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な・い【無い・亡い】🔗🔉

な・い無い・亡い】 〔形〕[文]な・し(ク) ①人・物・事が存在しない。口語では動きを意識したものの不在は「いない」ともいう。古事記「僕は邪きたなき心―・し」。万葉集18「あしひきの山は―・くもが月見れば同じき里を心隔てつ」。源氏物語初音「曇り―・き池の鏡」。「神も仏も―・い」「見たことが―・い」「効果が―・い」「締切りまで5日と―・い」 ②持たない。備えていない。万葉集15「心―・き鳥にそありける霍公鳥」。「金の―・い人」「住む家も―・い」「彼には威厳が―・い」 ③留守である。不在である。万葉集9「君―・くはなぞ身よそはむ櫛笥くしげなる黄楊つげの小櫛も取らむとも思はず」。古今和歌集「老いらくの来むと知りせば門さして―・しと答へて逢はざらましを」 ④《亡》すでに死んでこの世にいない。万葉集3「吾妹子が見し鞆の浦のむろの木は常世にあれど見し人そ―・き」。源氏物語桐壺「今は―・きひとと、ひたぶるに思ひなりなむ」。「―・き父を思う」 ⑤またとない。類がない。十訓抄「麗景殿の女御の女房なり。―・きすき者にて、朝夕琴をさしおく事なかりけり」 ⑥不必要なこと、あってはならないことをいう。「今さら泣くことは―・い」「ここで、帰ることは―・い」 ⑦(形容詞・助動詞の連用形、またはそれらに助詞「は」「も」を伴ったものなどに付いて) ㋐否定の意を表す。…ない。源氏物語柏木「年ごろ下の心こそいとねんごろに深くも―・かりしか」。平家物語2「我身もつきせぬもの思ひにたへしのぶべうも―・し」。「見たくも―・い」 ㋑(疑問の助詞「か」を伴い、「―・いか」の形で)相手に同意かどうか問いかける。「前に言ったことが―・いか」「面白く―・いか」 →ない(助動詞) ⇒無いが意見の総仕舞 ⇒無い図 ⇒無い袖は振れぬ ⇒無い腹を探られる ⇒無いもせぬ ⇒無い物食おう ⇒無きにしも非ず ⇒無きになす ⇒無くて七癖有って四十八癖

○無いが意見の総仕舞ないがいけんのそうじまい🔗🔉

○無いが意見の総仕舞ないがいけんのそうじまい 財産を使い果たした時には放蕩や道楽もやみ、意見をする必要も無くなる。 ⇒な・い【無い・亡い】 ないがいじん‐びょうどう‐しゅぎ内外人平等主義‥グワイ‥ビヤウ‥ 私法上の取扱いにつき、外国人も内国人と平等に権利能力を有するとする主義。 ⇒ない‐がい【内外】

○無い図ないず🔗🔉

○無い図ないず 今までにない図柄。世の中にない図柄。転じて、珍しいこと。破天荒。前代未聞のこと。浮世草子、好色由来揃「下京の者と見えて―な男」 ⇒な・い【無い・亡い】 ない‐すい内水】 ①国家の領域にある水域の一つ。国内の河川・湖沼・運河や港・湾・内海などの類。 ②堤内地にたまった流水・雨水などのこと。 ⇒ないすい‐せん【内水船】 ⇒ないすい‐はんらん【内水氾濫】 ⇒ないすいめん‐ぎょぎょう【内水面漁業】 ないすい‐せん内水船】 常時、内水区域を航行する船舶。 ⇒ない‐すい【内水】 ないすい‐はんらん内水氾濫】 堤内地の排水機能の低下による内水2の氾濫。一般に、浸水深は小さく時間も短いが、被害額が大きい。 ⇒ない‐すい【内水】 ないすいめん‐ぎょぎょう内水面漁業‥ゲフ 河川・湖沼などの内水面で行う漁業。↔海面漁業 ⇒ない‐すい【内水】 ナイス‐ミドル (和製語nice middle)魅力的な中年男性。 ⇒ナイス【nice】 ナイセNeisse】 ドイツとポーランドの国境を流れるオーデル川の支流。 ない‐せい内生】 内部に生ずること。また、心の中の働き。 ⇒ないせい‐きんこん【内生菌根】 ない‐せい内政】 ①国内の政治。また、国内行政。↔外政。 ②後宮の取締り。 ③家政。 ⇒ないせい‐かんしょう【内政干渉】 ない‐せい内省】 ①深く自己をかえりみること。反省。「冷静に自己を―する」「―的」 ②〔心〕(→)内観に同じ。 ないせい‐か内製化‥クワ 社外に委託していた生産や工程の一部を、自社内で行うようにすること。 ないせい‐がいおう内聖外王‥グワイワウ ⇒だいせいがいおう ない‐せいかつ内生活‥クワツ 心の内面に関する生活。精神的生活。夏目漱石、こゝろ「私の―に取つてほとんど関係のないのと一般でした」 ないせい‐かんしょう内政干渉‥セフ 一国家または数国家が、他の国の政治・外交などに口出しして、その主権を束縛・侵害すること。 ⇒ない‐せい【内政】 ないせい‐きんこん内生菌根】 菌根の一形態。根の組織の内部に菌糸が入り込んだもの。ランなどにみられる。 ⇒ない‐せい【内生】 ない‐せき内戚】 父方の親族。ないしゃく。↔外戚げしゃく ない‐せき内積】 〔数〕二つのベクトルのなす角をθとするとき、ABcosθ(の大きさ)をの内積という。ふつうと表す。ゼロ‐ベクトルでない二つのベクトルが直交するための必要十分条件は、それらの内積が0となることである。スカラー積。 ない‐せつ内接・内切】 〔数〕 ①多角形の各辺がその内部にある一つの円に接する時、その円は多角形に内接するといい、また、多角形の各頂点が同一円周上にある時、その多角形は円に内接するという。↔外接。 ②一つの円が全く他の円の内部にあって、その円周上の一点において接線を共有すること。 ⇒ないせつ‐えん【内接円】 ⇒ないせつ‐たかっけい【内接多角形】 ないせつ‐えん内接円‥ヱン 円・多角形などの内部にあってこれに内接する円。↔外接円。 ⇒ない‐せつ【内接・内切】 ないせつ‐たかっけい内接多角形‥カク‥ 一つの円または多角形内にあって、各頂点がその円周上または辺上にある多角形。↔外接多角形 ⇒ない‐せつ【内接・内切】 ない‐せん内宣】 内侍宣ないしせんの略。 ない‐せん内戦】 国内での戦争。特に、内乱。 ない‐せん内線】 ①内部の線。 ②構内の電話線。官庁・会社などの内部間で通ずる電話。「―番号」↔外線。 ⇒ないせん‐さくせん【内線作戦】 ない‐ぜん内膳】 内膳司の略。 ⇒ないぜん‐し【内膳司】 ⇒ないぜん‐や【内膳屋】 ないせん‐さくせん内線作戦】 軍隊が敵に包囲され、または挟撃されるような位置にあって作戦すること。↔外線作戦 ⇒ない‐せん【内線】 ないせん‐し内染司】 律令制で、宮内省に属し、供御くごの染物をつかさどった役所。のち中務なかつかさ省縫殿ぬいどの寮に併合。うちのそめもののつかさ。 ないぜん‐し内膳司】 律令制で、宮内省に属し、天皇の食事の調理・試食をつかさどった役所。長官は二人で奉膳ぶうぜんといい、高橋・安曇あずみ両氏の者が任ぜられ、他氏が長官の場合は内膳正ないぜんのかみ・ないぜんのしょうを称した。その下に典膳・膳部などがいる。うちのかしわでのつかさ。 ⇒ない‐ぜん【内膳】 ないぜん‐や内膳屋】 内膳司の中で、かまどを置いて天皇の食物を調理した所。 ⇒ない‐ぜん【内膳】 ない‐そ乃祖⇒だいそ ない‐そ内訴】 内密に訴えること。鎌倉時代、訴訟に際し、幕府執権もしくは六波羅探題に対して内々に上訴すること。 ない‐そう内争‥サウ 内部であらそうこと。また、内部のあらそい。うちわもめ。内訌。 ない‐そう内奏】 ①内密に奏聞すること。 ②後宮から天皇に奏聞して事を取り計らうこと。また、奥向きに取り入って奏聞すること。 ない‐そう内装‥サウ 建築物などの、内部の設備・装飾。また、それらを整える作業。「―工事」 ない‐そう内層】 内部の層。↔外層 ない‐ぞう内蔵‥ザウ ①内部に持っていること。「ストロボ―カメラ」 ②宮中の倉庫。うちくら。 ない‐ぞう内臓‥ザウ 高等脊椎動物の胸腔と腹腔内とにある諸器官の総称。すなわち呼吸器・消化器・泌尿器など。広義には動物の体腔内(主に胴部内)にある器官の総称。 内臓 頸動脈 肋骨 胆嚢 肝臓 小腸 大腸 大静脈 腎臓 十二指腸 心臓 脾臓 膵臓 直腸 膀胱 ⇒ないぞう‐かんかく【内臓感覚】 ⇒ないぞう‐しぼう【内臓脂肪】 ないぞう‐かんかく内臓感覚‥ザウ‥ (→)臓器感覚に同じ。 ⇒ない‐ぞう【内臓】 ないぞう‐しぼう内臓脂肪‥ザウ‥バウ 内臓の周囲に貯えられた脂肪。増えすぎると生活習慣病を引き起こしやすい。 ⇒ない‐ぞう【内臓】 ないそう‐ほう内挿法‥サフハフ 〔数〕(→)補間法に同じ。 ない‐そく内則】 内部の規則。内規。 ない‐ぞく内属】 ①外国が属国として服従すること。また、外国人が来住して服従すること。 ②〔哲〕(inherence)実体とそれに含まれる諸性質との関係。たとえば「白い」という性質は「雪」という事物に内属する。

