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さび【寂】🔗🔉

さび【寂】 《動詞「さ(寂)ぶ」の連用形から》古びて味わいのあること。枯れた渋い趣。「―のある茶碗」閑寂枯淡の趣。「―に徹した境地」声の質で、低く渋みのあるもの。「―のある声」謡曲・語り物などの声の質で、声帯を強く震わせて発する、調子の低いもの。連歌・俳諧、特に、蕉風俳諧で重んじられた理念。中世の幽玄・わびの美意識にたち、もの静かで落ち着いた奥ゆかしい風情が、洗練されて自然と外ににおい出たもの。閑寂さが芸術化された句の情調。→撓(しお)り →細み →軽み

大辞泉 ページ 6196 での単語。