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ずい‐ぶん【随分】🔗🔉

ずい‐ぶん【随分】 [形動][ナリ]ふさわしい程度を超えているさま。また、いちじるしいさま。並でないさま。過分。相当。「―な御見舞をいただきました」「貯金も―な額になった」人に対する態度や言動が度を過ぎているさま。非常識。「そんなことを言うなんて―な奴だ」[副]いちじるしいさま。多く、予想外だとか不本意だとかいう気持ちをこめて用いる。非常に。だいぶ。かなり。「年の割には―(と)老(ふ)けて見える」「―(と)大げさなことをいう人だ」その人の能力・身分・立場などにふさわしいさま。また、事態がある状況にふさわしくなっていくさま。分相応に。それなりに。「しっかり勉強すれば、成績も―(と)よくなるものだ」「将来立派な者にさえなれば、―照子の婿(むこ)にもしてやる」〈谷崎・悪魔〉その人の置かれている状況の中で最善を尽くすさま。できるだけ。なるべく。「―(と)養生してください」「―(と)努力してみましょう」(別れの挨拶などで用いる、古い言い方)せいぜい。「もう御別れになるかもしれません。―御機嫌よう」〈漱石・坊っちゃん〉[名]その人の能力・身分・立場などにふさわしいこと。「我は此の宗に帰すれども、人はまた彼の宗に志す。共に―の益(やく)あるべし」〈神皇正統記・嵯峨〉 [類語]かなり・相当・なかなか・大分(だいぶ・だいぶん)・大層・頗(すこぶ)る・いやに・やけに・えらく・馬鹿(ばか)

大辞泉 ページ 8023 での随分単語。