○無い袖は振れぬないそではふれぬ🔗🔉

○無い袖は振れぬないそではふれぬ ないものはどうしようもない。力になってやりたいが、資力がなくてはどうしようもない。「無い袖は振られぬ」とも。 ⇒な・い【無い・亡い】 ない‐そん内孫⇒うちまご ない‐そん内損】 酒などで内臓をこわすこと。根無草後編「袖の梅(吉原の薬の名)を楯に突いて―をするがごとし」 ない‐ぞん内存】 考え。存念。〈日葡辞書〉 ナイター (和製語nighter)夜間試合。主に野球でいう。ナイトゲーム。 ない‐たい内帯】 ①湾曲した山脈や弧状列島の凹側の地帯。 ②日本列島の中央構造線より日本海側の部分。すなわち中部地方、近畿地方の中北部から中国地方、四国北部、九州中北部を含む地帯。↔外帯 ない‐だい内題】 書物の表紙にではなく、扉、序文・目次・本文の初めや終りなどに記してある題名。狭義には本文の初めにある題名(首題)をいう。↔外題げだい ない‐たいかく内対角】 〔数〕図形の内角のうち、何らかの意味で対応する二つの角。例えば、三角形で一つの外角αに対してこれに相接しない内角βとγをいう。 内対角 ない‐だいじん内大臣】 ①令外りょうげの官の一つ。常時、天皇を補佐し、左右大臣に次ぐ。669年の藤原鎌足が最初。奈良末期に復活、平安中期より員外の大臣として常置。うちのおおまえつぎみ。うちのおとど。 ②1885年(明治18)内閣制度創設の時、宮中に設けられた重職。天皇の側近に奉仕して皇室・国家の事務について常侍輔弼ほひつの任に当たり、御璽・国璽を保管し、詔書・勅書、その他内廷の文書および請願に関する事務をつかさどった。1945年廃止。内府。 ないたがし‐けいやく名板貸契約】 自己の氏名や商号を使用して営業することを他人に許諾する契約。名義貸契約。看板貸契約。 ない‐だく内諾】 内々の承諾。「―を得る」 ない‐たつ内達】 内々の達し。非公式に知らせること。 ない‐たん内探】 内々にさぐること。内偵。 ない‐だん内談】 ①内密に話し合うこと。密談。「―の内容が漏れる」 ②内々の相談。下相談。西鶴織留1「夫婦―して…せつかくかせぎて」 ③中世、幕府の部局などにおける会議の名称。引付内談・政所内談など。 ⇒ないだん‐はじめ【内談始】 ないだん‐はじめ内談始】 室町幕府で、年頭や将軍襲職の時に、政所まんどころなどの部局の頭人以下が参集して行う儀式。 ⇒ない‐だん【内談】 ない‐ち内地】 ①一国の領土内。版図内。国内。 ②一国の領土内で、新領土または島地以外の地。日本で、もと朝鮮・台湾・樺太(サハリン)などを除いた領土を指した。↔外地。 ③北海道や沖縄からみて、本州などを指して言った語。 ④海岸から遠ざかった内部の土地。内陸。 ⇒ないち‐ざっきょ【内地雑居】 ⇒ないち‐まい【内地米】 ⇒ないち‐りゅうがく【内地留学】 ない‐ち内治】 ①国内の政治。↔外交。 ②奥向きの統治。 ないち‐ざっきょ内地雑居】 (明治前期の語)外国人に対して、居留地を特に定めずに、自由に国内に住まわせること。中江兆民、警世放言「―佳し、土地所有権佳し、沿海貿易佳し…」 ⇒ない‐ち【内地】 ないち‐まい内地米】 日本国内産の米。↔外米がいまい⇒ない‐ち【内地】 ない‐ちょう内朝‥テウ 宮中で、天子の居る室。 ない‐ちょう内寵】 君主が内々寵愛すること。また、そのもの。君主のお気に入り。主として妾などにいう。 ない‐ちょく内勅】 内密のみことのり。 ないち‐りゅうがく内地留学‥リウ‥ 学校・大学・官庁・企業などの職員が現職のまま、一定期間国内の大学・研究所などに出向いて勉学・研修・研究に従事すること。 ⇒ない‐ち【内地】 ない‐ちん内陳】 内々に陳述すること。 ナイチンゲールnightingale】 スズメ目ツグミ科の鳥。ヨーロッパの中部から南西部に分布。小形で低木林に多く、春夏には早朝・薄暮または月明の夜などに鳴く。ウグイスと訳されることが多いが、コマドリに近縁。サヨナキドリ。ヨナキウグイス。 ナイチンゲールFlorence Nightingale】 イギリスの看護婦。フィレンツェ生れ。クリミア戦争に際し多くの看護婦を率いて傷病兵の看護に当たり、「クリミアの天使」と呼ばれた。看護学校を創設するなど、近代的看護を確立。(1820〜1910) ⇒ナイチンゲール‐きしょう【ナイチンゲール記章】 ナイチンゲール‐きしょうナイチンゲール記章‥シヤウ 赤十字国際委員会が選考したすぐれた看護師に対して与えられる記章。1920年制定。 ⇒ナイチンゲール【Florence Nightingale】 ない‐つう内通】 ①味方がひそかに敵に通ずること。内応。うらぎり。「敵に―する」 ②内々に通知すること。内報。 ③男女の密通。私通。 ない‐つうじ内通事・内通詞】 江戸時代、長崎の唐とう通事・和蘭オランダ通詞の階級の一つ。唐人屋敷または出島でじまで取引の通訳にあたった者。 ないで (成立未詳。助動詞ナイの連用形とする説、助動詞ナイに助詞テが付いたものとする説などがある)否定して軽く中止したり、依頼の意を表したりするのに用いる。雑兵物語「敵に会は―死なない時は」。「二度とし―」 ない‐てい内廷】 宮廷の内部。↔外廷。 ⇒ないてい‐ひ【内廷費】 ない‐てい内定】 内々に定めること、定まっていること。また、その決定。「採用―」 ない‐てい内庭】 なかにわ。うちにわ。 ない‐てい内偵】 内密に探偵すること。ひそかにさぐること。内探。「敵情を―する」 ないてい‐ひ内廷費】 皇室費の一つ。天皇家の生活費として国庫から毎年定額を支出するもの。御手元金となり、宮内庁で経理する公金ではない。→宮廷費→皇族費 ⇒ない‐てい【内廷】 ない‐てき内的】 内部に関するさま。精神面に関するさま。内部的。内面的。「―な問題で悩む」↔外的。 ⇒ないてき‐せいかつ【内的生活】 ないてき‐せいかつ内的生活‥クワツ 精神生活。内面生活。 ⇒ない‐てき【内的】

