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い・し【美し】🔗⭐🔉
い・し【美し】
〔形シク〕
(中世・近世には口語形「いしい」も用いた)
①よい。好ましい。宇津保物語吹上上「―・しき盃など」
②見事である。たくみである。中務内侍日記「―・しく相したりとて」
③殊勝である。けなげである。神妙である。平治物語「汝―・しく参りたり」
④味がよい。太平記23「―・しかりし時は夢窓にくらはれて」。狂言、比丘貞「いしい酒でおりやる」
→おいしい
いしく‐も【美しくも】🔗⭐🔉
いしく‐も【美しくも】
(イシの連用形に助詞モが付いたもの)よくも。けなげにも。謡曲、張良「―早く来たるものかな」
いし‐げ【美しげ】🔗⭐🔉
いし‐げ【美しげ】
うまそうなさま。永正狂歌合「花びら餅の―なる気味を賞翫申し侍るべし」
いつく・し【厳し・慈し・美し】🔗⭐🔉
いつく・し【厳し・慈し・美し】
〔形シク〕
①神威がいかめしい。また、威儀がそなわっている。おごそかで立派である。万葉集5「すめ神の―・しき国」。源氏物語若菜上「つぎつぎの御ゆかり―・しきほど」
②神々しく気品があって、うつくしい。今昔物語集30「百日許になりたる女子のいと―・しげなれば」
③(室町時代以降ウツクシと混同)あいらしい。いとしい。日葡辞書「ギョクショク(玉色)。タマノイロ、即ち、イツクシイイロ」
うつくし・い【美しい・愛しい】🔗⭐🔉
うつくし・い【美しい・愛しい】
〔形〕[文]うつく・し(シク)
(肉親への愛から小さいものへの愛に、そして小さいものの美への愛に、と意味が移り変わり、さらに室町時代には、美そのものを表すようになった)
①愛らしい。かわいい。いとしい。万葉集5「妻子めこみればめぐし―・し」。枕草子151「何も何もちひさきものはいと―・し」
②㋐形・色・声などが快く、このましい。きれいである。大鏡道長「色濃く咲きたる木のやうたい―・しきが侍りしを」。「―・い花」
㋑行動や心がけが立派で、心をうつ。栄華物語布引滝「御年の程よりはものを―・しうの給はせ」。「―・い友情」
③いさぎよい。さっぱりして余計なものがない。日葡辞書「ウツクシュウハテタ」「ネコガウツクシュウクウタ」
うま・し【美し・甘し・旨し】(形ク)🔗⭐🔉
うま・し【美し・甘し・旨し】
〔形ク〕
⇒うまい
うま・し【美し】(形シク)🔗⭐🔉
うま・し【美し】
〔形シク〕
満ち足りてここちよい。美しく立派である。竹取物語「かく物を思ひたるさまにて月を見給ふぞ。―・しき世に」
うまし【美し】(形容詞語幹)🔗⭐🔉
うまし【美し】
(形容詞語幹)
⇒うまし‐くに【美し国】
⇒うまし‐もの【甘し物】
うまし‐くに【美し国】🔗⭐🔉
うまし‐くに【美し国】
満ち足りたよい国。美しい国。万葉集1「―そあきづ島大和の国は」
⇒うまし【美し】
うるわし・い【麗しい・美しい・愛しい】ウルハシイ🔗⭐🔉
うるわし・い【麗しい・美しい・愛しい】ウルハシイ
〔形〕[文]うるは・し(シク)
(語中のハ行音がワ行音に変わった早い例。奈良時代には「宇流波志うるはし」であったものが、平安初期には「宇留和志うるわし」となった。事物が乱れたところなく完全にととのっている状態を表す)
①端正である。立派である。壮麗だ。古事記中「畳たたなづく青垣山ごもれる大和し―・し」。源氏物語桐壺「唐めいたる粧ひは―・しうこそありけめ」
②(色彩が)見事である。整っていて美しい。きれいである。宇津保物語楼上上「夕ばえしていといみじく色―・しう花やかにきよげにみえ給ふを」。類聚名義抄「妖、ウルハシ・カホヨシ」。「見め―・い」「―・い乙女」
③行儀がよい。礼儀正しい。きちんとしている。格式ばっている。源氏物語玉鬘「―・しくものし給ふ人にてあるべき事はたがへ給はず」。大鏡師尹「よろづに遊びならはせ給ひて―・しき御ありさまいと苦しくいかでかからでもあらばやと」
④(人の仲が)理想的にいっている。仲が良い。源氏物語若菜上「御仲―・しくて過ぐし給へ」。「―・い友情」
⑤(性格が)曲がっていない。几帳面だ。大鏡師輔「御心いと―・しくて世の政かしこくせさせ給ひつべかりしかば」。平家物語12「この大納言は―・しい人と聞え給へり。…さまざまにへつらひ給ひしかどもこの人はさもし給はず」
⑥(気分や表情が)はれやかである。浄瑠璃、国性爺合戦「叡慮殊に―・しく」。「御機嫌―・くいらっしゃる」
⑦愛すべきである。かわいい。いとしい。万葉集15「―・しとあがもふいもを山川を中に隔へなりて安けくもなし」
⑧正真正銘である。まちがいない。平家物語12「故左馬頭かみ義朝の―・しきかうべとて」
くわ・し【細し・美し】クハシ(形シク)🔗⭐🔉
くわ・し【細し・美し】クハシ
〔形シク〕
こまやかに美しい。うるわしい。万葉集13「走り出の宜しき山の出で立ちの―・しき山ぞ」
くわし‐いも【細し妹・美し妹】クハシ‥🔗⭐🔉
くわし‐いも【細し妹・美し妹】クハシ‥
美しい妻。万葉集13「―に鮎を取らむと」
⇒くわし【細し・美し】
くわし‐め【細し女・美し女】クハシ‥🔗⭐🔉
くわし‐め【細し女・美し女】クハシ‥
美しい女。古事記上「―をありと聞こして」
⇒くわし【細し・美し】
広辞苑に「美し」で始まるの検索結果 1-16。