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い【猪・豬】🔗🔉

【猪・豬】 イノシシ・ブタの類の称。特に,イノシシのこと。「山口大菅原を牛は踏む―は踏むともよ民な踏みそね/琴歌譜」

い-かい【猪養・猪飼・猪甘】🔗🔉

い-かい カヒ 【猪養・猪飼・猪甘】 古代の品部(シナベ)の一。猪(豚)を飼うことを職とした部民。猪飼部(イカイベ)。

い-ぐち【猪口】🔗🔉

い-ぐち ― [1] 【猪口】 担子菌類ハラタケ目のきのこの総称。傘の裏面にはひだがなく,胞子は多数の管孔の内壁にできる。地上生。傘はまんじゅう形。表面は多く黄褐色。ヌメリイグチ・ヤマドリタケなど食用になる種が多い。 猪口 [図]

い-くび【猪首】🔗🔉

い-くび ― [1] 【猪首】 (1)人の首の短くて太いこと。「―の男」 (2)〔首が短く見えるようにかぶることから〕 兜(カブト)をあおむけてかぶること。「甲(カブト)―にきないて/平家 9」

いながわ【猪名川】🔗🔉

いながわ ナガハ 【猪名川】 兵庫県南端,川辺郡の町。猪名川流域に位置し,近世に栄えた多田銀山跡がある。

いなの【猪名野】🔗🔉

いなの ナノ 【猪名野】 兵庫県伊丹市,猪名川と武庫(ムコ)川の間の台地の古名。古来名勝の地で,笹の名所として知られた。猪名の笹原。猪名の伏原。((歌枕))「しなが鳥―を来れば有間山夕霧立ちぬ宿りはなくて/万葉 1140」

いなわしろ【猪苗代】🔗🔉

いなわしろ ナハシロ 【猪苗代】 福島県北西部,耶麻郡の町。磐梯山(バンダイサン)南,猪苗代湖北岸に位置。野口英世の生地。

いなわしろ-こ【猪苗代湖】🔗🔉

いなわしろ-こ ナハシロ― 【猪苗代湖】 福島県のほぼ中央にある湖。磐梯山南麓にある。日橋(ニツパシ)川(阿賀野川の上流)・安積(アサカ)疏水の水源。

いなわしろ【猪苗代】🔗🔉

いなわしろ ナハシロ 【猪苗代】 姓氏の一。

いなわしろ-けんさい【猪苗代兼載】🔗🔉

いなわしろ-けんさい ナハシロ― 【猪苗代兼載】 (1452-1510) 室町中期の連歌師。会津の人。早くに出家。心敬に師事し,宗祇の「新撰菟玖波(ツクバ)集」編集に協力。句集「園塵(ソノノチリ)」「若草山」など。

い-の-こ【豕・猪の子】🔗🔉

い-の-こ ― [0][1][2] 【豕・猪の子】 (1)いのしし。 (2)いのししの子。「―のかたをつくりたりけるに/道綱母集」 (3)豚の異名。「此のわたりこそ―の侍らむやうに/宇津保(蔵開上)」

いのこ-さす【豕扠首・猪子扠首】🔗🔉

いのこ-さす ― [4] 【豕扠首・猪子扠首】 社寺建築の梁(ハリ)の上に材を合掌形に組み,その中間に束(ツカ)を立てたもの。社寺建築の妻飾りなどに用いる。 豕扠首 [図]

いの-しか-ちょう【猪鹿蝶】🔗🔉

いの-しか-ちょう ノ―テフ [4] 【猪鹿蝶】 花札(ハナフダ)の出来役の一。猪(イノシシ)・鹿・蝶が描かれた,萩(ハギ)・紅葉・牡丹(ボタン)の一〇点札三枚をそろえた役。

い-の-しし【猪】🔗🔉

い-の-しし ― [3] 【猪】 イノシシ科の哺乳類。体長1.5メートル前後。ブタの原種。ブタに似るが,犬歯が下顎(アゴ)から上方へ突き出る。体毛は硬く暗褐色。山林原野にすみ,夜行性で雑食。肉は山鯨(ヤマクジラ)・ぼたんと称して食用とする。しし。い。[季]秋。《―を荷ひ行く野や花薄/白雄》

