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い・し【美し】🔗🔉

い・し 【美し】 (形シク) 〔中世・近世には口語形「いしい」も用いられた〕 (1)よい。好ましい。「鞠(マリ)は―・しいものかな/弁内侍日記」 (2)巧みだ。上手だ。「『この御馬はかさ驚きやし侍らん』と申せば,―・しく相したりとて/中務内侍日記」 (3)けなげだ。殊勝だ。「―・しくも宣ひたり/太平記 9」 (4)〔中世女性語。のち「お」を付けて「おいしい」となる〕 美味だ。うまい。「―・しい酒でおりやる/狂言・比丘貞」

いしく-も【美しくも】🔗🔉

いしく-も 【美しくも】 (連語) 〔形容詞「美(イ)し」の連用形に助詞「も」が付いた語〕 (1)見事に。けなげにも。「―申され候ものかな/義経記 5」 (2)よくも。ひどくも。「―一茶は我をたばかりける哉/父の終焉日記」

いつく・し【厳し・美し】🔗🔉

いつく・し 【厳し・美し】 (形シク) (1)いかめしい。おごそかだ。「皇神(スメカミ)の―・しき国/万葉 894」 (2)尊く立派だ。大切だ。重々しく格式がある。「―・しうもてかしづきたてまつり給ふ/増鏡(おどろの下)」 (3)美しい。「―・しくかたじけなきものに思ひはぐくむ/源氏(若菜下)」

うつくし・い【美しい】🔗🔉

うつくし・い [4] 【美しい】 (形)[文]シク うつく・し □一□ (1)視覚的・聴覚的にきれいで心をうつ。きれいだ。 ⇔醜い 「―・い絵」「―・い音色」「容姿が―・い」 (2)精神的に価値があって人の心をうつ。心に深い感動をよびおこす。清らかだ。「―・い友情」「心の―・い人」 □二□ (1)(肉親に対して)しみじみとした深い愛情を感ずるありさま。いとしい。「妻子(メコ)見ればめぐし―・し/万葉 800」 (2)(特に小さなもの・幼いものなどについて)小さくて愛らしい。かわいらしい。「―・しきもの,瓜にかきたるちごの顔/枕草子 151」 (3)細部まできれいに整っている。申し分がない。「大学の君その日の文―・しう作り給ひて進士になり給ひぬ/源氏(乙女)」 (4)(連用形を副詞的に用いて)(ア)心や行動がさっぱりしているありさまを表す。きれいさっぱり。「お前はさんに―・しく別れて/人情本・英対暖語」(イ)穏やかに。静かに。「―・しう頼まんしたらば/歌舞伎・助六」 〔□二□(1)が原義。□二□(1)(2)は「愛し」とも書く。→きれい〕 [派生] ――げ(形動)――さ(名)

うつくしいすいしゃごやのむすめ【美しい水車小屋の娘】🔗🔉

うつくしいすいしゃごやのむすめ 【美しい水車小屋の娘】 〔原題 (ドイツ) Die schne Mllerin〕 シューベルトの連作歌曲集。全二〇曲。1823年完成。ドイツの詩人 W =ミュラーの詩による。美しき水車屋の娘。

うつくしくあおきドナウ【美しく青き―】🔗🔉

うつくしくあおきドナウ ―アヲキ― 【美しく青き―】 〔原題 (ドイツ) An der schnen, blauen Donau〕 ヨハン=シュトラウス二世の最も有名なウインナ-ワルツ。はじめ男声合唱曲として作曲(1867年),のち,管弦楽用に編曲。 →「美しく青きドナウ」(J=シュトラウス)[音声]

うま・し【旨し・甘し・美し】🔗🔉

うま・し 【旨し・甘し・美し】 ■一■ (形シク) 満足すべき状態だ。十分で申し分ない。「かく物を思ひたるさまにて見たまふぞ。―・しき世に/竹取」 ■二■ (形ク) ⇒うまい 〔■一■■二■ とも中古以降「むまし」と表記されることが多い〕

うまし【美し・甘し】🔗🔉

うまし 【美し・甘し】 (形容詞「うまし」から)

うまし-くに【美し国】🔗🔉

うまし-くに 【美し国】 よい国。美しい国。「―そ蜻蛉島(アキヅシマ)大和の国は/万葉 2」

くわ・し【細し・美し】🔗🔉

くわ・し クハシ 【細し・美し】 (形シク) こまやかに美しい。うるわしい。「走り出の宜(ヨロ)しき山の出立の―・しき山ぞ/万葉 3331」

くわし-め【美し女】🔗🔉

くわし-め クハシ― 【美し女】 容姿の美しい女。美女。「―を有りと聞こして/古事記(上)」

うつくしい【美しい】(和英)🔗🔉

うつくしい【美しい】 beautiful;→英和 pretty;→英和 sweet;→英和 [愛らしい]lovely;→英和 charming;[美貎の]handsome;→英和 goodlooking;[心が]noble-minded;pure in heart.

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