ないない‐づくし【無い無い尽し】🔗🔉

ないない‐づくし無い無い尽し】 あれもない、これもないという状態。ないものだらけ。

○無い腹を探られるないはらをさぐられる🔗🔉

○無い腹を探られるないはらをさぐられる 身に覚えのない事で疑いをかけられる。痛くもない腹を探られる。 ⇒な・い【無い・亡い】 ないばら‐を‐たつ無い腹を立つ】 さほどにもないことに腹を立てる。むかっぱらを立てる。一説に、「泣い腹を立つ」で、泣いて腹を立てる意とする。大鏡伊尹「やがて馬の上にて、ない腹を立ちて、見かへるままに」 ないはん‐そく内反足】 〔医〕(→)内翻足ないほんそくに同じ。 ない‐ひ内皮】 ①内側の皮。↔外皮。 ②植物の組織の皮層と中心柱の間の1列の細胞層。根に発達し、細胞壁は厚く木化し、水分・空気を通さず、保護作用に当たる。所々に細胞壁の薄い通過細胞があって内外の連絡を行う。 ③動物の血管・心臓などの内腔壁をおおう組織。 ない‐ひょう内評‥ヒヤウ 内々の評判または批評・評議。 ない‐ひょうじょう内評定‥ヒヤウヂヤウ ①内々でする評定。 ②室町時代、政所まんどころ・問注所で正月に行われた評定始の儀式。 ない‐ふ内付】 ①その国に来て服従すること。服属。 ②そのもの自体に備わっていること。内在。 ない‐ふ内府】 (ダイフとも) ①貢物や兵器を収める宮中の倉庫。 ②内大臣の別称。 ナイフknife】 ①西洋式の小刀。 ②特に、洋食の食卓用小刀。 ⇒ナイフ‐エッジ【knife-edge】 ⇒ナイフがた‐せっき【ナイフ形石器】 ない‐ぶ内部】 ①内の部分。うちがわ。 ②その組織の中。「―の事情」↔外部。 ⇒ないぶ‐エネルギー【内部エネルギー】 ⇒ないぶ‐かんかく【内部感覚】 ⇒ないぶ‐かんきょう【内部環境】 ⇒ないぶ‐かんさ【内部監査】 ⇒ないぶ‐きせい【内部寄生】 ⇒ないぶ‐きんゆう【内部金融】 ⇒ないぶ‐けいざい【内部経済】 ⇒ないぶ‐けんせい‐そしき【内部牽制組織】 ⇒ないぶ‐こうさく【内部工作】 ⇒ないぶ‐こうでんこうか【内部光電効果】 ⇒ないぶ‐こくはつ【内部告発】 ⇒ないぶしゃ‐とりひき【内部者取引】 ⇒ないぶ‐しょうがい‐しゃ【内部障害者】 ⇒ないぶ‐ていこう【内部抵抗】 ⇒ないぶ‐は【内部波】 ⇒ないぶ‐まさつ【内部摩擦】 ⇒ないぶ‐りゅうほ【内部留保】 ⇒ないぶ‐ろうどう‐しじょう【内部労働市場】 ナイフ‐エッジknife-edge】 剃刀かみそりのように鋭く痩せた山稜。ナイフリッジ。 ⇒ナイフ【knife】 ないぶ‐エネルギー内部エネルギー】 熱平衡状態にある系が持つエネルギーの総量。すなわち、系を構成する各分子のエネルギーと、分子相互間の位置エネルギーなどを加えたもの。物体が全体として移動する運動エネルギーや外力に対する位置エネルギーは含まれない。 ⇒ない‐ぶ【内部】 ナイフがた‐せっきナイフ形石器‥セキ‥ 剥片の鋭い縁辺の一部を刃とした石器。日本の旧石器時代後半の代表的な石器。 ナイフ形石器 ⇒ナイフ【knife】 ないぶ‐かんかく内部感覚】 身体内部の感覚。すなわち運動感覚・平衡感覚および内臓感覚の総称。 ⇒ない‐ぶ【内部】 ないぶ‐かんきょう内部環境‥クワンキヤウ 〔生〕生物体を外界から包む外部環境に対し、生体の組織・細胞を浸し、その活動を内部的に支えている媒液たる体液部分をいう。C.ベルナールが最初に提唱し、内部環境の恒常性(ホメオスタシス)の重要性を説いた。 ⇒ない‐ぶ【内部】 ないぶ‐かんさ内部監査】 監査主体が被監査組織の内部者である場合の監査。株式会社では一般に監査役による監査をいう。↔外部監査。 ⇒ない‐ぶ【内部】 ないぶ‐きせい内部寄生】 寄生生物が宿主動物の体内すなわち消化管その他の内臓や血管・筋肉などに寄生すること。↔外部寄生。 ⇒ない‐ぶ【内部】 ないぶ‐きんゆう内部金融】 企業が必要な資金を、減価償却積立金や社内留保の利用など企業の内部で調達すること。↔外部金融。 ⇒ない‐ぶ【内部】 ない‐ふく内服】 薬を飲むこと。内用。「―薬」 ⇒ないふく‐ワクチン【内服ワクチン】 ない‐ふく内福】 うわべにはさほどに見えなくて、内実は裕福なこと。内証の裕福なこと。「―な家庭」 ないふく‐ワクチン内服ワクチン】 経口免疫に用いるワクチンで、飲んで予防効果を得ようとするもの。小児麻痺(ポリオ)などに使用。 ⇒ない‐ふく【内服】 ないぶ‐けいざい内部経済】 個々の企業が新しい機械設備の導入や経営能率の増進などによって生産費を低下させ利益を得ること。↔外部経済。 ⇒ない‐ぶ【内部】 ないぶ‐けんせい‐そしき内部牽制組織】 会社などで、日常の業務執行の過程で生ずる誤謬や不正を業務の分担によって防止できるように図る組織。例えば、売掛金の回収を、出納課・販売課・会計課で記帳させ、その記録を照合することによって誤記入などを防止する。 ⇒ない‐ぶ【内部】 ないぶ‐こうさく内部工作】 ある目的のために、組織の内部の人にひそかに働きかけること。 ⇒ない‐ぶ【内部】 ないぶ‐こうでんこうか内部光電効果‥クワウ‥カウクワ (→)ひかり伝導に同じ。 ⇒ない‐ぶ【内部】 ないぶ‐こくはつ内部告発】 企業や団体の隠された不正などを、組織内部の人間が外部に明らかにし訴えること。 ⇒ない‐ぶ【内部】 ないぶしゃ‐とりひき内部者取引(→)インサイダー取引に同じ。 ⇒ない‐ぶ【内部】 ないぶ‐しょうがい‐しゃ内部障害者‥シヤウ‥ 身体障害者福祉法に定められた障害者で、心臓・腎臓・呼吸器などの身体内部に障害をもつ者。 ⇒ない‐ぶ【内部】 ない‐ぶつ内仏】 ①寺院で庫裏くりに安置した仏像。 ②自分の居室に安置して信仰する仏。持仏。 ないぶ‐ていこう内部抵抗‥カウ 電池・電気機器・電気計器などの内部で端子間に存在する電気抵抗。 ⇒ない‐ぶ【内部】 ないぶ‐は内部波】 海洋内部に発生する波。海水の密度の変化に重力が作用して生じる。 ⇒ない‐ぶ【内部】 ないぶ‐まさつ内部摩擦】 ①外部から物体に加えられた変形のエネルギーの一部が熱エネルギーに変化する現象。内耗。 ②内部での軋轢あつれき⇒ない‐ぶ【内部】 ないぶ‐りゅうほ内部留保‥リウ‥ 企業が、税引後利益から配当金や役員賞与などの社外流出額を差し引いて、残余を企業内に留保すること。また、留保された金額。社内留保。 ⇒ない‐ぶ【内部】 ないぶ‐ろうどう‐しじょう内部労働市場‥ラウ‥ヂヤウ 一般の労働市場における労働力の需給ではなく、組織特有の規則・慣行などで賃金・昇進などが決まる場。企業など。↔外部労働市場 ⇒ない‐ぶ【内部】 ない‐ふん内紛】 内部のごたごた。うちわもめ。内訌ないこうない‐ふん内憤】 心中のいきどおり。 ない‐ぶん内分】 ①うちわけ。 ②表沙汰にしないこと。「―に済ます」 ③〔数〕一つの線分AB上に一点PをとりPA:PB=a:bとするとき、PはABをa:bに内分するという。