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なら【奈良】(地名)🔗🔉

なら奈良】 ①近畿地方の中央部、内陸の県。大和国を管轄。北部の奈良盆地は大和政権の宮殿・都城が置かれた地、南部の吉野も古代の離宮や南北朝時代の南朝の根拠地の置かれた地で、史跡に富む。面積3690平方キロメートル。人口142万1千。全12市。 →吉野木挽唄 提供:コロムビアミュージックエンタテインメント(株) ②奈良県北部、奈良盆地の北東部の市。県庁所在地。古く「那羅」「平城」「寧楽」とも書き、奈良時代の平城京の地で、現在の中心市街は古都の北東郊外にあたる。社寺・史跡に富む。人口37万。→南都 古都奈良の文化財 提供:NHK

なら【奈良】(姓氏)🔗🔉

なら奈良】 姓氏の一つ。 ⇒なら‐としなが【奈良利寿】

ならい【奈良井】‥ヰ🔗🔉

ならい奈良井‥ヰ 長野県塩尻市の地名。中山道の宿駅で、景観保存地区。南西に鳥居峠がある。

なら‐いっとうぼり【奈良一刀彫】‥タウ‥🔗🔉

なら‐いっとうぼり奈良一刀彫‥タウ‥ 奈良で作られる、簡潔な荒彫りによる木彫細工。奈良彫。→奈良人形

なら‐うちわ【奈良団扇】‥ウチハ🔗🔉

なら‐うちわ奈良団扇‥ウチハ 江戸時代、奈良で作られた古雅な楕円形の団扇。もと春日神社の社人しゃにんが作ったもので、判じ物の絵などが描いてある。ねぎうちわ。 ○習うより慣れよならうよりなれよ 物事は、人に教わるよりも自分で直接体験してゆく方が身につくということ。 ⇒なら・う【習う】

なら‐え【奈良絵】‥ヱ🔗🔉

なら‐え奈良絵‥ヱ 室町末期から江戸時代にかけて、奈良の東大寺・興福寺などの絵仏師が、注文や売品として大量に描いた絵画。後には京の町絵師も作画。御伽草子などに取材し、明るい彩色の絵巻物や冊子本(奈良絵本)が作られた。 ⇒ならえ‐ほん【奈良絵本】

ならえ‐ほん【奈良絵本】‥ヱ‥🔗🔉

ならえ‐ほん奈良絵本‥ヱ‥ 奈良絵を挿絵とした一種の絵本。室町末期から江戸中期にかけて作られ、内容は「源氏物語」「住吉物語」などもあるが、御伽草子、舞の本を主とし、横本が多い。金泥・銀泥を用いた豪華な大形美本もあり、棚飾り本・嫁入り本とされた。 ⇒なら‐え【奈良絵】

なら‐かぞく【奈良華族】‥クワ‥🔗🔉

なら‐かぞく奈良華族‥クワ‥ もと奈良の興福寺の住職で、明治以後還俗げんぞくして華族となった家の俗称。

なら‐がたな【奈良刀】🔗🔉

なら‐がたな奈良刀】 室町末期以来、奈良付近で大量に作られた粗悪な刀。後には鈍刀にいう。奈良物。束刀。鷹筑波「唐人の買ひて下るや―」

なら‐がみ【奈良紙】🔗🔉

なら‐がみ奈良紙】 奈良県大和平野南部から産出した楮こうぞ製の極めて薄く柔らかな和紙。やわやわ。

なら‐かんぎょう【奈良刊経】‥ギヤウ🔗🔉

なら‐かんぎょう奈良刊経‥ギヤウ 鎌倉時代以降、南都七大寺および近傍の諸寺で開版した仏典の総称。南都版。

なら‐きょういく‐だいがく【奈良教育大学】‥ケウ‥🔗🔉

なら‐きょういく‐だいがく奈良教育大学‥ケウ‥ 国立大学法人の一つ。奈良師範・同青年師範を統合し、1949年に奈良学芸大学として設立、66年現名に改称。2004年法人化。奈良市。

