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さす🔗⭐🔉
さす
[助動][させ|させ|さす|さする|さすれ|させよ]上一段・上二段・下一段・下二段・カ変・サ変動詞の未然形に付く。
使役の意を表す。せる。させる。「これはいさめる馬なりとて、鞍を置きかへさせけり」〈徒然・一八五〉
動作を他に任せておいて、結果的にそうなることを表す。…に任せる。「馬の腹射させて引き退く」〈平家・一二〉→させる →しむ →しめる →す →せる
(多くあとに「たまふ」など尊敬の意を表す語を伴って)尊敬の意を強める。…なさる。「二月の二十日あまり、南殿の桜の宴せさせ給ふ」〈源・花宴〉
(謙譲語「聞こゆ」に付いて)謙譲の意を強める。お…申し上げる。「今一度かく見奉り聞こえさすることもなくてや」〈源・行幸〉→聞こえさす◆「さす」は上代から近世まで広く用いられたが、
の用法が原義。近世以降は四段型にも活用する。
は中世の軍記物語の類に多くみられる武者言葉の一用法。
は中古以降の用法で、
の「させたまふ」「させおはします」「させらる」などは高い敬意を表す。









大辞泉 ページ 6129 での【さす】単語。