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ゆ🔗⭐🔉
ゆ
[助動][え|え|ゆ|ゆる|ゆれ|○]《上代語》四段・ナ変・ラ変動詞の未然形に付く。
受け身の意を表す。…れる。「手束杖腰にたがねてか行けば人に厭(いと)はえかく行けば人に憎まえ」〈万・八〇四〉
可能の意を表す。…ことができる。「日な曇り碓氷(うすひ)の坂を越えしだに妹(いも)が恋ひしく忘らえぬかも」〈万・四四〇七〉
自発の意を表す。自然に…となる。「大君の継ぎて見(め)すらし高円(たかまと)の野辺見るごとに音(ね)のみし泣かゆ」〈万・四五一〇〉→らゆ◆「る」に先行する助動詞。
の意味で用いられるときは、打消しの語を伴い、不可能の意を表すことが多い。平安時代以降は「る」が使われたが、「聞かゆ」「思はゆ」などは音変化して一語化し、「聞こゆ」「おもほゆ」(さらに転じて「おぼゆ」)の形で用いられた。平安時代以降では、連体詞「あらゆる」「いわゆる」などに連体形「ゆる」の形をとどめている。




大辞泉 ページ 15198 での【ゆ】単語。