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こころ‐にく・い【心憎い】🔗🔉

こころ‐にく・い【心憎い】 [形]こころにく・し[ク]憎らしく思われるほど、言動などがすぐれているさま。「―・い演出」「―・いまで落ち着きはらう」はっきりしないものに心がそそられるさま。特に、上品な深みを感じ、心ひかれるさま。おくゆかしい。「―・い庭のたたずまい」憎らしく思うさま。こ癪(しやく)にさわる。「此小僧を少々―・く思って居たから」〈漱石・吾輩は猫である〉対象がはっきりしないので、不安である。「定めて打手向けられ候はんずらん。―・うも候はず」〈平家・四〉不審を感じ、とがめたく思うさま。怪しい。「―・し。重き物を軽う見せたるは、隠し銀にきわまるところ」〈浮・胸算用・四〉

大辞泉 ページ 5433 での心憎い単語。