↔外分 ない‐ぶん内文】 内印を捺した文書。うちぶみ。↔外文げぶん ない‐ぶん内聞】 ①内々で聞くこと。非公式に高貴の人の耳に入ること。「―に達する」 ②表沙汰にしないこと。内分。「ご―に願います」 ない‐ぶんぴ内分泌⇒ないぶんぴつ ない‐ぶんぴつ内分泌】 各種の腺(内分泌腺)がその分泌物を導管によらないで直接体液または血液中に送り出すこと。もとはC.ベルナールがたてた概念。その分泌物はホルモン。ないぶんぴ。↔外分泌。 ⇒ないぶんぴつ‐かくらん‐ぶっしつ【内分泌攪乱物質】 ⇒ないぶんぴつ‐きかん【内分泌器官】 ⇒ないぶんぴつ‐せん【内分泌腺】 ないぶんぴつ‐かくらん‐ぶっしつ内分泌攪乱物質】 生体に性ホルモンと類似した作用をもたらす化学物質。DDT・PCB・ビスフェノールAなど。環境ホルモン。 ⇒ない‐ぶんぴつ【内分泌】 ないぶんぴつ‐きかん内分泌器官‥クワン (→)内分泌腺に同じ。 ⇒ない‐ぶんぴつ【内分泌】 ないぶんぴつ‐せん内分泌腺】 内分泌、すなわちホルモン分泌を行う腺。脊椎動物の脳下垂体・甲状腺・生殖腺・副腎、あるいは昆虫のアラタ体など。↔外分泌腺 ⇒ない‐ぶんぴつ【内分泌】 ない‐へい内嬖】 君主のお気に入りのそばめ。内寵。 ないへい‐せい内閉性】 〔心〕自分自身のうちに閉じこもって現実に背を向ける性質。 ない‐へき内壁】 ①内部の障壁。うちがこい。 ②壁の内側の面。 ない‐へん内辺】 うちがわ。 ない‐へん内変】 内部の変化。また、国内の変事。 ない‐へん内編・内篇】 主に中国の書籍で、著述の中核をなす部分。残余の部分を外編がいへんという。「荘子―」 ない‐べん内弁】 古代、即位または朝賀などの重要な節会せちえに、承明門内で諸事をつかさどった首席の公卿。門外で諸事を指揮した第二位の公卿を外弁げべんという。平家物語5「―外弁の公卿参列して」 ない‐ほう内方‥ハウ ①内部の方。うちがわ。 ②他人の妻の尊敬語。内儀。内室。うちかた。宇津保物語楼上上「布留ふるの朝臣の―はわが伯母にいまそかりし宮なり」 ない‐ほう内包‥ハウ ①〔論〕(intension; connotation)概念の適用される範囲(外延)に属する諸事物が共通に有する徴表(性質)の全体。形式論理学上は、内包と外延とは、反対の方向に増減する。例えば、学者という概念は、哲学者・文学者・科学者・経済学者などの学者の全種類を包括するが、学者という概念に「哲学研究」という徴表を加えると、内包はそれだけ増加し、外延は反対に減少する。内容。 ②内部に含み持つこと。 ⇒ないほう‐りょう【内包量】 ない‐ほう内法‥ハフ 内側の寸法。うちのり。 ない‐ほう内法‥ホフ 他の宗教に対して、仏法の称。↔外法げほう ない‐ほう内報】 内々の知らせ。内密の通信。 ないほう‐りょう内包量‥ハウリヤウ (intensive magnitude)同一種類のものを加えても大きさはふえず量的には意味のないもので強度の変化のみが問題となる量。例えば、熱で、これは温度計の装置によって外延量に翻訳される。↔外延量 ⇒ない‐ほう【内包】 ナイポールVidiadhar Surajprasad Naipaul】 トリニダード‐トバゴ出身のイギリスの作家。インド系移民の子。「ミゲル‐ストリート」「物真似人間たち」「中間航路」「インド‐新しい顔」など。ノーベル賞。(1932〜) ないほん‐そく内翻足】 足首関節の異常のため、足が内向きに固定され、足の内側縁が挙がって足底が内側に向かっている状態。先天性と後天性とがある。内反足。 ない‐まく内幕】 内部の事情。うちまく。 ない‐まく内膜】 体内器官の内側の膜。「子宮―」 ない‐まぜ綯い交ぜナヒ‥ ①綯いまぜること。「五色―の組紐」 ②歌舞伎脚本用語。時代・人物などが異なった複数の脚本を混ぜ合わせて新しい狂言の筋を作ること。 ない‐ま・ぜる綯い交ぜるナヒ‥ 〔他下一〕[文]なひま・ず(下二) ①さまざまの色糸などをより合わせる。 ②質のちがうものを混ぜ合わせる。「若手ベテラン―・ぜた作品展」 ナイマンNaiman・乃蛮】 トルコ系の部族。10〜13世紀、アルタイ山脈の東西にわたって建国したが、1218年モンゴル軍によって討滅。 ない‐みつ内密】 表向きにしないこと。内緒。「ご―に願います」 ない‐みょう内明‥ミヤウ インドの学問分類で形而上学的思索をいう。仏教では、五明の一つで、仏教学を指す。 ない‐みょうぶ内命婦‥ミヤウ‥ 律令制で、五位以上の女官。うちのみょうぶ。 ない‐む内務】 ①国内の政務。 ②内務行政。すなわち、警察・土木・衛生・地方行政などに関する政務。 ③軍隊で、兵舎内における日常生活に関する勤務。 ⇒ないむ‐きょう【内務卿】 ⇒ないむ‐しょう【内務省】 ⇒ないむ‐だいじん【内務大臣】 ⇒ないむ‐はん【内務班】 ないむ‐きょう内務卿‥キヤウ 1885年(明治18)官制改革前の内務省長官の称。 ⇒ない‐む【内務】 ないむ‐しょう内務省‥シヤウ 警察・地方行政・選挙その他内務行政を管轄した中央官庁。1873年(明治6)設置、1947年廃止。福沢諭吉、丁丑公論「―設立の頃より政務は益ますます繁多にして」 ⇒ない‐む【内務】 ないむ‐だいじん内務大臣】 内務省の長官。内相。 ⇒ない‐む【内務】 ないむ‐はん内務班】 旧陸軍の兵営内における日常生活の単位。中隊が5〜6の内務班に分かれ、下士官が班長として統率した。 ⇒ない‐む【内務】 ない‐め泣い目】 (ナキメの音便)つらいめ。つらい思い。十訓抄「―を見すべし」 ない‐めい内命】 内密の命令。表向きでない命令。「―を受ける」 ない‐めん内面】 ①内部に向いた面。うちがわの面。 ②心理・心情に関する面。「―に動揺がある」↔外面。 ⇒ないめん‐か【内面化】 ⇒ないめん‐けんさくばん【内面研削盤】 ⇒ないめん‐せいかつ【内面生活】 ⇒ないめん‐てき【内面的】 ⇒ないめん‐びょうしゃ【内面描写】 ないめん‐か内面化‥クワ ①表に現れないようになること。 ②外から与えられた知識・価値観などを自らのものとして取り入れること。 ⇒ない‐めん【内面】 ないめん‐けんさくばん内面研削盤】 孔や円筒状のものの内面の研削仕上げを行う機械。内面研磨盤。 ⇒ない‐めん【内面】 ないめん‐せいかつ内面生活‥クワツ 精神生活。内的生活。 ⇒ない‐めん【内面】 ないめん‐てき内面的】 内面に関するさま。精神面に関するさま。内的。 ⇒ない‐めん【内面】 ないめん‐びょうしゃ内面描写‥ベウ‥ 文学作品などで、人物の心理もしくは気分などの心的状態を描写すること。 ⇒ない‐めん【内面】 ない‐もうこ内蒙古】 モンゴルのゴビ砂漠以南の地。うちもうこ。 ⇒ないもうこ‐じちく【内蒙古自治区】 ないもうこ‐じちく内蒙古自治区⇒うちモンゴルじちく ⇒ない‐もうこ【内蒙古】

