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うち-つけ【打ち付け】🔗⭐🔉
うち-つけ 【打ち付け】 (形動)[文]ナリ
(1)急に物事が起こるさま。いきなり。突然。だしぬけ。「―な申し入れ」「この君は,…―にも言ひかけ給はず/源氏(東屋)」
(2)露骨なさま。むきだし。無遠慮。「―に過ぎし言(コトバ)を二人ともに快からず思へば/金色夜叉(紅葉)」
(3)(ア)ある事がきっかけになって,急に物事が起こるさま。即座。早速。とたん。「ほととぎす人松山に鳴くなれば我―に恋ひまさりけり/古今(夏)」(イ)自分本位に急に態度を変えるさま。現金。「いと心もとなくて,この中隔てなる三条を呼ばすれど,食ひ物に心を入れてとみにも来ず,いと憎く覚ゆるも―なりや/源氏(玉鬘)」
(4)じっくり観察しないさま。ちょっと見。「吹く風になびく尾花を―に招く袖かと頼みけるかな/貫之集」
(5)深い考えもなく行動するさま。軽率。「越前へはもとも―には行くまじけれど,かくてもすべき方なければ,心も知らぬ人に具して往ぬる/古本説話 54」
うちつけ-がき【打(ち)付け書き】🔗⭐🔉
うちつけ-がき [0] 【打(ち)付け書き】
(1)書簡文で時候の挨拶(アイサツ)を略してすぐに用件を書くこと。
(2)書簡の上書きに脇付をしないこと。
(3)下書きなしでいきなり書くこと。
うちつけ-げそう【打ち付け懸想】🔗⭐🔉
うちつけ-げそう ―サウ 【打ち付け懸想】
いきなり思慕の情を打ち明けること。「かやうの―などは,わざとみ心にもとまらず/狭衣 1」
うちつけ-ごころ【打ち付け心】🔗⭐🔉
うちつけ-ごころ 【打ち付け心】
ふと思い立つ心。急な思いつき。「―ありて参りこむにだに/源氏(手習)」
うちつけ-ごと【打ち付け言】🔗⭐🔉
うちつけ-ごと 【打ち付け言】
無遠慮に言う言葉。むきだしな言葉。「いとわりなき御―になむときこえ給へば/源氏(行幸)」
うちつけ-ごと【打ち付け事】🔗⭐🔉
うちつけ-ごと 【打ち付け事】
思いもかけなかった事件。「―ども出で来けり/増鏡(あすか川)」
うちつけ-じょう【打(ち)付け錠】🔗⭐🔉
うちつけ-じょう ―ヂヤウ [4] 【打(ち)付け錠】
箪笥(タンス)の引き出しや扉などに打ちつけた飾りのついた錠。
うちつけ-ばしご【打ち付け階子】🔗⭐🔉
うちつけ-ばしご 【打ち付け階子】
釘(クギ)やかすがいなどで固定した簡単な階段。
うちつけ-め【打ち付け目】🔗⭐🔉
うちつけ-め 【打ち付け目】
ちょっと見たときの情景。ちょっと見。「―には,それかとのみ耳とどめらるる心地すれば/寝覚 1」
うち-つ・ける【打(ち)付ける】🔗⭐🔉
うち-つ・ける [4][0] 【打(ち)付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 うちつ・く
(1)強く打つ。ぶつける。「柱に頭を―・ける」「コップを床に―・ける」
(2)釘(クギ)などで打って固定する。「塀に板を―・ける」
(3)強く当たる。「窓に―・ける雨」
(4)「付ける」を強めた言い方。「はかなき疵(キズ)も―・けられなば由なし/今昔 28」
(5)無遠慮にする。「―・けたる文章/浮世草子・五人女 3」
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