なら‐こうえん【奈良公園】‥ヱン🔗🔉

なら‐こうえん奈良公園‥ヱン 奈良市の東部にある広大な公園。面積528ヘクタールの大公園で、興福寺・東大寺・春日大社・若草山・春日山・奈良国立博物館などがある。放し飼いの鹿で有名。 奈良公園 撮影:的場 啓

なら‐こくりつ‐はくぶつかん【奈良国立博物館】‥クワン🔗🔉

なら‐こくりつ‐はくぶつかん奈良国立博物館‥クワン 国立博物館の一つ。宮内省管轄の奈良帝室博物館の後身で、1947年国立に移管。奈良市。

なら‐こんごう【奈良金剛】‥ガウ🔗🔉

なら‐こんごう奈良金剛‥ガウ 奈良地方に産する金剛草履。奈良草履。

なら‐ざか【奈良坂】🔗🔉

なら‐ざか奈良坂】 平城ならから山城国木津に出る坂路。もと平城京の大内裏の北に当たる生駒郡平城村の歌姫から山城国へ出る歌姫越を称し、後には奈良市北部の般若寺を経て木津へ出る坂をいう。

なら‐ざけ【奈良酒】🔗🔉

なら‐ざけ奈良酒】 奈良地方で醸造する酒。古来、優良酒とされた。

なら‐ざらし【奈良晒】🔗🔉

なら‐ざらし奈良晒】 慶長(1596〜1615)以来、奈良地方から産出した麻布。生平きびらを漂白したもの。

なら‐さんさい【奈良三彩】🔗🔉

なら‐さんさい奈良三彩】 主に奈良時代に製作された三彩。正倉院三彩が著名。

なら‐さんさく【奈良三作】🔗🔉

なら‐さんさく奈良三作「奈良彫ならぼり1」参照。

なら‐じだい【奈良時代】🔗🔉

なら‐じだい奈良時代】 平城京すなわち奈良に都した時代。元明・元正・聖武・孝謙・淳仁・称徳・光仁の7代七十余年間(710〜784)。美術史では白鳳時代を奈良時代前期、この時代を後期として、天平時代ともいう。奈良朝。 ⇒ならじだい‐ぶんがく【奈良時代文学】

ならじだい‐ぶんがく【奈良時代文学】🔗🔉

ならじだい‐ぶんがく奈良時代文学】 主に奈良に都のあった時代の文学。日本文学の確立期に当たり、万葉集の編纂、古事記・日本書紀・風土記などの撰進があった。 ⇒なら‐じだい【奈良時代】

なら‐じょし‐だいがく【奈良女子大学】‥ヂヨ‥🔗🔉

なら‐じょし‐だいがく奈良女子大学‥ヂヨ‥ 国立大学法人の一つ。前身は1908年(明治41)創立の奈良女子高等師範学校。49年新制大学となる。2004年法人化。奈良市。

なら‐ずみ【奈良墨】🔗🔉

なら‐ずみ奈良墨】 油煙で製した奈良産の墨。上等の墨の一種。今は菜種油に灯心をひたし点火して油煙を採る。

なら‐せんたんかがくぎじゅつ‐だいがくいん‐だいがく【奈良先端科学技術大学院大学】‥クワ‥ヰン‥🔗🔉

なら‐せんたんかがくぎじゅつ‐だいがくいん‐だいがく奈良先端科学技術大学院大学‥クワ‥ヰン‥ 国立大学法人の一つ。大学院のみの大学として、1991年創設。2004年法人化。生駒市。