ないばら‐を‐たつ【無い腹を立つ】🔗🔉

ないばら‐を‐たつ無い腹を立つ】 さほどにもないことに腹を立てる。むかっぱらを立てる。一説に、「泣い腹を立つ」で、泣いて腹を立てる意とする。大鏡伊尹「やがて馬の上にて、ない腹を立ちて、見かへるままに」

○無いもせぬないもせぬ🔗🔉

○無いもせぬないもせぬ ありもせぬの意。ない。狂言、骨皮「やアら己は―事を言うて師匠に恥を与へをる」 ⇒な・い【無い・亡い】

○無い物食おうないものくおう🔗🔉

○無い物食おうないものくおう その場にないものを食べたがる意で、わがままなことのたとえ。ない物ねだり。本朝二十不孝「―といひたいままに月日をかさね」 ⇒な・い【無い・亡い】 ないもの‐ねだり無い物ねだり】 そこにないものを無理を言ってほしがること。実現が難しいことを承知で求めること。 ない‐もん内門】 内部にある門。 ない‐もん内問】 内々に問うこと。また、内々の取調べ。 ない‐や内野】 ①野球場で、本塁・一塁・二塁・三塁を結ぶ正方形の区域内の称。インフィールド。ダイヤモンド。↔外野。 ②1に面した観客席。内野席。 ⇒ないや‐あんだ【内野安打】 ⇒ないや‐しゅ【内野手】 ないや‐あんだ内野安打】 野球で、内野に飛んだ打球が、走者の脚力や打球のコースによってヒットになったもの。 ⇒ない‐や【内野】 ナイヤガラNiagara⇒ナイアガラ ない‐やく内約】 内々の約束。うちやくそく。「―を得る」 ない‐やく内薬】 内服薬。 ないやく‐し内薬司】 律令制で、中務なかつかさ省に属し、宮中で診療、薬香・薬の調合をつかさどった役所。うちのくすりのつかさ。 ないや‐しゅ内野手】 野球で、内野を守る選手。すなわち一塁手・二塁手・三塁手・遊撃手。インフィールダー。↔外野手 ⇒ない‐や【内野】 ない‐ゆ内諭】 内々のさとし。 ない‐ゆう内憂‥イウ ①内部のうれえ。 ②国内の心配事。 ⇒ないゆう‐がいかん【内憂外患】 ないゆう‐がいかん内憂外患‥イウグワイクワン 国内の心配事と国際上の心配事。内外の憂患。宮崎三昧、指環「其の旧悪をさへ訐あばきて攻立つる―の裏合外応御念の入りたる仕合せに」。「―こもごも至る」 ⇒ない‐ゆう【内憂】 ない‐よう内用】 ①内々の用事。うちわの用事。 ②内服に用いること。「―薬」↔外用 ない‐よう内洋‥ヤウ うちうみ。内海。↔外洋 ない‐よう内容】 ある形をとって現れているものの中にある事柄や物。 ①物の中身。「袋の―」 ②事物・現象を成り立たせている実質や意味。「―のない議論」↔形式。 ⇒ないよう‐きょうか【内容教科】 ⇒ないよう‐ご【内容語】 ⇒ないよう‐しょうめい【内容証明】 ⇒ないよう‐の‐さくご【内容の錯誤】 ⇒ないよう‐び【内容美】 ⇒ないよう‐みほん【内容見本】 ない‐よう内癰】 身体の内部に生ずる腫物。 ないよう‐きょうか内容教科‥ケウクワ 理科・社会科などのように知識内容の学習を主とする教科。形式教科に対する実質教科。↔用具教科。 ⇒ない‐よう【内容】 ないよう‐ご内容語】 〔言〕(content word)具体的な意味内容を表す語。名詞・動詞・形容詞など。→機能語⇒ない‐よう【内容】 ないよう‐しょうめい内容証明】 郵便物特殊取扱の一種。郵便局において、書留郵便物にした文書の内容を謄本で証明すること、またその制度。 ⇒ない‐よう【内容】 ないよう‐の‐さくご内容の錯誤】 〔法〕表意者に意味内容の誤信がある意思表示。単なる保証のつもりで連帯保証と書いたような場合。 ⇒ない‐よう【内容】 ないよう‐び内容美】 芸術の内容に基づく美、すなわち主題・物語・感情・力など。↔形式美。 ⇒ない‐よう【内容】 ないよう‐みほん内容見本】 商品の宣伝物として、実物の内容がわかるように作ったパンフレット。 ⇒ない‐よう【内容】 ない‐よりあい内寄合‥アヒ ⇒うちよりあい ない‐ら内羅】 馬の内臓の病。転じて猫などにもいう。日葡辞書「ナイラク(内羅苦)」。誹風柳多留8「読めまいと―薬に馬を書き」 ないらい‐し内礼司】 律令制で、中務なかつかさ省に属し、宮中の礼儀・非違検察をつかさどった役所。のち弾正台に併合。うちのいやのつかさ。 ない‐らん内乱】 ①国内の騒乱。 ②一国内における政府と反政府勢力との兵力による闘争。国際法上の戦争ではないが、交戦団体の承認をうけると国際法上の戦争とみなされ、戦争法規が適用される。 ⇒ないらん‐ざい【内乱罪】 ない‐らん内覧】 ①内々で見ること。内見。「―に供する」 ②摂政・関白または特に宣旨せんじを受けた大臣が、天皇に奏上すべき公文書を内見し、政務を代行すること。また、摂政関白に準ずる職。平家物語3「―の宣旨蒙らせ給ひたりしをこそ」 ⇒ないらん‐かい【内覧会】 ないらん‐かい内覧会‥クワイ ①展覧会・即売会などの一般公開に先立って、限られた人だけにあらかじめ見せるために開かれる会。 ②新築の建物が引き渡される前に、施主の行う検査。 ⇒ない‐らん【内覧】 ないらん‐ざい内乱罪】 国家の基本的統治機構を変革する目的で暴動を起こす罪。暴力革命を犯罪としたもの。 ⇒ない‐らん【内乱】 な‐いり名入り】 品物に名前が入っていること。「―の手ぬぐい」 ないり泥犂・泥梨】 〔仏〕(梵語niraya)地獄。日葡辞書「ナイリノソコニシヅム」 ない‐りく内陸】 (「大陸の内地」の意)海岸地帯に対し、海より遠く離れた地帯をいう。時には大陸と同義にも用いる。 ⇒ないりく‐うんが【内陸運河】 ⇒ないりく‐かせん【内陸河川】 ⇒ないりく‐こうぎょう‐ちたい【内陸工業地帯】 ⇒ないりくせい‐きこう【内陸性気候】 ないりく‐うんが内陸運河】 内陸輸送に利用する運河。 ⇒ない‐りく【内陸】 ないりく‐かせん内陸河川】 内陸にあって海に注がない河川。 ⇒ない‐りく【内陸】 ないりく‐こうぎょう‐ちたい内陸工業地帯‥ゲフ‥ 海に面していない地域に発達した工業地帯。食品・繊維・精密機械工業などに見られる。↔臨海工業地帯。 ⇒ない‐りく【内陸】 ないりくせい‐きこう内陸性気候(→)大陸気候に同じ。 ⇒ない‐りく【内陸】 ない‐りつ内率】 〔数〕(→)内項ないこうに同じ。↔外率 ない‐りょう内療‥レウ 内科の治療。↔外療 ない‐りょく内力】 ①物体系・質点系などで系内の物体・質点相互間に働く力。↔外力。 ②連続物体内では応力おうりょくと同義。 ない‐りん内輪】 ①内側の輪。円形の内側。 ②カーブを曲がるとき内側になる車輪。 ⇒ないりん‐さ【内輪差】 ⇒ないりん‐ざん【内輪山】 ないりん‐さ内輪差】 自動車がカーブを曲がるとき、内側の前輪と後輪の通る軌跡の差。 ⇒ない‐りん【内輪】 ないりん‐ざん内輪山】 中央火口丘の俗称。 ⇒ない‐りん【内輪】 ナイルNile】 アフリカ大陸北東部を北流する世界最長の大河。ヴィクトリア湖西方の山地に発源、同湖とアルバート湖とを経、白ナイルと呼ばれて北流、南スーダンを過ぎ、ハルツーム付近で東方エチオピア高原から流下する青ナイルと合して、エジプトを貫流し、地中海に注ぐ。長さ6650キロメートル。下流域は灌漑による農業地帯で、古代文明発祥の地。 白ナイル・青ナイル合流点付近 撮影:小松義夫 ナイル 提供:NHK な‐いれ名入れ】 贈答用の品物に記念の言葉や名前を印刷・刺繍すること。 ナイロビNairobi】 アフリカ東部、ケニア共和国の首都。内陸の高地にある。人口265万7千(2003)。 ナイロビ(1) 撮影:田沼武能 ナイロビ(2) 撮影:小松義夫 ナイロンnylon】 元来はアメリカの化学者カロザースが発明しデュポン社から発売された合成繊維の商標名。現在はポリアミド系の合成高分子化合物の総称。ヘキサメチレンジアミンとアジピン酸との重縮合によりできるものをナイロン66、カプロラクタムの重合によりできるものをナイロン6という。絹に似た光沢をもつ、強度の高い合成繊維として、また各種の成型品として広く用いられる。「―の靴下」 ない‐ろんぎ内論議⇒うちろんぎ ない‐わくせい内惑星】 軌道が地球の軌道の内方にある惑星。すなわち、水星・金星。内遊星。↔外惑星 ナインnein ドイツ】 いいえ。いや。英語のノーに当たる。 ナインnine】 ①9。ここのつ。 ②9人から成る一組。野球の1チーム。 ナウnow】 (昭和後期の流行語)いまふうであるさま。現代の好みに合いスマートなさま。「―な生き方」 な・う綯うナフ 〔他五〕 数本の糸・ひも・わらなどを、よりあわせて1本にする。あざなう。よる。〈類聚名義抄〉。「縄を―・う」 なうナフ 〔助動〕 (上代東国方言。否定の助動詞ナイの原形という。活用「なは・〇・なふ・なへ・なへ・〇」)否定を表す。…ない。万葉集14「夫ろにあはなふよ」「昼解けば解けなへ紐の」 な・うナフ 〔接尾〕 名詞・形容詞語幹などに付いて五段または下二段動詞をつくり、その行為をする意を表す。「あま(和)―・ふ」「あき(商)―・う」「とも(伴)―・う」 ナヴァーイーMīr ‘Alī Shīr Navā'ī】 中央アジアのティムール朝時代の政治家・文人。トルコ語の文学語としての地位確立に貢献。中央アジアのトルコ系諸民族から文化的英雄として尊崇される。