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かん-にん【堪忍】🔗⭐🔉
かん-にん [1] 【堪忍】 (名)スル
(1)人のあやまちを我慢して許すこと。勘弁。「ならぬ―するが―」「どうか―して下さい」
(2)不利な立場や困難な状況を堪え忍ぶこと。「東西より是を攻めば,将軍京都には一日も―し給はじ/太平記 19」
(3)経済力。また,生活費。「誹諧の点して味噌塩の―を求め暮らしぬれども/浮世草子・好色万金丹」
かんにん=は一生の宝🔗⭐🔉
――は一生の宝
堪忍を自分の宝として生涯大切にすべきであるということ。
かんにん-じ【堪忍地】🔗⭐🔉
かんにん-じ ―ヂ [3] 【堪忍地】
⇒歓喜地(カンギジ)
かんにん-ぶくろ【堪忍袋】🔗⭐🔉
かんにん-ぶくろ [5] 【堪忍袋】
堪忍する心の広さを袋にたとえた語。「―の緒(オ)が切れる(忍耐ノ限度ヲ越エタコトノタトエ)」
かんにん-ぶん【堪忍分】🔗⭐🔉
かんにん-ぶん [3] 【堪忍分】
⇒堪忍領(リヨウ)
かんにん-りょう【堪忍領】🔗⭐🔉
かんにん-りょう ―リヤウ [3] 【堪忍領】
中世,武家で客分の士または討ち死にした家臣の遺族などに給与する禄。堪忍分。堪忍料。
かん-のう【堪能・勘能】🔗⭐🔉
かん-のう [0][1] 【堪能・勘能】
(1)〔仏〕 忍耐力。
(2)技能・学芸などにすぐれ,熟達していること。また,その人。《堪能》「能楽には―と聞きしが/筆まかせ(子規)」
〔「たんのう」は慣用読み〕
かん-ぴ【堪否】🔗⭐🔉
かん-ぴ [1] 【堪否】
「かんぷ(堪否)」に同じ。
かん-ぷ【堪否】🔗⭐🔉
かん-ぷ [1] 【堪否】
堪能(カンノウ)か否かということ。「器量の―にしたがひ/保元(上)」
こた・える【堪える】🔗⭐🔉
こた・える コタヘル [3] 【堪える】 (動ア下一)[文]ハ下二 こた・ふ
(1)耐える。我慢する。こらえる。「一呼吸(イキ)でも―・へられるか何(ド)うだか/歌行灯(鏡花)」
(2)耐え続ける。保つ。「平家の世は―・ふまじ/盛衰記 44」
〔中世にはヤ行にも活用した〕
こた・ゆ【堪ゆ】🔗⭐🔉
こた・ゆ 【堪ゆ】 (動ヤ下二)
「こたえる(堪)」に同じ。[日葡]
〔室町時代から用いられた語で,終止形は多く「こたゆる」の形で用いられた〕
こらえ【堪え】🔗⭐🔉
こらえ コラヘ [3] 【堪え】
こらえること。がまん。
こらえ-しょう【堪え性】🔗⭐🔉
こらえ-しょう コラヘシヤウ [0][4] 【堪え性】
がまんづよい性質。耐える気力。忍耐力。「―のない子だ」
こらえ-ぜい【堪へ性】🔗⭐🔉
こらえ-ぜい コラヘ― 【堪へ性】
〔「せい」は漢音〕
「こらえしょう(堪性)」に同じ。「母は涙の―尽き果ててわつと泣き/浄瑠璃・鑓の権三(上)」
こら・える【堪える・怺える】🔗⭐🔉
こら・える コラヘル [3] 【堪える・怺える】 (動ア下一)[文]ハ下二 こら・ふ
(1)苦しみ・痛みなどをがまんする。耐える。「傷の痛さを―・える」
(2)悲しみ・苦しみ・怒りなどの感情や欲求が表面に出ようとするのをおさえる。「怒りを―・えて静かに語る」「涙を―・える」「笑いを―・えるのに苦労する」
(3)外から加えられる力に負けないように保つ。もちこたえる。「土俵際で―・える」「鎧は―・へたりけるか/保元(中)」
(4)処罰したり,しかったりすべきところを,許す。堪忍する。「―・えてやって下さい」
た・う【堪ふ・耐ふ】🔗⭐🔉
た・う タフ 【堪ふ・耐ふ】 (動ハ下二)
⇒たえる
たえ-がた・い【堪(え)難い】🔗⭐🔉
たえ-がた・い タヘ― [4] 【堪(え)難い】 (形)[文]ク たへがた・し
我慢ができない。こらえられない。「―・い腹痛」「―・い暴言」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
たえ-か・ねる【堪(え)兼ねる】🔗⭐🔉
たえ-か・ねる タヘ― [4][0] 【堪(え)兼ねる】 (動ナ下一)[文]ナ下二 たへか・ぬ
我慢しきれない。こらえられない。「寒さに―・ねる」
たえ-しの・ぶ【堪(え)忍ぶ・耐(え)忍ぶ】🔗⭐🔉
たえ-しの・ぶ タヘ― [4][0] 【堪(え)忍ぶ・耐(え)忍ぶ】 (動バ五[四])
つらさ・苦しさ・悲しさ・怒りなどを,じっと我慢する。こらえる。「痛さを―・ぶ」
[可能] たえしのべる
たえ
ない【堪えない】🔗⭐🔉
たえ
ない タヘ― 【堪えない】 (連語)
〔動詞「たえる」に打ち消しの助動詞「ない」の付いたもの〕
(1)感情などを抑えることができない。「憂慮に―
ない」
(2)負担などに対応できない。「聞くに―
ない」「その任に―
ない」
→たえる(堪)




