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いっ-こう【一向】🔗⭐🔉
いっ-こう ―カウ [0] 【一向】
■一■ (名)
「一向宗」の略。
■二■ (副)
(「いっこうに」の形も用いる)
(1)(下に打ち消しの語を伴って)まるきり。少しも。「しかっても―こたえない」「―に驚かない」
(2)全く。「―平気だ」「口が―に無調法な女であった/新世帯(秋声)」
(3)ひたすらに。ひたむきに。「唯本願をたのみて―に称名すれば/一遍上人語録」
(4)いっそのこと。むしろ。「―に重忠と刺し違へて死なんとは思ひしが/浄瑠璃・出世景清」
(5)すべて。全部。「大小事―なんぢにこそ言ひ合はせしか/平家 10」
■三■ (形動)
全くひどいさま。「こつちらは―なものだ,とんだねき物(=売レ残リ)だ/洒落本・通言総籬」
いっこう-いっき【一向一揆】🔗⭐🔉
いっこう-いっき ―カウ― [5] 【一向一揆】
室町・戦国時代,北陸・近畿・東海などの各地に起こった宗教一揆。真宗本願寺派の一向宗の僧侶や門徒の農民たちが連合して守護大名・戦国大名などの領国支配に反抗した。特に約90年間一国を支配した加賀の一向一揆が有名。
いっこう-しき【一向式】🔗⭐🔉
いっこう-しき ―カウ― 【一向式】
〔「一向」を強めていう語〕
■一■ (副)
全く。全然。「それは―,箸にも棒にもかからねえのだ/滑稽本・四十八癖」
■二■ (形動)
物事が全く一つの傾向にあるさま。まるっきりの。「儒者といふ奴は余程博識(モノシリ)な者だと思つたら―なとんちきだぜ/滑稽本・浮世床(初)」
いっこう-しゅう【一向宗】🔗⭐🔉
いっこう-しゅう ―カウ― [3] 【一向宗】
〔一向に念仏することを宗旨とするところから〕
浄土真宗。門徒宗。一向一念宗。
いっこう-せんじゅ【一向専修】🔗⭐🔉
いっこう-せんじゅ ―カウ― [5] 【一向専修】
ひたすら念仏し仏道修行に勤めること。「―に念仏して,ひとへに後世をぞねがひける/平家 1」
いっこう-せんねん【一向専念】🔗⭐🔉
いっこう-せんねん ―カウ― [0] 【一向専念】
〔仏〕 ひたすら念仏を唱えること。「唯一念,仏に成を―といふなり/一遍上人語録」
ひた-すら【只管・一向】🔗⭐🔉
ひた-すら [0] 【只管・一向】
■一■ (副)
(1)ただその事だけに心が向かうさま。いちず。ひたぶる。「―平和に尽くす」「―謝る」「―隠し通す」
(2)すっかり。全く。「かの維時がなごりは―民となりて/増鏡(新島守)」
■二■ (形動)[文]ナリ
{■一■(1)}に同じ。「―な思い」「―に励む」「―に祈りをささげる」
ひた-ぶる【頓・一向】🔗⭐🔉
ひた-ぶる [0] 【頓・一向】 (形動)[文]ナリ
(1)もっぱらそのことに集中するさま。いちず。ひたすら。「―に追い求める」「―な努力」
(2)すっかりその状態であるさま。全く。「よそ目には―狂人と人や見るらん/謡曲・清経」
(3)向こう見ずなさま。粗暴なさま。「海賊の―ならむよりもかの鬼しき人の/源氏(玉鬘)」
ひと-むき【一向き】🔗⭐🔉
ひと-むき 【一向き】 (名・形動)[文]ナリ
(1)一つの事にだけ心を寄せて他をかえりみないさま。ひたむき。ひたすら。「―ニモノヲスル/日葡」
(2)一つの方向。また,一面的であるさま。「音曲ばかりなると,又,舞・働きのみなるとは,―なれば書きよき物なり/風姿花伝」
いっこう【一向】(和英)🔗⭐🔉
いっこう【一向】
at all[in the least](少しも…でない);a bit.→英和
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