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はからず‐も【図らずも】🔗🔉

はからず‐も【図らずも】 [副]思いもかけず。意外にも。「―同じ列車に乗り合わせた」

はがら‐もの【端柄物・羽柄物】🔗🔉

はがら‐もの【端柄物・羽柄物】 原木から大きな用材を取ったあとの残りから取る小さな角材や板材。小割(こわり)・貫(ぬき)の類。はがら材。やまひきもの。

はかり【計り・量り】🔗🔉

はかり【計り・量り】 道具を用いて、物の長さ・量・重さなどをはかること。また、その結果。「―をごまかす」目当て。めど。「いづこを―とも覚えざりければ、かへり入りて」〈伊勢・二一〉限度。あるかぎり。…のあらんかぎり。「声を―にぞおめきさけび給ひける」〈平家・七〉

計り無・し🔗🔉

計り無・し 手立てがない。どうしようもない。「―・く便りなき学生」〈宇津保・祭の使〉無量である。数えきれない。計りきれない。「一日の出家の功徳は―・きものなれば」〈源・夢浮橋〉(「言うはかりなし」「申すはかりなし」の形で)なんとも言いようがない。言い尽くせない。「たのしみさかえ、申すはかりもなかりつるに」〈平家・三〉思慮がない。分別がない。「隆方は―・き心ばへにて」〈今鏡・一〉

はかり【×秤】🔗🔉

はかり【×秤】 《「計り」と同語源》物の重さをはかる道具。天秤(てんびん)・ぜんまい秤など。 [下接語](ばかり)圧力秤・浮き秤・看貫(かんかん)秤・金(きん)秤・銀秤・竿(さお)秤・皿秤・自動秤・台秤・手秤・捩(ねじ)り秤・発条(ばね)秤・水秤

秤に掛・ける🔗🔉

秤に掛・ける 秤で重さをはかる。物事を比べてその利害・得失を考える。天秤(てんびん)に掛ける。「どちらにつくほうが得か―・けて行動する」

ばかり【許り】🔗🔉

ばかり【許り】 [副助]名詞、副詞、活用語の連体形、一部の助詞に付く。範囲を限定する意を表す。…だけ。…のみ。「あとは清書する―だ」「大きい―が能じゃない」「いそのかみ古き都のほととぎす声―こそ昔なりけれ」〈古今・夏〉おおよその程度・分量を表す。…ほど。…くらい。「まだ半分―残っている」「一〇歳―の男の子」「三寸―なる人」〈竹取〉(「…たばかりに」の形で接続助詞的に用いて)それだけの原因での意を語調を強めて表す。…ために。「動揺した―に制球が乱れた」「強行採決をした―に議場が荒れた」(動詞の連体形または助動詞「ぬ(ん)」を受けて)ある動作が今にも行われようとする状態を表す。「いつでも出発できる―になっている」「泣き出さん―の顔」(「…たばかり」の形で)動作が完了してまもない状態にある意を表す。「銀行から引き出した―のお金」「今出かけた―だ」(「…とばかり」「…とばかりに」の形で)強調の意を表す。「ここぞと―声援する」「待っていたと―に飛び出す」◆動詞「はか(計)る」の連用形が名詞化した「はかり」から転じたもので、が本来の用法とされる。中古ではとも、用言の終止形にも付いた。は中古以降の用法で、中世以降はは衰え、「ほど」がそれに代わり、は「のみ」よりも優勢になった。近世以降は、限定に「だけ」「きり」が加わるようになる。なお、「ばかり」はくだけた話し言葉では、「ばっかり」「ばっかし」「ばかし」という形も使われ、また、「っぱかり」の形になることもある。

大辞泉 ページ 11947