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ふ【封】🔗⭐🔉
ふ 【封】
(1)封戸(フコ)。食封(ジキフ)。「千戸の御―をえさせたまへば/大鏡(道長)」
(2)封印。ふう。「―ヲツクル/日葡」
ふう【封】🔗⭐🔉
ふう [1] 【封】
(1)封筒・容器などが,開いたり,不法に開けられたりしないように閉じること。また,その閉じた部分。「缶に―をする」「手紙の―を切る」
(2)封じ目につけるしるし。「〆」「封」「緘」など。
ふう-いん【封印】🔗⭐🔉
ふう-いん [0] 【封印】 (名)スル
(1)その物の使用や開閉を禁ずるために,封じ目に印を押したり証紙を貼りつけること。また,その印や証紙。「遺言状に―する」
(2)〔法〕 公務員が,有体動産に対して,その現状の変更を禁止する処分として職印を押した標識を施すこと。また,その標識。
ふういん-きり【封印切】🔗⭐🔉
ふういん-きり 【封印切】
浄瑠璃「冥途の飛脚」の中巻,忠兵衛が梅川を身請けするために為替金の封印を切る場面の通称。
ふういん-はき-ざい【封印破棄罪】🔗⭐🔉
ふういん-はき-ざい 【封印破棄罪】
公務員の施した封印,差し押さえの標示を損壊し,またはその他の方法で標示を無効にする罪。
ふういん-ぼく【封印木】🔗⭐🔉
ふういん-ぼく [3] 【封印木】
古生代石炭紀に栄えた巨大な木本性シダ植物。茎は円柱状で,葉の落ちた跡が縦に並ぶ。石炭の主な原木の一。シギラリア。
ふう-かん【封緘】🔗⭐🔉
ふう-かん [0] 【封緘】 (名)スル
手紙などの封をすること。封。「―して投函する」
ふうかん-し【封緘紙】🔗⭐🔉
ふうかん-し [3] 【封緘紙】
貼って封をするための紙片。手紙・文書・包装などの封じ目に用いる。シール。
ふうかん-はがき【封緘葉書】🔗⭐🔉
ふうかん-はがき [5] 【封緘葉書】
郵便書簡の旧称。
ふう-きり【封切(り)】🔗⭐🔉
ふう-きり [0] 【封切(り)】 (名)スル
(1)〔封を切る意から〕
物事のし始め。
(2)〔「ふうぎり」とも〕
新作または輸入した映画を,初めて上映して一般に見せること。
ふうきり-かん【封切館】🔗⭐🔉
ふうきり-かん ―クワン [4] 【封切館】
封切りの映画を上映する映画館。
→二番館
ふう-さ【封鎖】🔗⭐🔉
ふう-さ [0] 【封鎖】 (名)スル
(1)とじて出入りまたは出し入れさせないこと。「道路を―する」「経済―」
(2)〔法〕 敵国または法的に重大な違反を行なった国の船舶に対し,領海内への出入りを海軍力によって遮断すること。海上封鎖。
ふうさ-けいざい【封鎖経済】🔗⭐🔉
ふうさ-けいざい [4] 【封鎖経済】
一国の経済を,外国との貿易や資本移動を考慮に入れずにとらえたもの。
⇔開放経済
ふうさ-じんこう【封鎖人口】🔗⭐🔉
ふうさ-じんこう [4] 【封鎖人口】
出生と死亡のみを考慮して推計した地域人口。流入・流出の影響を計るために用いられる。
ふうさ-たいけい【封鎖体系】🔗⭐🔉
ふうさ-たいけい [4] 【封鎖体系】
経済理論の上で,外国との取引がないものと仮定して国民経済の活動をとらえること。
⇔開放体系
ふうさ-よきん【封鎖預金】🔗⭐🔉
ふうさ-よきん [4] 【封鎖預金】
金融機関に預けられている預貯金のうち,法令などにより引き出しが禁止されたもの。
→金融緊急措置令
ふう-さつ【封殺】🔗⭐🔉
ふう-さつ [0] 【封殺】 (名)スル
