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そら【空・△虚】🔗⭐🔉
そら【空・△虚】
[名]
頭上はるかに高く広がる空間。天。天空。「東の―が白む」「鳥のように―を飛び回りたい」「―高く舞い上がる」
晴雨などの、天空のようす。天候。空模様。「今にも降り出しそうな―」
その人の居住地や本拠地から遠く離れている場所。または、境遇。「異国の―」「旅の―」「故郷の―を懐かしむ」
(多く「そらもない」の形で)心の状態。心持ち。心地。また、心の余裕。「生きた―もない」「観菊などという―は無い」〈二葉亭・浮雲〉
すっかり覚え込んでいて、書いたものなどを見ないで済むこと。「山手線の駅名を―で言える」
家の屋根や天井裏、木の梢(こずえ)など、高いものの上部。てっぺん。「それがしが木の―にゐれば」〈狂言記・柿山伏〉
[形動ナリ]
他に心を奪われ、ぼんやりして当面の事柄に対応できないでいるさま。うわのそら。「たもとほり往箕(ゆきみ)の里に妹を置きて心―なり土は踏めども」〈万・二五四一〉
はっきりした理由もなく事が起こるさま。偶然。「二人の人、同じ夜、―に相会へり」〈今昔・九・三三〉
確かな根拠もなく推量するさま。「それ、しかあらじと、―にいかがは推し量り思ひくたさむ」〈源・帚木〉
〔接頭〕名詞・動詞・形容詞などに付く。
それらしく思われるが実際はそうでない、という意を表す。うそ。いつわり。「―涙」「―笑い」「―とぼける」
実体のない、事実でない、などの意を表す。「―耳」「―音(ね)」
あてにならない、信頼できない、などの意を表す。「―頼み」
はっきりした理由のない、わけのわからない、なんとなく、などの意を表す。「―恐ろしい」「―恥ずかしい」
[類語]
(
)天・天空・天穹(てんきゆう)・穹窿(きゆうりゆう)・蒼穹(そうきゆう)・太虚(たいきよ)・上天・天球・青空・青天井・宙(ちゆう)・空(くう)・空中・虚空(こくう)・中空(ちゆうくう)・中天・上空/(
)天気・天候・日和(ひより)



















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