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こころ‐ならい【心習ひ】‐ならひ🔗🔉

こころ‐ならい【心習ひ】‐ならひ 心についた習慣。性癖。「変はらぬ―に、人の御心の内もたどり知らずながら」〈源・蓬生〉

こころ‐ならず【心ならず】🔗🔉

こころ‐ならず【心ならず】 〔連語〕自分の本心ではないのだが。不本意ながら。「―ず大役を引き受けるはめになった」思いどおりにならない。「はかなさを恨みもはてじ桜花うき世はたれも―ねば」〈千載・雑中〉気が気でない。「せがれがそのやうな目にあひはせぬかと―ず」〈伎・四谷怪談〉意識しない。われ知らず。「子の命をかなしみて、―ずに母走りむかひ」〈曾我・七〉

こころならず‐も【心ならずも】🔗🔉

こころならず‐も【心ならずも】 〔連語〕「心ならず」に同じ。「懇願されて―参加することになった」

こころ‐にく・い【心憎い】🔗🔉

こころ‐にく・い【心憎い】 [形]こころにく・し[ク]憎らしく思われるほど、言動などがすぐれているさま。「―・い演出」「―・いまで落ち着きはらう」はっきりしないものに心がそそられるさま。特に、上品な深みを感じ、心ひかれるさま。おくゆかしい。「―・い庭のたたずまい」憎らしく思うさま。こ癪(しやく)にさわる。「此小僧を少々―・く思って居たから」〈漱石・吾輩は猫である〉対象がはっきりしないので、不安である。「定めて打手向けられ候はんずらん。―・うも候はず」〈平家・四〉不審を感じ、とがめたく思うさま。怪しい。「―・し。重き物を軽う見せたるは、隠し銀にきわまるところ」〈浮・胸算用・四〉

こころ‐ね【心根】🔗🔉

こころ‐ね【心根】 心の奥底。本当の心。真情。本性。「―を推し量る」「―は優しい人だ」

こころ‐の‐あき【心の秋】🔗🔉

こころ‐の‐あき【心の秋】 心に飽きがくること、人に飽きられることの「飽き」を「秋」に掛けていう。「しぐれつつもみづるよりも言の葉の―にあふぞわびしき」〈古今・恋五〉寂しく哀れに感じること。「いつまでのはかなき人の言の葉か―の風を待つらむ」〈後撰・恋五〉

こころ‐の‐いけ【心の池】🔗🔉

こころ‐の‐いけ【心の池】 心の中の深い思いを水をたたえた池にたとえていう語。「―の言ひがたき、修羅(しゆら)の苦患(くげん)の数々を」〈謡・実盛〉

大辞泉 ページ 5433