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なら【奈良】🔗🔉

なら 【奈良】 (1)近畿地方中部の内陸県。かつての大和国全域を占める。北部には奈良盆地があり,盆地の東には笠置山地,西には生駒・金剛山地がある。南部は紀伊山地となる。県庁所在地,奈良市。 (2)奈良県北部にある市。県庁所在地。710年平城京が置かれ,784年まで75年間日本の首都として栄えた。以来,北都(京都)に対して南都と呼ばれ,東大寺・興福寺・春日大社の門前町として発達。天平文化に代表される多くの文化遺産を残す。 〔古くは,「那羅」「平城」「寧楽」とも書かれた〕

なら【奈良】🔗🔉

なら 【奈良】 姓氏の一。

なら-としなが【奈良利寿】🔗🔉

なら-としなが 【奈良利寿】 (1667-1736) 江戸中期の刀装具彫金師。通称,太兵衛。奈良三作の一に数えられる名工。縁頭(フチガシラ)の製作にすぐれる。

ならい【奈良井】🔗🔉

ならい ナラ 【奈良井】 長野県中西部,木曾郡楢川村の一地区。もと中山道の宿駅で,南西に鳥居峠がある。

なら-いっとうぼり【奈良一刀彫】🔗🔉

なら-いっとうぼり ―イツタウボリ [1] 【奈良一刀彫】 奈良で作られる一刀彫りの木彫。奈良彫。 →奈良人形(ニンギヨウ)

なら-うちわ【奈良団扇】🔗🔉

なら-うちわ ―ウチハ [4][3] 【奈良団扇】 江戸時代,奈良で産した楕円形のうちわ。春日神社の神官が作ったものという。歌舞伎のせりふや判じ物の絵などが描いてあった。

なら-え【奈良絵】🔗🔉

なら-え [0][2] 【奈良絵】 室町時代から江戸中期にかけて作られた,お伽草子を中心に古物語・謡曲などを題材とした彩色肉筆の絵本の挿絵。興福寺などの絵仏師が描いたものとの説もあるが,呼称は明治以降のもので,奈良との関係はあきらかでない。

ならえ-ほん【奈良絵本】🔗🔉

ならえ-ほん― [0] 【奈良絵本】 奈良絵のはいった一種の絵本。庶民を対象としたもので,内容はお伽草子を主としている。奈良本。

なら-かぞく【奈良華族】🔗🔉

なら-かぞく ―クワゾク [3] 【奈良華族】 奈良興福寺の公家(クゲ)出身の僧侶で,明治維新後,特に勅命によって還俗し華族に列した人々の称。

なら-がたな【奈良刀】🔗🔉

なら-がたな [3] 【奈良刀】 室町時代以降,奈良近辺でつくられた刀。近世以後,量産品が増えて質が下がり,鈍刀の代名詞となった。奈良物。

なら-がみ【奈良紙】🔗🔉

なら-がみ [2] 【奈良紙】 中世,奈良盆地の南部から産した雑紙。楮(コウゾ)で漉(ス)いた,薄くて柔らかな紙。やわやわ。

なら-きょういくだいがく【奈良教育大学】🔗🔉

なら-きょういくだいがく ―ケウイクダイガク 【奈良教育大学】 国立大学の一。奈良師範・同青年師範を統合し,1949年(昭和24)に奈良学芸大学として設立,66年現名に改称。本部は奈良市。

ならけんりつ-いかだいがく【奈良県立医科大学】🔗🔉

ならけんりつ-いかだいがく ―イクワ― 【奈良県立医科大学】 公立大学の一。1945年(昭和20)創立の奈良県立医学専門学校を源とし,48年設立。52年新制大学となる。本部は橿原市。

ならけんりつ-しょうかだいがく【奈良県立商科大学】🔗🔉

ならけんりつ-しょうかだいがく ―シヤウクワ― 【奈良県立商科大学】 公立大学の一。1989年(平成1)設立。本部は奈良市。

なら-こうえん【奈良公園】🔗🔉

なら-こうえん ―コウン 【奈良公園】 奈良市の東部にある公園。若草山・猿沢池・東大寺・興福寺・春日神社・奈良国立博物館などを含む。放し飼いの鹿(シカ)で知られる。

なら-こくりつはくぶつかん【奈良国立博物館】🔗🔉

なら-こくりつはくぶつかん ―コクリツハクブツクワン 【奈良国立博物館】 奈良公園にある国立博物館。帝国奈良博物館として1889年(明治22)に設置され95年開館,1952年(昭和27)現名となる。仏教美術の展示を主とする。

なら-こくりつぶんかざいけんきゅうじょ【奈良国立文化財研究所】🔗🔉

なら-こくりつぶんかざいけんきゅうじょ ―コクリツブンクワザイケンキウジヨ 【奈良国立文化財研究所】 奈良市にある国立の文化財研究所。文化庁付属機関。1952年(昭和27)設置。

