘇枋(スオウ)の下すだれ,―いと清らにて/枕草子 60」 (8)「匂い縅(オドシ)」の略。「萌黄の―の鎧きて/平家 7」 (9)描(カ)き眉の,薄くぼかしてある部分。 (10)俳諧用語。発句または付句から感じとられる情趣。「今はうつり・響き・―・位を以て付くるを良しとす/去来抄」 →匂付け

におい-あぶら【匂い油】🔗🔉

におい-あぶら ニホヒ― [4] 【匂い油】 化粧品として用いる芳香ある油。香油。

におい-あらせいとう【匂あらせいとう】🔗🔉

におい-あらせいとう ニホヒ― [6] 【匂あらせいとう】 アブラナ科の多年草。ヨーロッパ原産。観賞用に栽培。高さ約30センチメートル。葉は披針形。四,五月,香りのある十字形花を穂状につける。花は黄赤色・黄色・紅紫色などで,八重咲きもある。ケイランサス。オールフラワー。

におい-えんどう【匂豌豆】🔗🔉

におい-えんどう ニホヒン― [4] 【匂豌豆】 スイート-ピーの別名。

におい-おどし【匂い縅】🔗🔉

におい-おどし ニホヒヲドシ [4] 【匂い縅】 鎧(ヨロイ)の縅の一種。薫(タ)き物のかおりが次第に薄れてゆくように,濃い色彩から次第に薄くなるように縅したもの。

におい-が【匂ひ香】🔗🔉

におい-が ニホヒ― 【匂ひ香】 かおり。香気。「我が袖に―移せ家づとにせむ/後撰(春上)」

におい-がみ【匂い紙】🔗🔉

におい-がみ ニホヒ― [2] 【匂い紙】 香料をしみ込ませた化粧紙。

におい-ぎれ【匂い切れ】🔗🔉

におい-ぎれ ニホヒ― [0] 【匂い切れ】 刀剣で,焼き刃の波紋の切れている所。

におい-ざくら【匂桜】🔗🔉

におい-ざくら ニホヒ― [4] 【匂桜】 サトザクラの一種。花は八重咲きで白く,香気がある。

におい-ずみ【匂い墨】🔗🔉

におい-ずみ ニホヒ― [2] 【匂い墨】 よい香りをつけてある墨。香墨。「火花も薫れと―くべんとせしを/浄瑠璃・蝉丸」

におい-すみれ【匂菫】🔗🔉

におい-すみれ ニホヒ― [4] 【匂菫】 スミレ科の多年草。ヨーロッパ原産。切り花や花壇用として栽培。葉は心臓形。春,径約2センチメートルの左右相称の花を頂につける。花色は濃紫・青紫・淡紫・白などで,香りがある。バイオレット。

におい-だま【匂い玉】🔗🔉

におい-だま ニホヒ― [0] 【匂い玉】 丸く玉の形にした匂い袋。

におい-づけ【匂付け】🔗🔉

におい-づけ ニホヒ― [0] 【匂付け】 蕉風俳諧における付合方法の一。従来の物付けや心付けのような知的連想によるものでなく,前句と付句との間の気分・情趣が互いに応ずるような付け方。

におい-どり【匂い鳥】🔗🔉

におい-どり ニホヒ― [2][3] 【匂い鳥】 ウグイスの異名。「鳴声やげに伽羅のはし―(露節)/貝おほひ」

におい-の-はな【匂いの花】🔗🔉

におい-の-はな ニホヒ― 【匂いの花】 連句で,名残の裏の定座(百韻では七句目,歌仙では五句目)の花のこと。もと千句と夢想についていわれ,一巻を巻き終わる頃に香をたいたのでこの呼称がある。名残の花。挙げ花。

におい-ぶくろ【匂い袋】🔗🔉

におい-ぶくろ ニホヒ― [4] 【匂い袋】 香料を入れた小さい袋。特に夏期,身につけたり,部屋にかけたりする。衣類の防虫香ともする。[季]夏。《紫の―を秘めごころ/後藤夜半》

におい-やぐるま【匂矢車】🔗🔉

におい-やぐるま ニホヒ― [5] 【匂矢車】 キク科の越年草。イラン地方原産。ヤグルマギクの近縁種で,観賞用に栽培。高さ約60センチメートル。葉は羽状に深裂。初夏,径5センチメートルの頭花をつけ,花色は黄・白などで,香りがよい。スイート-サルタン。

におい-こぼ・れる【匂い零れる】🔗🔉

におい-こぼ・れる ニホヒ― [6] 【匂い零れる】 (動ラ下一) あでやかな美しさがあふれ出る。「―・れるような美しさ」

におい-たつ【匂い立つ】🔗🔉

におい-たつ ニホヒ― [4] 【匂い立つ】 (動タ五[四]) (1)においが立ちこめる。 (2)(美しさなどで)あたりが輝くように感じられる。「―・つばかりの美しさ」

に-おい-て【に於いて】🔗🔉

に-おい-て 【に於いて】 (連語) 〔格助詞「に」に動詞「おく(置く)」の連用形の音便の形「おい」と接続助詞「て」が付いたもの〕 (1)動作・作用の行われる場所・時間などを表す。「総会は東京―行う」「明治時代―流行せる思想」 (2)事物について,それに関連することを表す。…に関して。「在任中,外交―特に大きな功績をあげた」「勉強―も,運動―も,彼にかなう者はいない」 〔漢文訓読文に由来する語〕

において-は【に於いては】🔗🔉

において-は 【に於いては】 (連語) 仮定の条件を表す。…の場合には。…ということがあるなら。「大納言が切られ候はん―成経とてもかひなき命を生きて何にかはし候ふべき/平家 2」

におい-やか【匂ひやか】🔗🔉

におい-やか ニホヒ― 【匂ひやか】 (形動ナリ) 色美しいさま。つやがあってあでやかなさま。におやか。「いとあてに気高く,さすがに―におはします/宇津保(蔵開上)」

におい【匂い】(和英)🔗🔉

におい【匂い】 (a) smell;→英和 (a) scent;→英和 an odor;→英和 fragrance (芳香).良い(悪い)〜 a sweet (bad) smell.〜の良い sweet-smelling;fragrant.→英和 〜の悪い foul-smelling.良い(悪い)〜がする smell sweet (bad).ペンキの〜がする smell of paint.

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