(1)相手の動きを封じること。「敵の動きを―する」
(2)野球で,フォース-アウト。
ふうじ【封じ】🔗⭐🔉
ふうじ [0] 【封じ】
封ずること。おさえつけて,活動できないようにすること。多く,他の語と複合して用いられる。「口―」「虫―」
ふうじ-こめ【封じ込め】🔗⭐🔉
ふうじ-こめ [0] 【封じ込め】
封じ込めること。「―作戦」
ふうじ-こめ-せいさく【封じ込め政策】🔗⭐🔉
ふうじ-こめ-せいさく [6] 【封じ込め政策】
〔containment policy〕
1949〜52年にアメリカがとった対ソ政策。自由主義諸国の団結により,共産主義勢力を既存勢力範囲に封じ込めておこうとしたもの。
ふうじ-て【封じ手】🔗⭐🔉
ふうじ-て [0][3] 【封じ手】
(1)将棋・囲碁などの対局で,勝負がさしかけや打ちかけになる時,その日の最後になる手を打たずに紙に書き,再開時まで封をしておくこと。また,その手。
(2)武術などで,禁じられている技。禁手。
ふうじ-ぶくろ【封じ袋】🔗⭐🔉
ふうじ-ぶくろ [4] 【封じ袋】
封筒のこと。
ふうじ-ぶみ【封じ書・封じ文】🔗⭐🔉
ふうじ-ぶみ [3][0] 【封じ書・封じ文】
封をした手紙。封書。
ふうじ-め【封じ目】🔗⭐🔉
ふうじ-め [0][4] 【封じ目】
封をした所。
ふう-じ【封事】🔗⭐🔉
ふう-じ [1] 【封事】
密封して直接君主に差し出す意見書。「各(オノオノ)―を上(タテマツ)つて,以て得失を陳ぶ/続紀(天平宝字三)」
ふうじ-こ・める【封じ込める】🔗⭐🔉
ふうじ-こ・める [5] 【封じ込める】 (動マ下一)[文]マ下二 ふうじこ・む
(1)中に封じる。とじこめて外に出られないようにする。「岩屋に―・める」「悪霊を―・める」
(2)相手の活動・行動などをおさえこむ。「民衆の声を―・める」
ふう-じめ【封締め】🔗⭐🔉
ふう-じめ [0] 【封締め】
封書の封じ目に書く「〆」のしるし。
ふう-しょ【封書】🔗⭐🔉
ふう-しょ [0] 【封書】
封をした手紙。封状。
ふう-じょう【封状】🔗⭐🔉
ふう-じょう ―ジヤウ [0] 【封状】
封をした手紙。封書。
ふう・じる【封じる】🔗⭐🔉
ふう・じる [0][3] 【封じる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「封ずる」の上一段化〕
「封ずる」に同じ。「退路を―・じる」
ふう・ずる【封ずる】🔗⭐🔉
ふう・ずる [0][3] 【封ずる】 (動サ変)[文]サ変 ふう・ず
(1)封じ目や出入り口をふさぐ。封をする。「密書を―・じて使者に託す」「港を―・ずる」
(2)人を制して自由に動けないようにする。「口を―・ずる」「利き手を―・ずる」「批判の声を―・ずる」
(3)神仏の力によって,物の怪(ケ)などを閉じ込めたりおさえつけたりする。「心に竜の声とどむる符を作りてこれを―・じてけり/十訓 10」
(4)禁止する。「承はればお宿への使ひは―・じてあるとやら/歌舞伎・天衣紛」
ふう-でい【封泥】🔗⭐🔉
ふう-でい [0] 【封泥】
中国古代,文書や貴重品を収めた器物を封緘(フウカン)するために用いた粘土。柔らかいうちに官印や私印を押した。漢代に多い。
ふう-ど【封土】🔗⭐🔉
ふう-ど [1] 【封土】
古墳をおおう盛り土。人工のものばかりでなく,自然の地形を利用した場合をもいう。ほうど。
ふう-とう【封筒】🔗⭐🔉
ふう-とう [0] 【封筒】
