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ゆ(音節)🔗🔉

①前舌面を硬口蓋に近づけて発する摩擦音の半母音〔j〕と母音〔u〕との結合した音節。〔ju〕 ②平仮名「ゆ」は「由」の草体。片仮名「ユ」は「由」の終りの2画。

ゆ【弓】🔗🔉

】 ゆみ。多く複合語に用いる。万葉集2「―はず」

ゆ【夜】🔗🔉

】 (上代東国方言)よる。万葉集20「―床にも愛かなしけ妹いもそ昼も愛しけ」

ゆ【斎】🔗🔉

】 斎むこと。斎み浄めること。神聖であること。多く複合語に用いる。神代紀「―庭ゆにわ

ゆ【揺】🔗🔉

】 (由・淘・ユとも書く)日本音楽で「揺り」の略。源氏物語明石「手づかひいといたう唐めき、―のね深うすましたり」→揺り3

ゆ【湯】🔗🔉

】 ①水を沸かしたもの。万葉集16「鐺子さしなへに―沸かせ子ども」 ②温泉。いでゆ。万葉集14「足柄あしがりの土肥といの河内に出づる―の」。「―の町」 ③湯あみすること。また、その設備をした場所。風呂。浴場。湯殿。湯屋。源氏物語帚木「しもに―におりて」。「女―」「―に行く」 ④煎じ薬。湯薬とうやく。または、くすりゆ。源氏物語宿木「御―など、まゐらせ給へ」 ⑤船中に浸み入って溜まった水を忌んでいう語。あか。ふなゆ。 ⑥金属を熔かしたもの。日葡辞書「ナマリヲユニワカス」 ⇒湯の辞儀は水になる ⇒湯を立てる ⇒湯を使う ⇒湯を引く ⇒湯を沸かして水にする

ゆ【油】🔗🔉

】 (呉音。漢音はユウ)液状のあぶら。「オリーブ―」

ゆ【柚】🔗🔉

(→)ユズに同じ。〈[季]秋〉。〈倭名類聚鈔17〉。日葡辞書「ユ、また、ユノス」

ゆ【喩】🔗🔉

】 たとえること。たとえ。「―によって表す」

ゆ【渝】🔗🔉

】 中国重慶の別称。

ゆ(助動詞)🔗🔉

〔助動〕 (活用は下二段型。[活用]え/え/ゆ/ゆる/ゆれ/(えよ))(奈良時代の助動詞。平安時代以後の「る」に相当した語で、四段・ナ変・ラ変の動詞の未然形に付く。また、上一段活用動詞の未然形に付いた例もある。「おぼゆ」「きこゆ」などは、それぞれ動詞「おもふ」「きく」に「ゆ」が付いたものから転じた語。平安時代以後は「いわゆる」「あらゆる」などにのみ残り、一般には「る」が使われた。命令形「えよ」の例は見当たらない) ①受身を表す。斉明紀「射ゆ鹿猪ししを認つなぐ川上かわへの若草の」。万葉集5「か行けば人に厭はえ、かく行けば人に憎まえ」 ②自発を表す。万葉集1「葦辺行く鴨の羽がひに霜降りて寒き夕べは大和し思ほゆ」。万葉集5「瓜食めば子ども思ほゆ、栗食めばまして偲しぬはゆ」 ③(打消の意を伴い)可能を表す。万葉集20「堀江越え遠き里まで送り来る君が心は忘らゆましじ」→らゆ

ゆ【自・従】🔗🔉

自・従】 〔助詞〕 (格助詞。上代語。「よ」に同じ) ①動作の起点・経由点となる所を表す。…を。…から。…を通って。万葉集1「我が寝たる衣の上―朝月夜さやかに見れば」。万葉集3「田児の浦―うち出でて見れば真白にそ富士の高嶺に雪は降りける」 ②動作の起点となる時を表す。…から。万葉集8「天地あめつちの別れし時―いなうしろ川に向き立ち」 ③比較の基準を表す。…より。万葉集11「人言は暫しましそ我妹縄手つなで引く海―益まさりて深くし思ふを」 ④動作の手段・方法を表す。…で。万葉集14「目―か汝を見むさ寝ざらなくに」

ゆ‐あか【湯垢】🔗🔉

ゆ‐あか湯垢】 ①鉄瓶・浴槽などの内側に固まりつく滓かす。水分中に含まれる石灰・石膏などが固結したもの。湯の華。 ②給水の中の不純物が沈殿してボイラー壁に付着したもの。スケール。缶石。缶滓かんし

