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やま【山】🔗⭐🔉
やま【山】
[名]
陸地の表面が周辺の土地よりも高く盛り上がった所。日本では古来、草木が生い茂り、さまざまな恵みをもたらす場所としてとらえる。また、古くは神が住む神聖な地域として、信仰の対象や修行の場とされた。「―に登る」「海の幸、―の幸」
鉱山。鉱物資源を採掘するための施設。また、採掘業。「―を閉鎖する」
土や砂で
の地形を模したもの。「築―」「砂―」
祭礼の山車(だし)で、
に似せて作った飾り物。舁(か)き山と曳(ひ)き山とがある。また、山鉾(やまぼこ)の総称。
能や歌舞伎で、竹の枠に張った幕に、笹や木の枝葉をかぶせた作り物。
高く盛り上がった状態を、
になぞらえていう語。
高く積み上げたもの。「本の―が崩れる」「洗濯物の―」「―と積まれた荷物」
物の一部で周辺よりも突出しているところ。「ねじの―がつぶれる」「帽子の―」
振動や波動で、周囲よりも波形の高いところ。「計測された音波の―の部分」
たくさん寄り集まっていることや多いことを、
になぞらえていう語。「見物人の―」「宿題の―」
進行する物事の中で、高まって頂点に達する部分を
にたとえていう語。
事の成り行きのうえで、それをどうのりこえるかで成否が決まるという、重要な部分。「病状は今日明日が―だ」「仕事が―を越える」→峠(とうげ)
文芸などで、展開のうえで最も重要な部分。最もおもしろいところや、最も関心をひく部分。「この小説には―がない」
できることの上限をいう語。精一杯。関の山。「学問は打棄って…、矢張浮気で妄想の恋愛小説を書いて見たいが―だから」〈魯庵・社会百面相〉
見込みの薄さや不確かさを、鉱脈を掘り当てるのが運まかせだったことにたとえていう語。
万一の幸運をあてにすること。「何だか会社を始めるとか、始めたとか云うことを聞いたが、そんな―を遣って」〈秋声・足迹〉
偶然の的中をあてにした予想。山勘。「試験の―が外れる」
犯罪事件。主に警察やマスコミが用いる。「大きな―を手がける」
《多く山中につくられたところから》陵墓。山陵。「我妹子(わぎもこ)が入りにし―を便(よすか)とそ思ふ」〈万・四八一〉
高くてゆるぎないもの。頼りとなる崇高なもの。「笠取の―と頼みし君をおきて涙の雨に濡れつつぞ行く」〈後撰・離別〉
寺。また、境内。「春は必ず―に来たり給へ。あたら妙音菩薩なり」〈読・春雨・樊〉
遊女。女郎。「―も太夫も根引きにすべし」〈浮・好色盛衰記〉
動植物名の上に付いて、山野にすんでいたり自生していたりする意を表す。「―猿」「―桃」
比叡山(ひえいざん)の称。また、そこにある延暦寺(えんりやくじ)のこと。
〔接尾〕助数詞。
盛り分けたものを数えるのに用いる。「一―三〇〇円」
山、特に山林や鉱山を数えるのに用いる。
[下接語]青山・明(あき)山・秋山・後(あと)山・石山・妹(いも)山・入らず山・岩山・姨捨(うばすて)山・海山・裏山・大山・奥山・折り山・肩山・金(かな)山・枯れ山・黒山・小山・先山・死出の山・芝山・柴(しば)山・島山・地(じ)山・新(しん)山・裾(すそ)山・砂山・関の山・背山・袖(そで)山・杣(そま)山・宝の山・立て山・手向(たむ)け山・築(つき)山・剣(つるぎ)の山・遠山・床(とこ)山・留(と)め山・外(と)山・夏山・螺子(ねじ)山・野山・禿(はげ)山・裸山・端(は)山・針の山・針山・春山・引き山・曳(ひ)き山・一山・人山・冬山・坊主山・ぼた山・深(み)山・焼け山・痩(や)せ山・山山・夕山・雪山・四方(よも)山


































大辞泉 ページ 15116 での【山】単語。