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うちつけ‐がき【打(ち)付け書(き)】🔗🔉

うちつけ‐がき【打(ち)付け書(き)】 手紙で、あいさつなどの前文を略して、いきなり用件だけを書くこと。手紙の上書きに、脇付(わきづけ)をしないこと。多く目下の者へあてるときにする。絵画・文章などを、下書きなしにいきなり書くこと。

うちつけ‐ごころ【打ち付け心】🔗🔉

うちつけ‐ごころ【打ち付け心】 突然生じた心。できごころ。「―ありて参り来むにだに」〈源・手習〉

うちつけ‐ごと【打ち付け言】🔗🔉

うちつけ‐ごと【打ち付け言】 ふと思いついたことを、そのまま口に出すこと。また、その言葉。「幸ひ人の光失ふ日にて、雨はそぼ降るなりけりと、―し給ふ人もあり」〈源・若菜下〉

うちつけ‐ごと【打ち付け事】🔗🔉

うちつけ‐ごと【打ち付け事】 思いがけない出来事。「人の心々もひき別るるやうに、―ども出で来けり」〈増鏡・あすか川〉

うちつけ‐め【打ち付け目】🔗🔉

うちつけ‐め【打ち付け目】 ちらっと見ること。ちょっと見。「―かと、なほ疑はしきに」〈源・浮舟〉

うち‐つ・ける【打(ち)付ける】🔗🔉

うち‐つ・ける【打(ち)付ける】 [動カ下一]うちつ・く[カ下二](くぎ)などで打って、取り付ける。「雨戸に板を―・ける」強く打つ。ぶっつける。「鴨居(かもい)に頭を―・ける」火打ち石を打って火をつける。「母は錠をあけてはいり、火を―・ける」〈人・閑情末摘花・一〉露骨に事を行う。遠慮なくする。「いやながらかなへてもやるべしと、―・けたる文章」〈浮・五人女・三〉うってつけである。格好である。「―・けたよい敵(かたき)、不足はあるまい」〈浄・加増曾我〉

大辞泉 ページ 1405