ば‐こそ
〔連語〕《接続助詞「ば」+係助詞「こそ」》

活用語の仮定形(文語では已然形)に付く。あとの説明を成立させるのに十分な理由を、前に提示する意を表す。「親子なれ―情愛も深いのだ」「これをいみじと思へ―記しとどめて世にも伝へけめ」〈徒然・一八〉

動詞の未然形に付く。

仮定条件を強調する意を表す。…ならば、きっと。「げにそこよりと言は―、かたくなはしく見苦しからめ」〈かげろふ・中〉
→こそ
(中世以降終助詞的に用いて)強い否定の意を表す。…などするものか。…絶対ない。「押しても引いても動か―」「情け容赦もあら―」「新宮
(しんぐう)熊野の地へ敵に足を踏ませ―」〈義経記・三〉