なら-こんごう【奈良金剛】🔗🔉

なら-こんごう ―コンガウ [3] 【奈良金剛】 奈良産の金剛草履(ゾウリ)。奈良草履。

なら-ざか【奈良坂】🔗🔉

なら-ざか 【奈良坂】 奈良市北部,京都府との境にある坂道。大和国と山城国を限る奈良山丘陵を越える所で,古くからの交通の要所。般若坂。

なら-ざけ【奈良酒】🔗🔉

なら-ざけ [2] 【奈良酒】 奈良に産する酒。中世以降寺院を中心に醸造され,良酒として知られた。

なら-ざらし【奈良晒】🔗🔉

なら-ざらし [3] 【奈良晒】 江戸初期以来,奈良県月ヶ瀬地方から産出した天日晒しの高級麻布。

なら-さんぎょうだいがく【奈良産業大学】🔗🔉

なら-さんぎょうだいがく ―サンゲフ― 【奈良産業大学】 私立大学の一。1983年(昭和59)設立。本部は奈良県三郷町。

なら-さんさい【奈良三彩】🔗🔉

なら-さんさい [3] 【奈良三彩】 奈良時代に唐三彩の影響を受けて焼かれた,緑・白・褐の三彩釉陶器。窯跡は不明。正倉院に優品が伝世している。

なら-さんさく【奈良三作】🔗🔉

なら-さんさく 【奈良三作】 奈良派(ナラハ)で最も有名な奈良利寿(トシナガ)・杉浦乗意(ジヨウイ)・土屋安親(ヤスチカ)の三人の金工。

なら-じだい【奈良時代】🔗🔉

なら-じだい [3] 【奈良時代】 平城遷都の710年から長岡遷都の784年までの,奈良に都がおかれていた時期。古代国家の最盛期にあたり,唐文化の移入によって諸文化が繁栄した。文化史上では,天平時代ともいう。奈良朝。

なら-じょしだいがく【奈良女子大学】🔗🔉

なら-じょしだいがく ―ヂヨシ― 【奈良女子大学】 国立大学の一。1908年(明治41)奈良女子高等師範学校として創立。49年(昭和24)新制大学となる。本部は奈良市。

なら-ずみ【奈良墨】🔗🔉

なら-ずみ [2] 【奈良墨】 奈良地方で産する上等な油煙墨。

なら-せん【奈良線】🔗🔉

なら-せん 【奈良線】 JR 西日本の鉄道線。京都府木津と京都間,34.7キロメートル。木津・奈良間は関西本線を走る。沿線に城陽・宇治などがあり,奈良と京都を結ぶ。

なら-せんたんかがくぎじゅつ-だいがくいんだいがく【奈良先端科学技術大学院大学】🔗🔉

なら-せんたんかがくぎじゅつ-だいがくいんだいがく ―クワガク―ダイガクン― 【奈良先端科学技術大学院大学】 国立の大学院大学の一。1991年(平成3)設立。本部は生駒市。

なら-そ【奈良麻】🔗🔉

なら-そ [2] 【奈良麻】 奈良晒(ナラザラシ)の原料にする麻。

なら-ぞうり【奈良草履】🔗🔉

なら-ぞうり ―ザウリ [3] 【奈良草履】 「奈良金剛(コンゴウ)」に同じ。

なら-だいがく【奈良大学】🔗🔉

なら-だいがく 【奈良大学】 私立大学の一。1969年(昭和44)設立。本部は奈良市。

なら-ちゃ【奈良茶】🔗🔉

なら-ちゃ [2] 【奈良茶】 (1)奈良地方で産する茶。 (2)「奈良茶飯(チヤメシ)」の略。

なら-ちゃめし【奈良茶飯】🔗🔉

なら-ちゃめし [3] 【奈良茶飯】 大豆・小豆・栗などを入れた塩味の茶飯。もと奈良の東大寺・興福寺などで作ったというところからいう。

なら-ちゃわん【奈良茶碗】🔗🔉

なら-ちゃわん [3] 【奈良茶碗】 〔奈良茶飯を盛るのに用いたところから〕 ふた付きの飯茶碗。

なら-ちょう【奈良朝】🔗🔉

なら-ちょう ―テウ [0] 【奈良朝】 「奈良時代(ジダイ)」に同じ。

なら-づけ【奈良漬(け)】🔗🔉

なら-づけ [0] 【奈良漬(け)】 酒粕に白瓜などを漬けた食品。奈良地方で始められたからという。

なら-でんじゅ【奈良伝授】🔗🔉

なら-でんじゅ 【奈良伝授】 古今伝授の一。牡丹花肖柏(ボタンカシヨウハク)から奈良の町人学者饅頭屋(マンジユウヤ)宗二に伝わったもの。饅頭屋伝授。

なら-にんぎょう【奈良人形】🔗🔉

なら-にんぎょう ―ニンギヤウ [3] 【奈良人形】 奈良名産の一刀彫りの人形。木彫で彩色を施し,置物や根付(ネツケ)とする。春日若宮の祭礼の花笠につけた木偶(デク)が起源という。

