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な・い【無い】🔗🔉

な・い【無い】 [形]な・し[ク]物事が存在しない。「あやしい節は―・い」「読書に飽きることは―・い」持っていない。「金が―・い」「子供が―・い」「信用が―・い」「品が―・い」「魅力が―・い」時間・数量などが、その表示された数に達していない。「開演まで五分も―・い」「海岸まで一〇〇メートルと―・い」気持ちをもたない。心がはっきりしていない。「正体―・く酔っている」「まるでやる気が―・い」経験していない。「見たことが―・い」同じ物が二つと存在しない。類がない。「またと―・い珍品」(亡い)すでに死んで、この世にいない。「母の―・い子」「私は―・い者と考えてください」留守である。不在である。「老いらくの来むと知りせば門さして―・しと答へて逢はざらましを」〈古今・雑上〉形容詞型・形容動詞型活用の語の連用形に付いて、打消しの意を表す。「あの映画はおもしろく―・い」「そんな話は聞きたく―・い」「後悔なんて君らしくも―・い」「人が言うほどきれいで―・い」「申し出は受け入れられそうに―・い」「見た目ほど忙しいようでは―・い」(「…ないではない」「…ないこともない」などの形で)すっかり否定しきらないで、いくらかは認めるさま。「言い分はわからないでも―・い」「条件によっては承知できないことも―・い」(「…ではないか」などの形で)確認したり念を押したりする意を表す。「あれほど説明したでは―・いか」「やればできるじゃ―・いか」(「…しようではないか」などの形で)勧誘したり催促したりする意を表す。「ともに頑張ろうでは―・いか」「やってみせようじゃ―・いか」(「…のではない」などの形で)否定・禁止の意を表す。「人をからかうものでは―・い」「頭で覚えるんじゃ―・い、からだで覚えるんだ」(「…ともなく」などの形で)はっきりしないままそれが行われるさま。「聞くとも―・く話を聞く」「降るとも―・く降り続く雨」(「お…でない」などの形で)禁止の意を表す。「調子に乗っておふざけで―・い」名詞に付いて、否定の意を含む形容詞をつくる。「こころ―・い」「違い―・い」「面目(めんぼく)―・い」 [派生]なげ[形動]なさ[名] [下接句]味も素っ気もない・蟻(あり)の這(は)い出る隙(すき)もない・合わせる顔がない・生きた空がない・痛くも痒(かゆ)くもない・一言(いちごん)もない・応接に暇(いとま)がない・影も形もない・神も仏もない・薬にしたくもない・芸がない・是非もない・只(ただ)より高いものはない・血も涙もない・取り付く島がない・鰾膠(にべ)もない・根も葉もない・恥も外聞もない・非の打ち所がない・方図(ほうず)がない・枚挙に遑(いとま)がない・身の置き所がない・身も蓋(ふた)もない・身も世もない・見る影もない・目がない・元(もと)も子もない・油断も隙もない・欲も得もない・埒(らち)もない・立錐(りつすい)の余地もない・渡る世間に鬼はない。瓜(うり)に爪(つめ)あり爪に爪なし・可もなく不可もなし・稼ぐに追いつく貧乏なし・顔色なし・眼中人無し・看板に偽りなし・鬼神に横道(おうどう)なし・国に二君なし・恋に上下の差別なし・恒産なきものは恒心なし・触らぬ神に祟(たた)りなし・三界に家無し・山中暦日なし・死人に口なし・備えあれば患(うれ)いなし・大事の中に小事なし・玉磨かざれば光なし・天に二日(にじつ)無し・名ありて実なし・武士に二言無し・目に一丁字なし・名所に見所なし・名物に旨(うま)い物なし・本木(もとき)にまさる末木(うらき)なし・野(や)に遺賢無し・勇将の下に弱卒無し・行くとして可ならざるはなし

大辞泉 ページ 11073 での無い単語。