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はん‐ちゅう【範×疇】‐チウ🔗🔉

はん‐ちゅう【範×疇】‐チウ 《「書経」洪範の「天乃ち禹に洪範九疇を錫(たま)う」から》同じような性質のものが含まれる範囲。「コメディーの―に属する映画」「趣味の―を出ていない」哲学で、あらゆる事象をそれ以上に分類できないところで包括する一般的な基本概念。アリストテレスで、あらゆる存在者がその下に包摂される最高類概念。実体・量・質・関係・場所・時間・位置・状態・能動・受動の一〇項目。カントで、純粋理性概念(理念)から区別された純粋悟性概念。思惟能力としての悟性の先天的形式で、これによって悟性は対象を認識へと構成する。量(単一性、数多性、総体性)、質(実在性、否定性、制限性)、関係(付属性‐自存性、原因性‐依存性、相互性)、様相(可能性‐不可能性、現存在‐非存在、必然性‐偶然性)の四項一二目。

大辞泉 ページ 12416 での範疇単語。