いのしし-むしゃ【猪武者】🔗🔉

いのしし-むしゃ ― [5] 【猪武者】 思慮を欠き,向こう見ずにがむしゃらに突進する武士。また,そういう人。

いのしり-ぐさ【猪尻草】🔗🔉

いのしり-ぐさ ノシリ― [4] 【猪尻草】 ヤブタバコの別名。

い-の-で【猪の手】🔗🔉

い-の-で ― [0] 【猪の手】 オシダ科の夏緑性シダ植物。葉は根生して車状につく。葉身は大形で長さ70センチメートルに達し,二回羽状複葉。柄と中軸に鱗片(リンペン)が密生する。 猪の手 [図]

いの-ぶた【猪豚】🔗🔉

いの-ぶた ノ― [0] 【猪豚】 イノシシと家畜のブタとの交配による一代雑種。食肉用に飼育される。

いのまた【猪俣】🔗🔉

いのまた ノマタ 【猪俣】 姓氏の一。

いのまた-つなお【猪俣津南雄】🔗🔉

いのまた-つなお ノマタツナヲ 【猪俣津南雄】 (1889-1942) 社会主義運動家。新潟市生まれ。早大卒。日本共産党結成に参加。のち,労農派の一員として日本資本主義論争に参加。著「帝国主義研究」「金の経済学」「農村問題入門」ほか。

い-の-め【猪の目】🔗🔉

い-の-め ― [1] 【猪の目】 (1)器物や建築の装飾に用いる,ハート形に似た刳(ク)り形。一説に,形が猪(イノシシ)の目に似ているからという。猪の目透かし。 (2)琵琶(ビワ)の覆手(フクシユ)にある,弦を通す穴。 猪の目(1) [図]

いのめ-げぎょ【猪の目懸魚】🔗🔉

いのめ-げぎょ ― [4] 【猪の目懸魚】 猪の目{(1)}を彫った懸魚。 →懸魚

しし【獣・鹿・猪】🔗🔉

しし [1] 【獣・鹿・猪】 〔「しし(肉)」と同源〕 (1)猪(イノシシ)や鹿(シカ)など,その肉を食用にする獣の総称。「み吉野のをむろが嶽に―伏すと/古事記(下)」 (2)特に猪のこと。[季]秋。

しし-うど【猪独活】🔗🔉

しし-うど [3] 【猪独活】 セリ科の大形多年草。山地の草原に自生。根葉は羽状複葉。茎は中空で,高さ1.5メートル内外。夏,白色の小花を複散形花序につける。ウドに似るが食用にならない。根を風邪などの薬とする。イヌウド。