(1440頃〜1501) ナヴァホNavaho】 アメリカ合衆国南西部、アリゾナ・ニュー‐メキシコ・ユタ・コロラドの各州などに住む先住民の一民族。人口はアメリカの先住民のなかで最多。言語はアサバスカ語族のアパッチ語派に属する。織物や銀細工が有名。 ナウ・い 〔形〕 (nowを形容詞化した俗語)いまふうである。流行の先端をいっている。 なうけ‐にん名請人】 江戸時代、耕地の所持者として検地帳にその名を記載され、年貢負担者とされた農民。名請百姓。→本ほん百姓 ナウシカアNausikaa】 「オデュッセイア」に登場する乙女。難破したオデュッセウスを助け、父王の宮殿に導く。 な‐うて名うて】 名高いこと。評判の高いこと。名代なだい。浮世風呂4「おちやつぴいと―の子もり」 ナウマンEdmund Naumann】 ドイツの地質学者。1875年(明治8)日本政府の招きで来日、東京開成学校・東京帝国大学で地質学を講じた。化石の研究のほか、日本列島の地質構造を調べて、フォッサ‐マグナを境に東北日本と西南日本とに分け、後者を中央構造線によって内帯と外帯とに分けた。(1854〜1927) ⇒ナウマン‐ぞう【ナウマン象】 ナウマン‐ぞうナウマン象‥ザウ (Naumann's elephant)絶滅した化石ゾウ類(長鼻目)の一つ。約30万年前から約1万5000年前まで、日本および東アジアに生息。日本では最も多産する化石ゾウ類。マンモスよりやや暖かい地域で繁栄した。その化石を最初に研究したナウマンに因む名。 ナウマン象 提供:国立科学博物館 ⇒ナウマン【Edmund Naumann】 な‐うら名裏】 「名残なごりの裏」の略。↔名表 ナウルNauru】 南太平洋、ギルバート諸島西方の小島。1968年、国連信託統治領から共和国として独立。リン鉱石を産出。面積21平方キロメートル。人口1万2千(2001)。首都ヤレン。→オセアニア(図) なえ (ナヰの転)地震。日葡辞書「ナエガユ(揺)ル」 なえナヘ ①㋐種子から発芽して間のない幼い植物。特に、移植前の幼い植物の称。狭義には、草本植物のものを「苗」、木本植物のものを「苗木」という。 ㋑広義には(→)種苗のこと。 ②早苗さなえ。万葉集14「上毛野かみつけの佐野田の―」 ③(→)苗色の略。 なえ‐いみ苗忌ナヘ‥ 稲の苗をとることを忌むこと。また、その日。播種後49日目をいうことが多い。 なえ‐いろ苗色ナヘ‥ 染色の名。薄い萌葱もえぎ色。また、青の黄ばんだ色。 Munsell color system: 4.5GY7/5 なえ‐うち苗打ちナヘ‥ 田植の際に適量の苗束を田へ投げて配ること。また、その役。 なえ‐うり苗売ナヘ‥ 野菜や草花の苗を売り歩く人。初夏、茄子なす・瓜・朝顔などの苗を呼び声高く売り歩いた。〈[季]夏〉 なえ‐ぎ苗木ナヘ‥ 樹木の苗。移植するために育てる幼い木。 ⇒なえぎ‐いち【苗木市】 なえぎ‐いち苗木市ナヘ‥ 3〜4月頃、社寺の縁日などに立つ、庭木や果樹の苗木を売る市。〈[季]春〉 ⇒なえ‐ぎ【苗木】 なえ・ぐ蹇ぐナヘグ 〔自四〕 足が不自由で正常な歩行ができない。びっこをひく。蜻蛉日記「―・ぐ―・ぐと見えたりしは何事にかありけむ」 なえ‐くさ苗草ナヘ‥ ①草本の苗。 ②苗代田に稲の種をまく時に敷く草。為忠百首「―を山田の小田に刈りしきて」 なえ‐ごえ苗肥ナヘ‥ (→)緑肥に同じ。 なえ‐じゃく苗尺ナヘ‥ (→)苗標なえじるしに同じ。 なえ‐しょうぞく萎装束‥シヤウ‥ ⇒なえそうぞく なえ‐じるし苗標ナヘ‥ 播種の終わった苗代に挿す樹枝。竹・楊やなぎ・萱かやなどの枝を用いる。地方によって、苗尺なえじゃく・苗棒なえぼう・苗忌竹なえみたけ・苗代男なわしろおとこ・種棒たなんぼうなどと呼ぶ。 なえ‐しろ苗代ナヘ‥ ⇒なわしろ なえ‐そうぞく萎装束・柔装束‥サウ‥ 平安末期まで行われた、なよやかな装束。冠・袍・下襲したがさね・直衣のうしなどの生地がやわらかく、服装の輪郭がなだらかなもの。うちなし。なえしょうぞく。↔強装束こわそうぞく なえ‐だて苗立てナヘ‥ (→)「苗開き」に同じ。 なえ‐で苗手ナヘ‥ 稲の苗を束ねるわら。特に念入りに扱われた。のうで。 なえ‐とお・る萎え通る‥トホル 〔自四〕 上から下まで全体がなえてくたくたになる。宇治拾遺物語5「―・りたる衣に」 なえ‐どこ苗床ナヘ‥ 野菜・花卉かき類・樹木などの苗を育成する場所。冷床・温床の2種がある。 なえとり‐うた苗取歌ナヘ‥ 農民が苗代なわしろから苗を取り、またそれを整理する時に歌う民謡。田植歌の類。 なえ‐なえ萎え萎え】 なえてくたくたになるさま。 なえば‐さん苗場山ナヘ‥ 新潟県南部、長野県境にある成層火山。標高2145メートル。山頂部は高層湿原。豪雪地で山麓はスキー場として知られる。なえばやま。 苗場山 提供:オフィス史朗 なえ‐はた苗畑ナヘ‥ 苗木を育てる畑。苗圃びょうほなえ‐ば・む萎えばむ】 〔自四〕 衣服などがなえかかる。なえる。枕草子236「衵あこめどもの…―・みたる」 なえ‐びらき苗開きナヘ‥ 苗代の種まきから33日目に初めて行う田植。初はつ田植。なえだて。 なえ‐ぶね苗舟ナヘ‥ 泥深い水田で、田植をする際につかう小舟。田舟。 なえ‐ぼう苗棒ナヘバウ (→)苗標なえじるしに同じ。 なえ‐ま苗間ナヘ‥ (関東・中部地方で)苗代なわしろなえみ‐たけ苗忌竹ナヘ‥ (→)苗標なえじるしに同じ。 なえ‐やか (→)「なよよか」に同じ。 な・える萎える】 〔自下一〕[文]な・ゆ(下二) ①気力・体力がぬけ、ぐったりする。また、手足がきかなくなる。竹取物語「手に力もなくなりて、―・えかかりたり」。太平記2「目もくれ、足も―・えて」。「心が―・える」 ②衣服などが長く着たためにくたくたになる。枕草子248「―・えたる直衣・指貫のいみじうほころびたれば」 ③しおれる。しなびる。能因本枕草子見るものは「葵かづらもうち―・えて見ゆる」 なおナホ ①まっすぐであること。まっすぐなもの。万葉集7「ま―にしあらば何か嘆かむ」 ②普通。平凡。なみなみ。伊勢物語「天の下の色好みの歌にては―ぞありける」 ③何もしないこと。土佐日記「かうやうに物もてくる人に―しもえあらで」。蜻蛉日記「―あるよりは精進せむとて」 なお猶・尚ナホ [一]〔副〕 ①引き続いて変わらず。もとの通り。まだ。万葉集20「旅衣八重着重ねて寝ぬれども―膚寒し妹にしあらねば」。天草本平家物語「今年二十九桃李のよそほひ―こまやかに、芙蓉の姿いまだ衰へさせられねども」。「今も―心に残る言葉」 ②やはり。何といっても。万葉集18「紅は移ろふものそ橡つるはみの馴れにし衣に―しかめやも」。徒然草「和歌こそ―をかしきものなれ」 ③そうは言っても。それでも。源氏物語桐壺「今は―昔のかたみになずらへてものしたまへ」 ④再び。もと通りに。方丈記「同じき年の冬―この京に帰り給ひにき」 ⑤その上にまた。いよいよ。ますます。さらに。一層。徒然草「愚かなることは―まさりたるものを」。「早ければ―よい」 ⑥(助詞のように用いて)までも。さえも。平治物語(金刀比羅本)「胡馬北風にいばへ、畜類―故郷の名残りを惜しむ」 ⑦(漢文の訓読で、下に「ごとし」を伴って)ちょうど。あたかも。太平記2「御首は敷皮の上に落ちて、むくろは―坐せるが如し」。「過ぎたるは―及ばざるがごとし」 [二]〔接続〕 ある事柄を述べた後で他の事柄を言い添える時に使う語。「大略以上の通りです。―、詳細は後ほど申します」 な‐おう奈翁‥ヲウ 奈破崙ナポレオンの異称。森田思軒、消夏漫筆「謙信が能州の月に対し、那翁が埃及のピラミッドを望める時の情」 なおえ尚江ナホ‥ ⇒きのしたなおえ(木下尚江) なおえ直江ナホ‥ 姓氏の一つ。 ⇒なおえ‐かねつぐ【直江兼続】 ⇒なおえ‐ばん【直江版】 なおえ‐かねつぐ直江兼続ナホ‥ 安土桃山時代の武将。もと樋口氏。山城守。上杉景勝に仕え、名家宰として知られる。詩文をよくした。(1560〜1619) ⇒なおえ【直江】 なおえつ直江津ナホ‥ 新潟県の南西部、上越市北部を占める臨海地域。日本海に沿う工業地帯。古くから海陸交通の要衝で佐渡との連絡港。 なおえ‐ばん直江版ナホ‥ 直江兼続が1607年(慶長12)に要法寺の日性に開版させた木活字版「文選(六臣注)」。 ⇒なおえ【直江】 なお‐かし猶かしナホ‥ (カ・シは強めの助詞)いよいよ。いっそう。浄瑠璃、今宮の心中「未来は―覚束なや」 なお‐かつ猶且つナホ‥ (副詞的に) ①なおその上に。「国の補助を受け―市の補助も受ける」 ②やはり。それでもまだ。「老いて―意気盛ん」 なおき直木ナホ‥ 姓氏の一つ。 ⇒なおき‐さんじゅうご【直木三十五】 ⇒なおき‐しょう【直木賞】 なおき‐さんじゅうご直木三十五ナホ‥ジフ‥ 小説家。本名、植村宗一。初め三十一と称。大阪生れ。早大中退。文壇月評に辛辣な筆を振るい、やがて時代小説を執筆、大衆文学の向上に努めた。作「南国太平記」「楠木正成」など。(1891〜1934) 直木三十五 提供:毎日新聞社 ⇒なおき【直木】 なおき‐しょう直木賞ナホ‥シヤウ 直木三十五の大衆文学における先駆的功績を記念して1935年文芸春秋社が創設した賞。春秋2期、新進・中堅の作家に授与。