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いと‐ま【暇・×遑】🔗🔉

いと‐ま【暇・×遑】 《「いと」は「いとなし」の「いと」で休みの時、「ま」は間の意》用事のない時間。ひま。「休む―もない」一時的に休むこと。休暇。「三日ほどのお―を乞う」職務を離れること。辞職。また、解雇。ひま。「雇い主に―を願い出る」離縁。離婚。「妻に―を出す」(多く「おいとまする」の形で用いる)別れて去ること。また、そのあいさつ。辞去。「―を告げる」「そろそろお―しよう」喪に服すること。またそのために出仕しない期間。「御―になり給ひぬれば、藤壺も夜さり罷(まか)で給ひ」〈宇津保・国譲上〉ある物事をするのに空けることのできる時間。「仮名文見給ふるは目の―いりて」〈源・若菜上〉すきま。ひま。「谷風の吹き上げにたてる玉柳枝の―も見えぬ春かな」〈夫木・三〉

暇申・す🔗🔉

暇申・す 休暇を取りたいとお願い申し上げる。「おほやけには、筑紫の国に湯あみにまからむとて―・して」〈竹取〉別れの言葉を申し上げる。「―・して、さらばよとて」〈謡・安宅〉

暇を取・る🔗🔉

暇を取・る 主人や夫に願い出て、主従や夫婦の関係を断ち切る。「―・って郷里に帰る」

暇をや・る🔗🔉

暇をや・る 使用人などに対し、関係を断つ。ひまをやる。

いと‐まき【糸巻(き)】🔗🔉

いと‐まき【糸巻(き)】 糸を巻いておくこと。また、そのための道具。釣り糸を巻き収める道具。三味線などの弦楽器の棹(さお)の上部にある、糸を巻きつけるねじ。転手(てんじゆ)江戸時代、女性の髪の結い方の一。髪を櫛(くし)などに巻いてとめる。多く舞子・遊芸の師匠などが結った。紋所の名。をかたどったもの。「糸巻の太刀」の略。糸枠(いとわく)の形をとった茶道具の総称。糸巻き棚・糸巻き煙草盆・糸巻きふた置きなど。

いとまき‐えい【糸巻×‐えひ🔗🔉

いとまき‐えい【糸巻×‐えひ エイ目イトマキエイ科の海水魚。全長約二・五メートル。体はひし形で扁平、尾は細いむち状。頭に耳の形をしたひれが一対ある。海の中層ないし表層を遊泳。同科にはエイ類中最大のオニイトマキエイも含まれ、マンタとも呼ばれる。

いとまき‐の‐たち【糸巻の太刀】🔗🔉

いとまき‐の‐たち【糸巻の太刀】(つか)と、鞘口(さやぐち)から帯取りの二の足金物あたりまでを平組の糸で巻いた太刀。

大辞泉 ページ 1023