なら-ぬり【奈良塗】🔗🔉

なら-ぬり [0] 【奈良塗】 奈良の寺院に伝わる膳や什器その他の漆器をいう。奈良根来。

なら-の-だいぶつ【奈良の大仏】🔗🔉

なら-の-だいぶつ 【奈良の大仏】 奈良東大寺大仏殿の毘盧舎那仏(ビルシヤナブツ)のこと。銅像。像高14.85メートル。聖武天皇の発願により造立,752年開眼供養が行われた。二度の兵火により像容が損なわれ,修復された。現在のものは胴部は鎌倉時代,頭部は元禄三年(1690)の鋳造。台座の蓮弁の一部と大仏殿前の金銅大灯籠は当初のもの。

なら-の-ふること【奈良の古言】🔗🔉

なら-の-ふること 【奈良の古言】 万葉集の異名。 〔清和天皇に成立の時期を問われて文屋有季がよんだという,古今集(雑下)「神な月時雨ふりおけるならの葉の名に負ふ宮の古言ぞこれ」による〕

なら-の-みやこ【奈良の都】🔗🔉

なら-の-みやこ 【奈良の都】 平城京(ヘイジヨウキヨウ)の異名。

なら-は【奈良派】🔗🔉

なら-は 【奈良派】 奈良利輝を祖とする江戸時代の装剣金工の一派。 →奈良三作

なら-ばん【奈良版・寧楽版】🔗🔉

なら-ばん [0] 【奈良版・寧楽版】 平安末期以後,南都七大寺を中心とする寺院・神社において,木版で印刷・出版された仏典。春日(カスガ)版も含めていう。南都版。 →春日版

なら-ぶぎょう【奈良奉行】🔗🔉

なら-ぶぎょう ―ブギヤウ [3] 【奈良奉行】 江戸幕府の職名。遠国奉行の一つで,京都所司代の指揮下にあり,奈良にあってその行政および寺社のことをつかさどった。南都奉行。

なら-ぶろ【奈良風炉】🔗🔉

なら-ぶろ [0] 【奈良風炉】 奈良で産する茶の湯用の土風炉。のち,京都でもつくられた。

なら-ほうし【奈良法師】🔗🔉

なら-ほうし ―ホフシ [3] 【奈良法師】 平安・鎌倉・室町時代に,奈良の東大寺・興福寺などにいた僧。僧兵として名高い。奈良大衆(ダイシユ)。 →僧兵 →山法師 →寺法師

なら-ぼり【奈良彫】🔗🔉

なら-ぼり [0] 【奈良彫】 (1)奈良派の金工の彫り物。 (2)「奈良一刀彫(イツトウボリ)」に同じ。

なら-ぼん【奈良本】🔗🔉

なら-ぼん [0] 【奈良本】 ⇒奈良絵本(ナラエホン)

なら-ぼんち【奈良盆地】🔗🔉

なら-ぼんち 【奈良盆地】 奈良県北部にある南北に細長い盆地。西を生駒・金剛山地に,東を大和高原に限られ,北は奈良坂を越えて京都に通ずる。平城京を初めとして,古代の諸帝都が営まれた地。大和盆地。

ならまた-ダム【奈良俣―】🔗🔉

ならまた-ダム 【奈良俣―】 群馬県利根郡水上町,利根川支流の楢俣川にある首都圏の上水道・発電などの多目的ダム。ロックフィル式で,堤高158メートル。1991年(平成3)完成。

なら-も【奈良茂】🔗🔉

なら-も 【奈良茂】 奈良屋茂左衛門(ナラヤモザエモン)の通称。

なら-もの【奈良物】🔗🔉

なら-もの [2][0] 【奈良物】 「奈良刀(ガタナ)」に同じ。

なら-もろはく【奈良諸白】🔗🔉

なら-もろはく [3] 【奈良諸白】 奈良で醸造される諸白。奈良産の上酒。

なら-やま【奈良山】🔗🔉

なら-やま 【奈良山】 奈良盆地の北にある丘陵。京都府と奈良県の境で,奈良坂がある。((歌枕))「―のこのてがしはのふたおもてとにもかくにもねぢけ人かも/古今六帖 6」

ならや-もざえもん【奈良屋茂左衛門】🔗🔉

ならや-もざえもん ―モザモン 【奈良屋茂左衛門】 (?-1714) 江戸時代の豪商。江戸深川の材木商。通称,奈良茂。号,安休。車力の子から立身し,日光東照宮の修営で巨富を築いた。子の広と勝屋が莫大な遺産を継ぎ,豪遊した話は有名。

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