書簡を封入する袋。封じ袋。状袋。
ふう-にゅう【封入】🔗⭐🔉
ふう-にゅう ―ニフ [0] 【封入】 (名)スル
(1)封筒などに入れて封をすること。また,同封すること。「写真を―する」
(2)封じ込めること。「電球にアルゴンガスを―する」
ふう-ひ【封皮】🔗⭐🔉
ふう-ひ [1] 【封皮】
封をして上から覆うもの。また,封筒。
ふう-むすび【封結び】🔗⭐🔉
ふう-むすび [3] 【封結び】
緒の結び方の一。手箱の緒などを結ぶ結び方で,他人が開けた場合にわかるように,巻数を覚えておいたり,特殊な結び目を作ったりする。
ふう-ろう【封蝋】🔗⭐🔉
ふう-ろう ―ラフ [0] 【封蝋】
瓶(ビン)などを密閉するときに用いる蝋状の物質。セラック・テレビン油・マグネシアなど樹脂質の混合物。封じ蝋。
ふん・ず【封ず】🔗⭐🔉
ふん・ず 【封ず】 (動サ変)
〔「ふうず(封)」の転〕
「封ずる{(1)}」に同じ。「御文,いとよく―・じてあり/宇津保(国譲下)」
ほう-きょう【封境・封疆】🔗⭐🔉
ほう-きょう ―キヤウ [0] 【封境・封疆】
領土のさかい。国境。
ほう-けん【封建】🔗⭐🔉
ほう-けん [0] 【封建】 (名)スル
〔封土を分け諸侯を建てる意〕
皇帝・天子・王などが,直属の公領以外の土地を諸侯などに分け与え領有させること。また,その制度。西洋では,主君が封土を与え,臣下が軍役奉仕を誓うという双務契約にもとづく主従関係。フューダリズム。「抑党与を―するの事は敵の侵入防ぐに利ありと/日本開化小史(卯吉)」
ほうけん-いせい【封建遺制】🔗⭐🔉
ほうけん-いせい ―
― [5] 【封建遺制】
近代資本主義社会の中に残存している封建的な制度や慣習。

ほうけん-じだい【封建時代】🔗⭐🔉
ほうけん-じだい [5] 【封建時代】
封建制が政治・社会の中心体制であった時代。日本では鎌倉時代から明治維新まで,ヨーロッパでは九世紀頃から一五世紀頃までをさすのが普通。
ほうけん-しゃかい【封建社会】🔗⭐🔉
ほうけん-しゃかい ―クワイ [5] 【封建社会】
古代・中世・近代の三時代区分法において,古代社会の後に,土地の恩貸をめぐる人格的な主従・依存関係を基礎として生まれた中世の社会。
ほうけん-しゅぎ【封建主義】🔗⭐🔉
ほうけん-しゅぎ [5] 【封建主義】
封建社会を律し,また,その社会で正しいものとして守られた理念的な性格を帯びた考え方・やり方。上位の者が下位の者に対して絶対的権力をもち,下位の者を従わせていくやり方。
ほうけん-せい【封建制】🔗⭐🔉
ほうけん-せい [0] 【封建制】
(1)天子が,直轄領以外の土地を諸侯に分与し,諸侯はそれぞれ領内の政治の全権を掌握する国家統治の制度。中国,周代に行われた。
⇔郡県制度
(2)封土の授与と軍務の奉仕に基づいた主君と家臣との間の主従関係が,国王・領主・家臣に至る社会の支配者層内部に階層的にみられる政治制度。中世ヨーロッパに典型的。
(3)土地の支配者である領主が地代徴収や経済外的強制により,直接生産者である農民を身分的に支配する関係を基盤とする体制。
(4)人的階層制に基づいて社会秩序や生活が規定され,主従関係・外的権威の尊重や身分的・一方的な支配を基盤として成立している体制。
ほうけん-ちだい【封建地代】🔗⭐🔉
ほうけん-ちだい [5] 【封建地代】
封建領主が経済外的な強制力によって農民から収奪する地代。農業生産力の発展段階に応じて,労働地代・生産物地代・貨幣地代に分けられる。