しし-がり【猪狩(り)・鹿狩(り)】🔗🔉

しし-がり [0][2][3] 【猪狩(り)・鹿狩(り)】 山野にはいって猪(イノシシ)・鹿(シカ)などの獣を捕らえること。しし。

しし-じもの【猪じもの・鹿じもの】🔗🔉

しし-じもの 【猪じもの・鹿じもの】 〔「じもの」は接尾語〕 鹿(シカ)や猪(イノシシ)のように。副詞的に用いる。「―い這(ハ)ひ伏しつつ/万葉 199」

しし-たけ【猪茸】🔗🔉

しし-たけ [2] 【猪茸】 担子菌類ヒダナシタケ目のきのこ。傘の径は20〜30センチメートル。あくが強く,苦味がある。近縁種のコウタケと同種とする説もある。

しし-なべ【猪鍋】🔗🔉

しし-なべ [0] 【猪鍋】 薄切りにした猪(イノシシ)の肉を野菜類とともに味噌仕立てにした鍋料理。割り下で煮ることもある。いのしし鍋。ぼたん鍋。[季]冬。

しし-ふせぎ【猪防ぎ・鹿防ぎ】🔗🔉

しし-ふせぎ [3] 【猪防ぎ・鹿防ぎ】 猪(イノシシ)や鹿(シカ)などが田畑を荒らすのを防ぐための設備。

しし-みち【猪道・鹿道】🔗🔉

しし-みち [2] 【猪道・鹿道】 鹿(シカ)や猪(イノシシ)などが通って自然にできた道。けものみち。

ちょ-き【猪牙】🔗🔉

ちょ-き [1] 【猪牙】 「猪牙舟」の略。

ちょき-がかり【猪牙掛かり】🔗🔉

ちょき-がかり 【猪牙掛かり】 猪牙舟のように威勢のよいこと。威勢よく物事を行うさま。「お前方が―に喧嘩をしたら/歌舞伎・巌石砕瀑布勢力」

ちょき-ぶね【猪牙舟】🔗🔉

ちょき-ぶね [3][0] 【猪牙舟】 (1)和船の一。江戸時代,市中の水路で大量に使われた一人あるいは二人漕(コ)ぎの屋根のない船で,舳(ミヨシ)が長く船足が速い。吉原の遊び客の足として盛んに用いられた。関西ではちょろと呼ぶ。ちょけぶね。ちょき。山谷船。 (2)瀬戸内を中心に関西方面で近距離の海運に使われた小型船の一船型。 猪牙舟(1) [図]

ちょき-がか・る【猪牙掛かる】🔗🔉

ちょき-がか・る 【猪牙掛かる】 (動ラ四) 猪牙のようである。威勢がよい。「さつさ押せ押せと―・つた言葉に/たけくらべ(一葉)」

ちょく【猪口】🔗🔉

ちょく [1] 【猪口】 〔「鍾」の字音からか〕 口が広く,底のすぼまった小形の陶器。本膳中の中付けの小器としたが,さらに小形の杯をいうようになった。正式の膳には漆杯が用いられたが,江戸時代以降,燗徳利(カンドクリ)とともに広く普及した。ちょこ。

ちょこ【猪口】🔗🔉

ちょこ [1] 【猪口】 (1)「ちょく(猪口)」の転。おちょこ。 (2)「ちょこざい」の略。「なにがとは―云ふてじや/滑稽本・膝栗毛 7」

ちょこ-ざい【猪口才】🔗🔉

ちょこ-ざい [3][0] 【猪口才】 (名・形動)[文]ナリ 小生意気な・こと(さま)。そのような人をもいう。「―なことを言う」「―な小僧め」

ちょ-とつ【猪突】🔗🔉

ちょ-とつ [1][0] 【猪突】 (名)スル 猪(イノシシ)の突き進むように,がむしゃらに物事を行うこと。「一度心に決めたら―するのみ」

ちょとつ-もうしん【猪突猛進】🔗🔉

ちょとつ-もうしん ―マウ― [1] 【猪突猛進】 (名)スル 一つのことに向かって,向こう見ずに猛烈な勢いで,つき進むこと。「若さにまかせて―する」

ちょ-はっかい【猪八戒】🔗🔉

ちょ-はっかい 【猪八戒】 中国,明代の長編小説「西遊記」に出てくる豚の名。天上界を追い出されて妖怪となっていたが,三蔵法師の法力で改心し,孫悟空・沙悟浄らとその供をしてインドから経典をもたらす。八戒。

ちょ-ゆう【猪勇】🔗🔉

ちょ-ゆう [0] 【猪勇】 猪(イノシシ)のように向こう見ずに突進する勇気。また,そのような勇士。

ちょ-れい【猪苓】🔗🔉

ちょ-れい [0] 【猪苓】 担子菌類ヒダナシタケ目サルノコシカケ亜目に属するチョレイマイタケの菌核。地中に形成され,生薬として利尿・解熱・止渇薬に用いる。秋,菌核からマイタケに似たきのこが生じる。

いくび【猪首】(和英)🔗🔉

いくび【猪首】 a bull neck.〜の thick-necked.

いのしし【猪】(和英)🔗🔉

いのしし【猪】 a wild boar.猪武者 a daredevil.→英和

ちょこざい【猪口才な】(和英)🔗🔉

ちょこざい【猪口才な】 ⇒生意気(なまいき).

ちょとつ【猪突的(に)】(和英)🔗🔉

ちょとつ【猪突的(に)】 reckless(ly).→英和 猪突猛進する rush recklessly.

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