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りょう-し【量子】🔗⭐🔉
りょう-し リヤウ― [1] 【量子】
連続的でなく,ある単位量の整数倍に限られる値(とびとびの値)で表される,物理量の最小単位。1900年にプランクがエネルギー量子の考え(量子仮説)を提唱し,量子論の端緒になった。次いでアインシュタインが光量子(フォトン)を,ボーアが角運動量の量子を示した。
りょうし-いろりきがく【量子色力学】🔗⭐🔉
りょうし-いろりきがく リヤウ― [7][6] 【量子色力学】
素粒子の強い相互作用をクォークの「色」と呼ばれる量子状態の間に働く力として扱う理論。「色」の場の量子グルーオンによって媒介される力は,クォークが遠距離にあるときは強く,接近するときは弱いという特徴的な性質をもち,クォークが単独に出現することを妨げる。
→クォーク
りょうし-か【量子化】🔗⭐🔉
りょうし-か リヤウ―クワ [0] 【量子化】
(1)物理量にある種の量子条件を課すことによって古典論から量子論へ移行する手続き。物理量が不連続な特定の値しかとり得ないようにする。量子力学では,物理量に交換関係を導入して量子力学的演算子に置き変える手続きをいう。電子などの粒子に関する物理量を量子化すれば,粒子は波動性を示し,一方電磁場など力の場を量子化すると,光子など,その場の量子が現れる。
(2)情報理論などで,連続的な量を,ある単位量を定めたりすることによって,とびとびの近似的な数値で表すこと。
りょうし-かがく【量子化学】🔗⭐🔉
りょうし-かがく リヤウ―クワ― [4] 【量子化学】
量子力学の原理・手法に基づいて,物質の構造,化学的性質,反応機構などを研究する物理化学の一分野。1920年代末以来発展し,化学結合の理論,分子構造の解明,物質の分光学的性質の解釈,化学反応の理論などに成果を挙げている。フロンティア電子理論はその例。
りょうし-かせつ【量子仮説】🔗⭐🔉
りょうし-かせつ リヤウ― [4] 【量子仮説】
マックス=プランクが1900年に導いた考え方。放射を放出・吸収する振動子のもつエネルギーは,ある単位量(振動子の振動数νとプランク定数
との積)の整数倍に等しいというもの。量子力学誕生の端緒となった。

りょうし-すう【量子数】🔗⭐🔉
りょうし-すう リヤウ― [3] 【量子数】
分子・原子・原子核・素粒子などの量子力学的な系の状態を特徴づける一個または一組みの,整数あるいは半整数(12 ノ奇数倍ノ数)。タトエバ原子ノ定常状態ハ,オオヨソノエネルギーヲ決メル主量子数,角運動量ノ大キサヲ決メル方位量子数,オヨビ磁気量子数・スピン量子数ニヨッテ決マル。時空ニオケル運動状態ニハヨラナイ電荷・ストレンジネスナドノ粒子固有ノ量子数ハ,内部量子数トモ呼バレル。
りょうし-とうけいりきがく【量子統計力学】🔗⭐🔉
りょうし-とうけいりきがく リヤウ― [9][8] 【量子統計力学】
量子力学に従う多数の同種粒子から成る集団を扱う統計力学。粒子の集団の状態は波動関数で記述され,同種粒子の交換に対して反対称的なフェルミ統計と,対称的なボース統計に大別される。
りょうし-ぶつりがく【量子物理学】🔗⭐🔉
りょうし-ぶつりがく リヤウ― [6] 【量子物理学】
量子力学を基礎とする物理学の総称。素粒子などの微視的な系の研究のほか,固体の物性研究など,現代物理学の多くの分野を含む。
⇔古典物理学
りょうし-りきがく【量子力学】🔗⭐🔉
りょうし-りきがく リヤウ― [5][4] 【量子力学】
素粒子・原子・分子などの微視的な系に適用される力学。シュレーディンガー方程式にしたがう状態を導入,観測によって得られる測定値との間に確率的な解釈を行うことで,粒子がもつ波動と粒子の二重性,測定における不確定関係などを矛盾なく説明する。量子力学は粒子および粒子集団を扱う現代物理学の基礎理論として,一方では原子核論・物性論へ,また一方で素粒子論・場の理論へと進展した。
りょうし-ろん【量子論】🔗⭐🔉
りょうし-ろん リヤウ― [3] 【量子論】
量子力学,およびそれを基礎として展開される理論の総称。物理学だけでなく,化学・工学・生物学などの分野においても用いられる。
りょうし【量子】(和英)🔗⭐🔉
りょうし【量子】
《理》quantum.→英和
‖量子物理学 quantum physics.量子力学 quantum mechanics.量子論 the quantum theory.
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