ほうけん-てき【封建的】🔗⭐🔉
ほうけん-てき [0] 【封建的】 (形動)
封建制に特有の傾向があるさま。個人の自由・権利よりも上下の人間関係を重んずるさまや,上の者が下の者に対して強圧的であるさまなどをいう。「―な風習」「―なおやじ」
ほう-こう【封侯】🔗⭐🔉
ほう-こう [0] 【封侯】
諸侯に封ずること。
ほうこう-ふくろく【封侯福禄】🔗⭐🔉
ほうこう-ふくろく 【封侯福禄】
画題の一つ。仕官・昇進を慶賀し,封侯福禄の音をもつ虫獣,蜂(封)・猿猴(侯)・蝙蝠(福)・鹿(禄)を描いたもの。
ほう-こく【封国】🔗⭐🔉
ほう-こく [0] 【封国】
諸侯に領地を分与すること。また,諸侯の領地。
ほう-さく【封冊】🔗⭐🔉
ほう-さく [0] 【封冊】
王侯に封ずるということを書いた天子の詔書。
ほうし-ちょうだ【封豕長蛇】🔗⭐🔉
ほうし-ちょうだ ―チヤウダ [1]-[1] 【封豕長蛇】
〔大きなイノシシと長いヘビの意〕
残忍かつ貪欲なもののたとえ。
ほう-しゃく【封爵】🔗⭐🔉
ほう-しゃく [0] 【封爵】
諸侯に封じ官爵を授けること。また,その封土と爵位。
ほう・じる【封じる】🔗⭐🔉
ほう・じる [0][3] 【封じる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「封ずる」の上一段化〕
「封ずる」に同じ。「諸侯に―・じる」
ほう・ずる【封ずる】🔗⭐🔉
ほう・ずる [3][0] 【封ずる】 (動サ変)[文]サ変 ほう・ず
(1)領地を与えて,支配者とする。「宗室と言ふを以て王に―・ず/今昔 9」
(2)とじる。ふうじる。「窓の梅の北面は雪―・じて寒し/狂言・岡太夫」
ほう-ぜん【封禅】🔗⭐🔉
ほう-ぜん [0] 【封禅】
〔「封」は土を盛り壇を造って天を祀(マツ)ること。「禅」は地をならして山川を祭ること〕
中国古代に泰山で天子が行なった祭祀。
ほう-ち【封地】🔗⭐🔉
ほう-ち [1] 【封地】
諸侯が封ぜられた土地。封土。
ほう-ど【封土】🔗⭐🔉
ほう-ど [1] 【封土】
(1)「ふうど(封土)」に同じ。
(2)奉仕義務の代償として主君から臣下に与えられた土地。封地。
ほう-ない【封内】🔗⭐🔉
ほう-ない [1] 【封内】
領土のうち。領内。ほうだい。
ほう-ゆう【封邑】🔗⭐🔉
ほう-ゆう ―イフ [0] 【封邑】
封ぜられた領地。封土。封地。
ふういん【封印】(和英)🔗⭐🔉
ふういん【封印】
a seal.→英和
〜する(を破る) (un)seal.
ふうきり【封切】(和英)🔗⭐🔉
ふうきり【封切】
(a) release (映画).→英和
〜する release.‖封切館 a first-runner.
ふうさ【封鎖】(和英)🔗⭐🔉
ふうさ【封鎖】
a blockade.→英和
〜する blockade;block up.〜を解く(破る) lift (break) the blockade.
ふうさつ【封殺】(和英)🔗⭐🔉
ふうさつ【封殺】
《野》a force-out.〜する force out.
ふうしょ【封書】(和英)🔗⭐🔉
ふうしょ【封書】
a (sealed) letter.
ふうとう【封筒】(和英)🔗⭐🔉
ふうとう【封筒】
an envelope.→英和
返信用封筒 a return envelope.
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