ゆ‐あがり【湯上り】🔗🔉

ゆ‐あがり湯上り】 ①湯あみして出ること。入浴を終えること。風呂から出たばかりの時。浴後。〈日葡辞書〉 ②湯治を終えること。湯治して病気の治ること。浄瑠璃、百合若大臣野守鏡「めでたや今の―は永々の中風病み」 ③入浴後、身体を拭くのに用いる大幅のタオル。また、入浴後に着るひとえの着物。

ゆあさ【湯浅】🔗🔉

ゆあさ湯浅】 姓氏の一つ。 ⇒ゆあさ‐じょうざん【湯浅常山】

ゆあさ‐じょうざん【湯浅常山】‥ジヤウ‥🔗🔉

ゆあさ‐じょうざん湯浅常山‥ジヤウ‥ 江戸中期の儒学者。名は元禎。岡山藩士。服部南郭・太宰春台に古文辞学を学び、藩の要職を歴任したが、謹厳・直言に過ぎたため失脚、著述に没頭。著「常山紀談」「文会雑記」など。(1708〜1781) ⇒ゆあさ【湯浅】

ゆ‐あたり【湯中り】🔗🔉

ゆ‐あたり湯中り】 過度の入浴のために、気分が不快になり、あるいは身体に異状を生ずること。

ゆ‐あつ【油圧】🔗🔉

ゆ‐あつ油圧】 油の及ぼす圧力。「―式」 ⇒ゆあつ‐き【油圧器】

ゆあつ‐き【油圧器】🔗🔉

ゆあつ‐き油圧器】 密閉した部分に油を満たし、その油を仲介にして圧力を他に伝える装置。 ⇒ゆ‐あつ【油圧】

ゆあび‐いわい【湯浴び祝】‥イハヒ🔗🔉

ゆあび‐いわい湯浴び祝‥イハヒ 娘の初潮の祝い。ういたび。 ⇒ゆ‐あび【湯浴び】

ゆ‐あみ【湯浴み】🔗🔉

ゆ‐あみ湯浴み】 ①湯に入って身体を温め、また洗うこと。入浴。沐浴。湯掛ゆがけ。土佐日記「―などせんとて、あたりのよろしき所におりてゆく」 ②温泉に入って病気などを治すこと。湯治。竹取物語「筑紫の国に―にまからむ」

ゆ‐あむ【湯浴】🔗🔉

ゆ‐あむ湯浴】 入浴。ゆあみ。栄華物語音楽「二つの竜の空にて―し奉りたる」

ゆ‐あ・む【湯浴む】🔗🔉

ゆ‐あ・む湯浴む】 〔自上二〕 入浴する。湯治する。

ゆあむし‐がら【湯浴し柄】🔗🔉

ゆあむし‐がら湯浴し柄】 産湯うぶゆの使わせ方が、その子の将来の成長に関係するということ。宇津保物語蔵開上「―とかいふなるものを」

ゆ‐あらい【湯洗い】‥アラヒ🔗🔉

ゆ‐あらい湯洗い‥アラヒ ①湯で洗うこと。おもに馬に湯を使わせるのにいう。源平盛衰記14「人申しけるは、一昨日は―昨日は庭乗り」 ②(→)湯灌ゆかんに同じ。

ゆい【結い】ユヒ🔗🔉

ゆい結いユヒ ①結うこと。源氏物語若菜上「御腰―」 ②標しめを結うこと。万葉集3「その山に標結ひ立てて―の恥しつ」 ③田植などの時に互いに力を貸し合うこと。また、その人。てまがえ。堀河百首「明日はただ―も傭はで」 ④銭を数える語。100文を1結とした。

ゆい【由比】ユヒ🔗🔉

ゆい由比ユヒ 静岡県中部、庵原いはら郡の町。もと東海道の宿駅。駿河湾に臨み、西隣の興津おきつ宿との間に薩埵さった峠の難所があった。由井。

ゆい【由井】‥ヰ🔗🔉

ゆい由井‥ヰ 姓氏の一つ。 ⇒ゆい‐しょうせつ【由井正雪】

ゆい‐あ・げる【結い上げる】ユヒ‥🔗🔉

ゆい‐あ・げる結い上げるユヒ‥ 〔他下一〕[文]ゆひあ・ぐ(下二) ①結んで上へあげる。 ②結び終える。髪などを結い整った形にし上げる。

ゆい‐いち【唯一】🔗🔉

ゆい‐いち唯一(→)「ゆいいつ」に同じ。

ゆい‐いつ【唯一】🔗🔉

ゆい‐いつ唯一】 一つだけで他にないこと。それだけ。ただ一つ。ゆいいち。ゆいつ。「―の望み」「―信頼できる人」 ⇒ゆいいつしん‐きょう【唯一神教】 ⇒ゆいいつ‐しんとう【唯一神道】 ⇒ゆいいつ‐しんめいづくり【唯一神明造】 ⇒ゆいいつ‐むに【唯一無二】