なら‐そ【奈良麻】🔗🔉

なら‐そ奈良麻】 奈良晒ざらしの原料にする麻あさ。ならお。

なら‐ぞうり【奈良草履】‥ザウ‥🔗🔉

なら‐ぞうり奈良草履‥ザウ‥ (→)奈良金剛ならこんごうに同じ。

なら‐ちゃ【奈良茶】🔗🔉

なら‐ちゃ奈良茶】 奈良茶飯の略。 ⇒ならちゃ‐ぶね【奈良茶船】

なら‐ちゃがゆ【奈良茶粥】🔗🔉

なら‐ちゃがゆ奈良茶粥】 茶を煎じた汁で仕立てた粥。奈良地方の名物。茶粥。

ならちゃ‐ぶね【奈良茶船】🔗🔉

ならちゃ‐ぶね奈良茶船】 奈良茶飯を売る船。もと伏見と大坂との間の三十石船の客などを相手に商売した。 ⇒なら‐ちゃ【奈良茶】

なら‐ちゃめし【奈良茶飯】🔗🔉

なら‐ちゃめし奈良茶飯】 ①(奈良の東大寺・興福寺などで始めたからいう)煎じた茶に大豆などを入れて塩味で炊いた飯。奈良茶。 ②明暦(1655〜1658)の頃、茶飯に豆腐汁・煮豆などを添えて出した一膳飯。

なら‐ちゃわん【奈良茶碗】🔗🔉

なら‐ちゃわん奈良茶碗】 蓋付の飯茶碗。奈良茶粥を盛るのに用いたことからいう。

なら‐ちょう【奈良朝】‥テウ🔗🔉

なら‐ちょう奈良朝‥テウ ①奈良の朝廷。 ②奈良時代。

なら‐づけ【奈良漬】🔗🔉

なら‐づけ奈良漬】 ①(奈良で創製したからいう)野菜類の酒粕漬。元はもっぱら白瓜を用いていたが、瓜類を中心に各種野菜で作る。 ②酒につかること。さけづけ。さけびたり。浄瑠璃、傾城反魂香「死骸を―にして後日の詮議」 

なら‐でんじゅ【奈良伝授】🔗🔉

なら‐でんじゅ奈良伝授】 古今こきん伝授の一つ。宗祇から受けた牡丹花肖柏ぼたんかしょうはくが奈良の饅頭屋まんじゅうや林宗二に伝えたもの。

なら‐としなが【奈良利寿】🔗🔉

なら‐としなが奈良利寿】 江戸中期の装剣金工。通称、太兵衛。江戸の人。薄肉彫・高肉彫・象嵌にすぐれる。奈良三作の一人。(1667〜1736) ⇒なら【奈良】

なら‐にんぎょう【奈良人形】‥ギヤウ🔗🔉

なら‐にんぎょう奈良人形‥ギヤウ 奈良名産の人形。木彫で彩色を施し、置物として賞翫しょうがん。また、根付ねつけとしても用いる。もと若宮御祭礼用の花笠につけた木偶に起こり、春日絵師の世襲となり、天保(1830〜1844)年中、森川杜園がこの技法を完成。 奈良人形/奈良一刀彫 撮影:薗部 澄(JCII蔵)

なら‐の‐だいぶつ【奈良の大仏】🔗🔉

なら‐の‐だいぶつ奈良の大仏】 東大寺大仏殿にある同寺の本尊。華厳経の教主毘盧舎那仏びるしゃなぶつの金銅坐像で、高さ14.85メートル。聖武天皇の発願により749年(天平勝宝1)鋳造完了。752年開眼供養。その後1180年(治承4)・1567年(永禄10)兵火にあい改鋳され、台座蓮弁の一部などだけが当初のもので、胴身の一部は鎌倉、頭首は元禄時代のもの。→国中連公麻呂くになかのむらじきみまろ →文献資料[大仏発願の詔]

なら‐の‐ふること【奈良の古言】🔗🔉

なら‐の‐ふること奈良の古言】 (古今集雑「神無月時雨降りおける楢ならの葉の名におふ宮の古言ぞこれ」に基づく)「万葉集」の異称。

なら‐の‐みやこ【奈良の都・奈良京】🔗🔉

なら‐の‐みやこ奈良の都・奈良京】 元明・元正・聖武・孝謙・淳仁・称徳・光仁の7代70年余(710〜784)の都。ならきょう。万葉集3「青丹よし―は咲く花のにほふがごとく今盛りなり」→平城京へいじょうきょう