た・える【堪える・耐える】🔗⭐🔉
た・える タヘル [2] 【堪える・耐える】 (動ア下一)[文]ハ下二 た・ふ
(1)苦しさ・悲しさなどに屈せず我慢する。こらえる。「苦痛に―・える」「孤独に―・える」
(2)他から加えられる力に負けずにもちこたえる。「風雪に―・える」「命さへ―・へ給はずなりにし後/源氏(夕顔)」
(3)負担や任務に対応できる。《堪》「屋外で使用に―・える」「その任に―・えない」
(4)それをするだけの値打ちがある。…に値する。《堪》「批評に―・える論文」
(5)(多く「勝ふ」と当てる)すぐれている。秀でている。「そのみちに―・へたらんはといふことあれば/宇治拾遺 2」
→堪えない
たまら
ない【堪らない】🔗⭐🔉
たまら
ない 【堪らない】 (連語)
〔動詞「堪る」に打ち消しの助動詞「ない」の付いたもの。「たまらぬ」の形でも用いられる〕
(1)持ちこたえられない。だめになってしまう。「いくら丈夫な身体でも無理がつづいては―
ない」
(2)ある感情・感覚をおさえきれない。がまんできない。「現在の生活が―
なくいやになる」「寒くて―
ない」「男性には―
ない魅力を感じさせるらしい」
(3)…されることに耐えられない。とても困る。「毎朝五時に起こされたのでは―
ない」
(4)程度がはなはだしい。じっとしていられないほどである。「―
なくかわいい」「―
なく好きだ」








たまら
ん【堪らん】🔗⭐🔉
たまら
ん 【堪らん】 (連語)
〔「ん」は打ち消しの助動詞「ぬ」の転〕
「たまらない」に同じ。主に文末に用いる。「暑くて―
ん」


たまり-か・ねる【堪り兼ねる】🔗⭐🔉
たまり-か・ねる [5] 【堪り兼ねる】 (動ナ下一)[文]ナ下二 たまりか・ぬ
それ以上我慢ができなくなる。辛抱できなくなる。「あまりのうるささに―・ねて文句を言う」
たま・る【堪る】🔗⭐🔉
たま・る [0] 【堪る】 (動ラ五[四])
〔「溜まる」と同源〕
多く打ち消しの語や反語の言い方を伴って用いる。
(1)保ちつづける。持ちこたえる。「毎日歩きづめではどんな靴でも―・らない」
→たまらない(連語)
(2)こらえる。がまんできる。「この暑さは―・ったもんじゃない」
→たまらない(連語)
(3)雨や風がそこでさえぎられる。とまる。「すだれ絶え,閨(ネヤ)あらはれて,雨風―・るやうもなし/平家(灌頂)」
(4)ある状態で一旦停止する。「しばらく弓―・つて(=引キシボッテ)…伊藤六が真中に押当てて放ちたり/保元(中)」「投げ上げたれば一たまりも―・らずころころと転び落ち/義経記 3」
[慣用] 矢も盾もたまらない
たんこう-のうりょく【堪航能力】🔗⭐🔉
たんこう-のうりょく タンカウ― [5] 【堪航能力】
ある船舶が安全に航海しうる限界能力。
たん-ねん【堪念】🔗⭐🔉
たん-ねん [0] 【堪念】
満足すること。得心がいくこと。「―がゆく」
たん-のう【堪能】🔗⭐🔉
たん-のう [0] 【堪能】
■一■ [0][3] (名)スル
〔「足んぬ」の転。「堪能」は当て字〕
(1)十分満足すること。「おいしい料理を心ゆくまで―した」
(2)気分を晴らすこと。納得させること。「せめてのことに様子をかたり,―させてたべかし/浄瑠璃・雪女」
■二■ [0][1] (名・形動)[文]ナリ
〔■一■に「堪能」の字が当てられたところから,「堪能(カンノウ)」と混同してできたもの〕
技芸・学問などに習熟している・こと(さま)。「語学に―な人」
たまりかねて【堪り兼ねて】(和英)🔗⭐🔉
たまりかねて【堪り兼ねて】
having lost patience;impatient.→英和
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