ゆいいつしん‐きょう【唯一神教】‥ケウ🔗🔉

ゆいいつしん‐きょう唯一神教‥ケウ(→)一神教に同じ。 ②ユニテリアンの奉ずる教え。 ⇒ゆい‐いつ【唯一】

ゆいいつ‐しんとう【唯一神道】‥タウ🔗🔉

ゆいいつ‐しんとう唯一神道‥タウ (→)吉田神道に同じ。 ⇒ゆい‐いつ【唯一】

ゆいいつしんとうみょうぼうようしゅう【唯一神道名法要集】‥タウミヤウボフエウシフ🔗🔉

ゆいいつしんとうみょうぼうようしゅう唯一神道名法要集‥タウミヤウボフエウシフ 吉田兼倶かねともの主著。先祖の卜部兼延うらべかねのぶの著に仮託して、唯一神道の教理の大綱を問答体で記したもの。

ゆいいつ‐しんめいづくり【唯一神明造】🔗🔉

ゆいいつ‐しんめいづくり唯一神明造】 (他に類例のない純粋な神明造の意)伊勢神宮の正殿の建築形式。→神明造⇒ゆい‐いつ【唯一】

ゆいいつ‐むに【唯一無二】🔗🔉

ゆいいつ‐むに唯一無二】 ただ一つだけで二つとないこと。 ⇒ゆい‐いつ【唯一】

ゆい‐いれ【結入れ・結納】ユヒ‥🔗🔉

ゆい‐いれ結入れ・結納ユヒ‥ ⇒ゆいのう。(貞丈雑記)

ゆいえん【唯円】‥ヱン🔗🔉

ゆいえん唯円‥ヱン 鎌倉中期、親鸞の弟子。武蔵楢山の城主であった鳥喰とりばみの唯円と、常陸河和田の唯円と二人いるが、後者が「歎異抄」の編者と推定される。

ゆい‐お【結い緒】ユヒヲ🔗🔉

ゆい‐お結い緒ユヒヲ 結んだ緒。結ぶのに用いる緒。ゆいひも。宇津保物語吹上下「―には緂だんの組して結ひて」

ゆい‐おけ【結桶】ユヒヲケ🔗🔉

ゆい‐おけ結桶ユヒヲケ 桶にたがをかけること。また、その桶。天正十八年刊本節用集「―師」

ゆい‐かい【遺戒・遺誡】🔗🔉

ゆい‐かい遺戒・遺誡】 訓戒を後人に遺のこすこと。また、そのいましめ。遺訓。いかい。ゆいがい。沙石集5「先年かの御筆の―の文見侍りしに」

ゆい‐がい【遺骸】🔗🔉

ゆい‐がい遺骸⇒いがい

ゆい‐がしら【結い頭】ユヒ‥🔗🔉

ゆい‐がしら結い頭ユヒ‥ はちまき。義経記5「揉もみ烏帽子に―して」

ゆい‐かた・む【結ひ固む】ユヒ‥🔗🔉

ゆい‐かた・む結ひ固むユヒ‥ 〔他下二〕 しばって固くする。固く結ぶ。祝詞、祈年祭「荷の緒―・めて」

ゆいが‐どくそん【唯我独尊】🔗🔉

ゆいが‐どくそん唯我独尊】 ①(→)天上天下唯我独尊てんじょうてんげゆいがどくそんの略。 ②世の中で自分一人だけがすぐれているとすること。ひとりよがり。

ゆい‐が‐はま【由比ヶ浜】ユヒ‥🔗🔉

ゆい‐が‐はま由比ヶ浜ユヒ‥ 神奈川県鎌倉市の海岸、西は稲村ヶ崎から東は飯島ヶ崎に至る約2キロメートルの砂浜。特に、滑川なめりがわ河口より西をいう。相模湾に臨む避暑・避寒地。また、海水浴場。

ゆい‐がみ【結い髪】ユヒ‥🔗🔉

ゆい‐がみ結い髪ユヒ‥ 結い上げた頭髪。

ユー【U・u】🔗🔉

ユーU・u】 ①アルファベットの21番目の文字。 ②〔化〕ウランの元素記号(U)。 ③〔理〕(→)原子質量単位(u)。

ユー【you】🔗🔉

ユーyou】 あなた。君。

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