45年中絶、49年に復活。 ⇒なおき【直木】 な‐おけ魚桶‥ヲケ (長崎県五島などで)鉤笥ちげなお‐さら尚更ナホ‥ 〔副〕 前にまして。いっそう。ますます。「―の事」 なおざり等閑ナホザリ ①あまり注意を払わないさま。いい加減にするさま。かりそめ。おろそか。ゆるがせ。源氏物語若菜下「―のすさびと初めより心をとどめぬ人だに」。「規則を―にする」「―な態度」 ②あっさりしていること。徒然草「よき人は…興ずるさまも―なり」 ⇒なおざり‐ごと【等閑言】 ⇒なおざり‐ごと【等閑事】 なおざり‐ごと等閑言ナホザリ‥ なおざりなことば。真実のこもらないことば。冗談。源氏物語椎本「―などのたまふわたりの」 ⇒なおざり【等閑】 なおざり‐ごと等閑事ナホザリ‥ いいかげんな行為。源氏物語賢木「―をまづやたださむ」 ⇒なおざり【等閑】 なおし直しナホシ ①なおすこと。まっすぐにすること。正しくすること。「―の多い原稿」 ②つくろいなおすこと。修繕。「―がきかない」「―に出す」 ③器物・履物はきものなどの修繕を業とする者。「傘―」 ④「直し酒」の略。 ⑤「直し味醂みりん」の略。 ⑥遊客が一定時間遊んだ後、さらに時間を延長して遊興すること。 ⑦婚礼などで新婦が衣服をきかえること。いろなおし。 ⑧品物ですべき贈答を金銭ですること。 ⇒なおし‐ざかな【直し肴】 ⇒なおし‐ざけ【直し酒】 ⇒なおし‐どころ【直し所】 ⇒なおし‐ばい【直し灰】 ⇒なおし‐みりん【直し味醂】 ⇒なおし‐もの【直し物】 なおし直衣ナホシ ⇒のうし なお・し直しナホシ 〔形ク〕 ①まっすぐである。ゆがんだり乱れたりしたところがない。後撰和歌集「―・き木に曲れる枝もあるものを」。南海寄帰内法伝平安後期点「其の放生の器うつわもの…口をして直ナホク開け令めよ」 ②ならされている。平らである。枕草子144「荒畠といふものの、土うるはしうも―・からぬ」。今昔物語集13「しかる間、地―・き林に至りぬ」 ③なみである。尋常である。源氏物語総角「目も鼻も―・しとおぼゆるは、心のなしにやあらむ」 ④公明正大である。ただしい。素直である。続日本紀1「国の法のりをあやまち犯す事なく、明き浄き―・き誠の心をもちて」。源氏物語薄雲「世の静かならぬことは、必ずまつりごとの―・く、ゆがめるにもより侍らず」 なお‐し猶しナホ‥ 〔副〕 (シは強めの助詞)「なお」を強めていう語。万葉集18「橘は花にも実にも…―見がほし」 なおし‐ざかな直し肴ナホシ‥ 江戸の遊郭で、遊興時間をのばした時、肴を倍にして再び出すこと。また、その肴。 ⇒なおし【直し】 なおし‐ざけ直し酒ナホシ‥ 腐敗しかけた酒または下等な酒などを加工して、普通の酒と同様な香味をもたせた酒。なおし。 ⇒なおし【直し】 なおし‐た・つ直し立つナホシ‥ 〔他下二〕 もとのように直して立てる。災いを払ってもとのように直す。源氏物語澪標「ものの報いありぬべく思おぼしけるを―・て給ひて」 なおし‐どころ直し所ナホシ‥ ①直すべき点。欠点。源氏物語若菜上「―なく誰も物し給ふめれば心安くなむ」 ②直すだけの値打ち。直しがい。源氏物語帚木「心もとなくとも―ある心地すべし」 ⇒なおし【直し】 なおし‐ばい直し灰ナホシバヒ 酒の腐敗を直すのに用いる灰。 ⇒なおし【直し】 なお‐しま直島ナホ‥ 瀬戸内海東部、玉野市宇野港南方にある島。香川県に属する。面積7.8平方キロメートル。北部に銅精錬所がある。 なおし‐みりん直し味醂ナホシ‥ 焼酎に味醂をまぜた酒。焼酎よりも甘くて弱い。なおし。 ⇒なおし【直し】 なお‐しも猶しもナホ‥ 〔副〕 (シ・モは強めの助詞)「なお」を強めていう語。玉葉集「一声は―つらし時鳥」 なおし‐もの直し物ナホシ‥ ①直すべきもの。つくろいもの。 ②除目じもくの後、召名めしなの誤ったのを改め直したこと。源氏物語宿木「―とか言ふ事に、権大納言になり給ひて」 ⇒なおし【直し】 なお・す治すナホス 〔他五〕 ⇒なおす(直す)6 なお・す直すナホス 〔他五〕 ①曲がったこと・乱れ・間違いなどを本来の正常な状態にもどす。神代紀「次にその枉まがれるを矯なおさむとして生める神を号なづけて神直日神かむなおびのかみとまうす」。源氏物語紅葉賀「詠はてて袖うち―・し給へるに」。「機嫌を―・す」 ②地位・身分などをもとにもどす。復帰させる。源氏物語澪標「物の報いありぬべくおぼしけるを―・し立て給ひて」。日葡辞書「ラウニンヲナヲス」 ③物や人を、しかるべき場所・位置にすえる。源氏物語鈴虫「人々の御車、次第のままひき―・し」。玉塵抄10「袁が立つて慎をひきたてて下に―・いたぞ」。日本永代蔵4「をかしげなる藁人形を作りなして、…松飾りの中に―・して」 ④とりつくろう。とりなす。源氏物語夕霧「人の御名をよさまにいひ―・す人は難きものなり」。日葡辞書「ナカヲナヲス」 ⑤修繕する。徒然草「水車…大かためぐらざりければとかく―・しけれども」。「車を―・す」 ⑥(ふつう「治す」と書く)病気や怪我を治療する。狂言、針立雷「療治をして―・してくれまいか」。「傷を―・す」 ⑦改める。かえる。源氏物語藤裏葉「あるじの御座は下れるを宣旨ありて―・させ給ふほど」。「片仮名の部分を漢字に―・せ」 ⑧修正する。訂正する。三宝絵詞「経の文をたださしむれば口に誦して多く―・す」。日葡辞書「アヤマリヲナヲス」 ⑨添削する。源氏物語末摘花「さてもあさましの口つきや、…侍従こそは取り―・すべかめれ」 ⑩(他の動詞の連用形に付いて)間違いなどを訂正するため、もう一度はじめから行う。狂言、賽の目「今一度置き―・いて、まんまと置きすまいて見せう」。「書き―・す」「やり―・す」 ⑪仮の地位から正式の地位につける。誹風柳多留11「下女を―・すにつき縁者二人反り」。「本妻に―・す」 ⑫乗物・劇場などで上級の席に替える。「一等に―・す」 ⑬「切る」「裂く」「むしる」などの忌言葉。謡曲、大木「本堂の棟木に成るべき木、…此の木を申し付け、―・さばやと存じ候」 ⑭(遊里語)遊女を一定の時間あげ、その時間が切れた時、さらに延長する。洒落本、辰巳婦言「コレおがまア、おがまア、ちつとねかしてくれ、今夜は―・さア」 ⑮歌舞伎で、狂言方が幕開きの前に拍子木を打ちながら舞台に行き、大道具その他がととのって後、下座の前に間を短くして二つ打つのをいう。 ⑯(近畿・中国・九州などで)しまう。収める。片づける。 な‐おと汝弟】 (「な」は我の意)弟を親しんで呼ぶ称。わが弟。万葉集17「愛しきよし―のみこと」 なお‐なお直直ナホナホ すなお。まっすぐ。あたりまえ。世間どおり。万葉集5「―に家に帰りて業なりをしまさに」 なお‐なお猶猶・尚尚ナホナホ 〔副〕 ①それでもやはり。どうしても。源氏物語夕霧「―とせちに宣へば」 ②ますます。なおさら。「―はげみなさい」 ③なおその上。なおまた付け加えて。 ⇒なおなお‐がき【尚尚書】 なおなお‐がき尚尚書ナホナホ‥ 手紙の本文の前後または行間に書きそえる文句。多く「尚尚」とか「追而おって」とかの語で書き始める。おってがき。追伸。 ⇒なお‐なお【猶猶・尚尚】 なおなお・し直直しナホナホ‥ 〔形シク〕 ①普通である。平凡である。源氏物語常夏「―・しき際をだに、窓の内なるほどは」 ②いかにも劣っている。下品である。源氏物語夕霧「見給へよ。懸想びたる文のさまか。さても―・しの御さまや」 なお‐の‐こと猶の事ナホ‥ いっそう程度の進んだ事。なおさら。ますます。「アメリカなら―行ってみたい」 なお‐び直毘ナホ‥みつつしむことが終わって平常に直すこと。なおみ。 なお‐びと直人ナホ‥ 家柄が普通の人。ただびと。伊勢物語「父は―にて母なむ藤原なりける」 なおび‐の‐かみ直日神・直毘神ナホ‥ 罪悪・禍害を改め直す神。伊弉諾尊いざなぎのみことが檍原あはきはらのみそぎのとき生まれ出た神という。↔禍津日神まがつひのかみ なおびのみたま直毘霊ナホ‥ 神道書。本居宣長著。1巻。1771年(明和8)成る。初め「古事記伝」第1巻の付録、のちに単行。日本の「道」の特色を説いたもので、宣長の古道説の骨子をなす。 なお‐また尚又ナホ‥ 〔接続〕 話が一段落したあとで、さらに補足する場合に用いる語。そのほかに。なお。 なお‐み直毘ナホ‥ ナオビの転。 なお‐も猶もナホ‥ 〔副〕 (「なお(猶)」[一]1を強めていう語)相変わらず。それでもまだ。「―こだわっている」 なお‐もって尚以てナホ‥ (副詞的に)なおさら。なおのこと。狂言、松脂「それは―のことぢや」 な‐おもて名表】 「名残なごりの表」の略。↔名裏 なおもともうしぶみえまき直幹申文絵巻ナホ‥マウシ‥ヱ‥ 鎌倉時代後期の絵巻。1巻。村上天皇と文章博士橘直幹の申文をめぐる説話を描く。直幹申文絵詞とも。 なお‐もの直者ナホ‥ 家柄が普通の人。なおびと。蜻蛉日記「―なりけりと思ひぬる」 な‐おや名親】 名付け親。 なおらい直会ナホラヒ (ナオリアイの約。斎いみが直って平常にかえる意)神事が終わって後、神酒・神饌をおろしていただく酒宴。また、そのおろした神酒・神饌。続日本紀26「大新嘗の―の」 ⇒なおらい‐どころ【直会所】 ⇒なおらい‐どの【直会殿】 なおらい‐どころ直会所ナホラヒ‥ (→)直会殿に同じ。 ⇒なおらい【直会】 なおらい‐どの直会殿ナホラヒ‥ 神職らが集まって直会をする殿舎。神社に付属する。解斎殿げさいでん⇒なおらい【直会】 なおり直りナホリ ①(「治り」とも書く)病気がなおること。「―が早い」 ②乗物・観覧席などで、上級の席に移ること。 ③鉱床の中で、特に品位の高い部分。富鉱体。 な‐おり名折り‥ヲリ (→)「なおれ」に同じ。 な‐おり波折り‥ヲリ 波が幾重にも折り重なること。古事記「潮瀬の―を見れば」 なお・る治るナホル 〔自五〕 ⇒なおる(直る)5 なお・る直るナホル 〔自五〕 ①もとのように正しくなる。望ましい状態にもどる。源氏物語若菜上「かく憎げなくさへ聞えかはし給へば事―・りて目やすくなむありける」。源氏物語明石「やうやう風―・り雨の脚しめり星の光も見ゆるに」。「やっと仲が―・った」 ②境遇・地位・身分などが、もと通りになる。改まってもとのようになる。源氏物語夕霧「何事も今はと見飽き給ひにける身なれば、今はた―・るべきにもあらぬを」。日葡辞書「ホンリャウ(本領)ニナヲル」 ③改まって正しくなる。つくろい改められる。紫式部日記「情なくひきいれたる、かうしてもあらなむとおぼしのたまはすれど、そのならひ―・りがたく」。「この文章はこれ以上―・らない」 ④故障が除かれ、正しく機能する。「パンクが―・る」 ⑤(「治る」とも書く)病気や怪我がよくなる。蜻蛉日記「湯をせめて入るれば、飲みなどして、身など―・りもてゆく」。「傷が―・る」 ⑥正しくすわる。また、しかるべき位置に着座する。源氏物語柏木「御息所ゐざり出で給ふけはひすればやをらゐ―・り給ひぬ」。義経記4「その時佐殿敷皮を去り、わが身は畳にぞ―・られける」。「そこへ―・れ」 ⑦もとの姿勢にもどる。「前へならえ、―・れ」 ⑧配流などの拘束がとけて、許される。千載和歌集「心の外なる事にて知らぬ国にまかりけるを、こと―・りて京にのぼりて後」 ⑨仮の地位から正式の地位につく。「本妻に―・る」 ⑩乗物・劇場などで上級の席に移る。「一等に―・る」 ⑪(斎宮の忌詞)死ぬ。斎宮寮式「死を奈保留と称ふ」 なおれ直れナホレ もとの姿勢に戻す時の号令。「前へならえ。―」 な‐おれ名折れ‥ヲレ 名誉を傷つけられること。不名誉。なおり。「母校の―となる行動」 なか中・仲】 ➊一定の区画・範囲の内。「外」に対する。 ①内部。うち。竹取物語「筒の―光りたり」。「―から呼ぶ」「予算の―でまかなう」 ②心の中。胸中。源氏物語常夏「―に思ひはありもやすらむ」 ③(廓の中の意で)江戸で吉原、大坂で新町の遊郭の称。浄瑠璃、女殺油地獄「それそれそこへ縞縮に鹿の子の帯、確かに―の風と見た」 ➋一つづきの物事の両端でない部分。三つのものの中央。 ①中部。中央。古今和歌集「竜田川紅葉乱れて流るめり渡らば錦―や絶えなむ」。「―高」「―日」 ②中等。中位。土佐日記「上かみ・―・下しも酔ひあきて」 ③多くの物事のうち。竹取物語「天人の―に持たせたる箱あり」 ④二つの物事の中間。間あいだ。万葉集15「山川を―に隔へなりて安けくもなし」。「―三日置いて」 ⑤ある事が起き、まだ終わらない間。ある状態にある、その間。「忙しい―を御足労願う」 ⑥(多く「仲」と書く)男女・夫婦・親子・兄弟・知人等の人間関係。間柄。古今和歌集「男女の―をもやはらげ」。源氏物語桐壺「右の大臣の御―はいとよからねど」。「―を裂く」 ⑦(中国の「伯仲叔季」の訓からか)三人以上の兄弟姉妹の2番目。源氏物語東屋「―に当るをなむ姫君とて」 ⑧月の中旬。増鏡「二月きさらぎの―の五日」 ⇒中に立つ ⇒中に入る ⇒中を裂く ⇒中を取る ⇒中を直す なか】 姓氏の一つ。 ⇒なか‐かんすけ【中勘助】 なか那珂】 ①茨城県北部、那珂川流域に位置する郡名。 ②茨城県中北部、那珂台地の中央に位置する市。稲作・野菜栽培が盛ん。住宅地化が進展。人口5万5千。 なか那珂】 姓氏の一つ。 ⇒なか‐みちよ【那珂通世】 なが】 ①長いこと。「―の暇いとま」「―電話」 ②(→)長点ながてん2の略。 ③長上下なががみしもの略。 ④長掛ながかけの略。 なか‐あい中間‥アヒ 中ほど。あいだ。ちゅうかん。 なか‐あい中藍‥アヰ 濃くも淡くもない中ほどの濃さの藍色。 なか‐あき仲秋】 陰暦8月の称。ちゅうしゅう。 なが‐あき長秋】 限りなく長い年月。長五百秋ながいおあき。祝詞、大殿祭「万よろず千秋の―に」 なが‐あみ長編み】 鉤針かぎばり編みの基礎編みの一種。鉤針に糸を1回捲いて下の目に入れ、糸を引き出しさらに糸をかけて2回に分けて引き抜く。鎖3目に相当する長さの編目になる。 なが‐あめ長雨】 幾日も降りつづく雨。淫雨。霖雨。 なかい中井‥ヰ 姓氏の一つ。 ⇒なかい‐しゅうあん【中井甃庵】 ⇒なかい‐ちくざん【中井竹山】 ⇒なかい‐ひでお【中井英夫】 ⇒なかい‐まさかず【中井正一】 ⇒なかい‐りけん【中井履軒】 なか‐い中居・仲居‥ヰ ①殿中・大名邸の奥向にあった室で、勤仕の女の控えていた部屋。転じて、そこに勤めた女。御仲居。おすえ。手長。 ②台所につづいた家人の居間。主婦の平常の居間。 ③上女中と下女との中間の、小間使の女。 ④遊女屋・料理屋などで、客に応接しその用を弁ずる女中。 ⑤(山梨地方で)主婦をいう。 ながい永井‥ヰ 姓氏の一つ。 ⇒ながい‐かふう【永井荷風】 ⇒ながい‐たかし【永井隆】 ⇒ながい‐たつお【永井竜男】 ⇒ながい‐なおむね【永井尚志】 ⇒ながい‐りゅうたろう【永井柳太郎】 ながい長井‥ヰ 山形県南部、最上川上流域の市。近世の市場町から発達。人口3万1千。 ⇒ながい‐つむぎ【長井紬】 ながい長井‥ヰ 姓氏の一つ。 ⇒ながい‐うた【長井雅楽】 ⇒ながい‐うんぺい【長井雲坪】 ⇒ながい‐ひょうすけ【長井兵助】 なが‐い長居‥ヰ 長い時間同じ所にいること。訪問した先に長時間いること。長尻。長座。「―は無用」 ⇒長居は恐れ なが‐い長寝】 長いあいだ寝ること。神武紀「予何そ若此かく長眠ながいしつるや」 なが・い長い・永い】 〔形〕[文]なが・し(ク) ①空間的または時間的に、1点から他の点までのへだたりが大きい。抽象的な事にもいう。万葉集10「朝戸出の君が姿をよく見ずて―・き春日を恋ひや暮さむ」。「―・い道のり」「気の―・い人」 ②永久不変である。源氏物語総角「さてのみこそ―・き心をもかたみに見果つべきわざなれ」 ◇「永い」は時間に限って使い、永続・永久の意味合いが強い。 ⇒長い目で見る ⇒長い物には巻かれよ ⇒長い草鞋を履く ながい‐うた長井雅楽‥ヰ‥ 幕末の長州藩士。名は時庸。1861年(文久1)開国と公武合体を主張した「航海遠略策」が藩主に採用され、以後その推進に活躍したが、攘夷派に敗れ、切腹。(1819〜1863) ⇒ながい【長井】 ながい‐うんぺい長井雲坪‥ヰ‥ 文人画家。名は元。通称、元次郎。越後の人。長崎に遊学。1867年(慶応3)密かに上海に渡り、のち信濃に隠棲した。(1833〜1899) ⇒ながい【長井】 ながい‐かふう永井荷風‥ヰ‥ 小説家。本名、壮吉。東京生れ。東京外語学校中退。広津柳浪に師事、「地獄の花」などでゾラを紹介。のち、明治末期に耽美享楽の作風に転じた。当代文明への嫌悪を語りながら、江戸戯作の世界に隠れ、花柳界など下層狭斜の風俗を描いた。作「あめりか物語」「すみだ川」「腕くらべ」「おかめ笹」「濹東綺譚」、日記「断腸亭日乗」など。文化勲章。(1879〜1959) 永井荷風 撮影:田沼武能 →作品:『濹東綺譚』 ⇒ながい【永井】 なが‐いき長生き】 長く生きること。長寿。長命。 なか‐いし中石】 鉱石に含まれる母岩や、二つ以上の鉱脈に挟まれる母岩の部分。 なかい‐しゅうあん中井甃庵‥ヰシウ‥ 江戸中期の儒学者。名は誠之。播州竜野藩医の子。大坂に出て、宋学を三宅石庵に受け、懐徳堂を設立。著「不問語」など。(1693〜1758) ⇒なかい【中井】 なが‐いす長椅子】 数人が並んで座れるように、横に長く作った椅子。普通、後部に背をもたせかけられるように作る。 なか‐いた中板】 ①茶室の客畳と道具畳との間に入れた板。 ②長板ながいたから水差を置くほどの長さを切りとったもので、長板と小板との中間ほどの敷板。 なが‐いた長板】 点茶用具。風炉・炉・水差などをのせる長方形の板で、台子だいすの地板をかたどったもの。 ながい‐たかし永井隆‥ヰ‥ 医学博士。カトリック信徒。松江市生れ。長崎で被爆後、負傷者の救護や原爆症研究に尽力。著「長崎の鐘」。(1908〜1951) ⇒ながい【永井】 ながい‐たつお永井竜男‥ヰ‥ヲ 小説家。東京生れ。高等小学校卒。小林秀雄らと同人誌「山繭」を創刊。短編小説に秀でる。作「一個その他」「石版東京図絵」など。文化勲章。(1904〜1990) [image format=jpg,inline=0,page=11188,offset=1309]永

ないもの‐ねだり【無い物ねだり】🔗🔉

ないもの‐ねだり無い物ねだり】 そこにないものを無理を言ってほしがること。実現が難しいことを承知で求めること。

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