なら‐は【奈良派】🔗🔉

なら‐は奈良派】 近世の装剣金工の一派。→奈良彫ぼり

なら‐ぶぎょう【奈良奉行】‥ギヤウ🔗🔉

なら‐ぶぎょう奈良奉行‥ギヤウ 江戸幕府の職名。遠国おんごく奉行の一つ。京都所司代の指揮を受け、奈良に駐在して町の行政・司法を統括し、社寺のことをつかさどった。南都町奉行。

なら‐ぶろ【奈良風炉】🔗🔉

なら‐ぶろ奈良風炉】 奈良でつくり出し、茶の湯に用いた土製の風炉。土風炉どぶろ

なら‐ぶんかざいけんきゅうじょ【奈良文化財研究所】‥クワ‥キウ‥🔗🔉

なら‐ぶんかざいけんきゅうじょ奈良文化財研究所‥クワ‥キウ‥ 美術工芸・建造物・歴史・埋蔵文化財の研究機関。1952年奈良市に設置。68年文化庁の付属機関。現在は独立行政法人国立文化財機構の下部組織。平城宮跡などの発掘調査を行い、飛鳥資料館・平城宮跡資料館を付置。略称、奈文研。

なら‐ほうし【奈良法師】‥ホフ‥🔗🔉

なら‐ほうし奈良法師‥ホフ‥ 奈良の東大寺・興福寺などの法師。僧兵として名高い。奈良大衆だいしゅ。保元物語「―山門を攻むるとて」→寺法師→山法師→僧兵

なら‐ぼり【奈良彫】🔗🔉

なら‐ぼり奈良彫】 ①江戸初期に後藤家から独立した装剣金工の一派。また、その彫り物。奈良利輝(1580〜1629)に始まり、奈良利寿・土屋安親・杉浦乗意は奈良三作として併称された。奈良派。 ②(→)奈良一刀彫に同じ。

なら‐ぼんち【奈良盆地】🔗🔉

なら‐ぼんち奈良盆地】 奈良県北西部、笠置かさぎ山地と生駒・金剛山地に囲まれた盆地。初瀬はせ・飛鳥・佐保などの河川が流下する。古代文化の発祥地。大和盆地。

なら‐も【奈良茂】🔗🔉

なら‐も奈良茂】 奈良屋茂左衛門の通称。

ならもと【奈良本】🔗🔉

ならもと奈良本】 姓氏の一つ。 ⇒ならもと‐たつや【奈良本辰也】

ならもと‐たつや【奈良本辰也】🔗🔉

ならもと‐たつや奈良本辰也】 日本史学者。山口県生れ。立命館大学教授。近世史・明治維新史を研究。「吉田松陰」「近代陶磁器業の成立」「明治維新論」など。(1913〜2001) ⇒ならもと【奈良本】

なら‐もの【奈良物】🔗🔉

なら‐もの奈良物】 室町末期の奈良出来の甲冑かっちゅうまたは刀。→奈良刀

なら‐もろはく【奈良諸白】🔗🔉

なら‐もろはく奈良諸白】 奈良から産する諸白。奈良酒。

なら‐やま【奈良山】🔗🔉

なら‐やま奈良山】 奈良県添上郡佐保および生駒郡都跡村の北の丘陵。現在は奈良市に編入。平城山。(歌枕)

ならや‐もざえもん【奈良屋茂左衛門】‥ヱ‥🔗🔉

ならや‐もざえもん奈良屋茂左衛門‥ヱ‥ 江戸深川の材木商。通称、奈良茂。 ①(4代)神田勝豊。号は安休。日光社殿の修理で富を積み、紀国屋文左衛門と並称。( 〜1714) ②(5代)名は広璘。弟勝屋とともに先代より多額の遺産を受け、驕奢を極めたという。(1695〜1725)

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