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水流れて元(もと)の海に入(い)り月落ちて天を離れず🔗🔉

水流れて元(もと)の海に入(い)り月落ちて天を離れず 《「甲陽軍鑑・一二」から》水は流れても元の海に入るし、月は西に落ちても空から離れない。本性を離れることはできないというたとえ。

水濁(にご)れば則(すなわ)ち尾を掉(ふる)うの魚(うお)無し🔗🔉

水濁(にご)れば則(すなわ)ち尾を掉(ふる)うの魚(うお)無し 《「析子」無厚から》水が濁ると、泳ぎ回る魚はいない。政治が正しく行われないと、人民は自由で楽しい生活を送っていられないというたとえ。

水にする🔗🔉

水にする むだにする。効果を失わせる。「金を―する」水に流す。「一切を―する」堕胎(だたい)する。「腹の子を―した娼妓も」〈洒・粋好伝夢枕〉

水に流・す🔗🔉

水に流・す 過去のいざこざなどを、すべてなかったことにする。「これまでのわだかまりを―・す」

水にな・る🔗🔉

水にな・る 消えうせる。むだになる。ふいになる。水となる。「努力が―・る」

水に慣・れる🔗🔉

水に慣・れる その土地の水を飲みなれる。転じて、その環境になれる。「プロの―・れる」

水に燃えたつ蛍(ほたる)🔗🔉

水に燃えたつ蛍(ほたる) 水の上を燃えんばかりに光りつつ飛ぶ蛍。「水」と「見ず」をかけ、「燃えたつ」に、感情が激しくわき上がる意をかけて、相手に会うことなく恋い焦がれることをいう。

水温(ぬる)・む🔗🔉

水温(ぬる)・む 春になって寒さがゆるみ、池や川の水があたたかい感じになってくる。《季 春》「人影の映り去りたる―・む/虚子」

水の滴(したた)るよう🔗🔉

水の滴(したた)るよう 美男美女のみずみずしく魅力的であるさまの形容。「―ないい男」

水の流れと身(み)の行方(ゆくえ)🔗🔉

水の流れと身(み)の行方(ゆくえ) 水の流れて行く先と、人の行く末とはどちらもはかり知ることができないということ。人生の定めがたいこと、前途がどうなるかわからないことのたとえ。水の流れと人の身。

水の低きに就(つ)くが如(ごと)し🔗🔉

水の低きに就(つ)くが如(ごと)し 《「孟子」告子上から》水が低いほうに流れるように、自然のなりゆきは、止めようとしても止められないことのたとえ。また、ごく自然にそうなることのたとえ。

水は舟を載(の)せ又(また)舟を覆(くつがえ)す🔗🔉

水は舟を載(の)せ又(また)舟を覆(くつがえ)す 《「荀子」王制から》水は舟を浮かべるが、転覆させることもできる。同じものが役にも立てば害にもなること。また、臣下によって君主の盛衰の定まることをいう。

大辞泉 ページ 14323