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胸が悪・い🔗🔉

胸が悪・い 吐きけがする。むかむかするほど腹立たしい。「思い出すだけでも―・くなる」

胸焦が・る🔗🔉

胸焦が・る 苦しみもだえて胸が熱くなるように感じる。「をりをり人やりならぬ―・るる夕べもあらむと」〈源・帚木〉

胸潰(つぶ)らわ・し🔗🔉

胸潰(つぶ)らわ・し 悲しみや苦しみで胸がつぶれそうである。「いと―・しくおぼさる」〈源・賢木〉

胸に当た・る🔗🔉

胸に当た・る 思い当たる。心に強く感じる。「夜中に魑魅魍魎(ちみもうりよう)に魘(おそ)われたのも、思い出して、私は犇々(ひしひし)と―・った」〈鏡花・高野聖〉

胸に余・る🔗🔉

胸に余・る 思いが積もりに積もってあふれるばかりになる。また、悩みすぎて心の整理や判断ができなくなる。「云い度き事は―・れば、互に出来るだけ歩(あし)を緩めて」〈小杉天外・魔風恋風〉

胸に一物(いちもつ)🔗🔉

胸に一物(いちもつ) 口には出さないが心の中にたくらみを抱くこと。「―ありそうな面(つら)構え」

胸に浮か・ぶ🔗🔉

胸に浮か・ぶ 心に思い浮かぶ。ふと思いつく。「―・んだままを文章にする」

胸に描・く🔗🔉

胸に描・く 想像してみる。思い浮かべる。「未来を―・く」

胸に聞・く🔗🔉

胸に聞・く 心の中でよく考える。「そのわけは自分の―・いてみたらいい」

胸に刻・む🔗🔉

胸に刻・む 心にしっかりとどめる。「母の面影を―・む」

胸に釘(くぎ)を打・つ🔗🔉

胸に釘(くぎ)を打・つ 急所をつかれて心を痛める。「小路隠れの家出のと聞く度ごとに、この伯母が胸には釘を打つ如く」〈浄・卯月の紅葉〉

胸に応(こた)・える🔗🔉

胸に応(こた)・える 心に強く感じる。痛切な思いが残る。胸にひびく。「何気ない一言が―・えた」

胸に迫・る🔗🔉

胸に迫・る ある思いが強く押し寄せる。感動する。「万感(ばんかん)―・る」

胸に畳・む🔗🔉

胸に畳・む 心の中にしまっておく。胸に納める。「思い出を―・む」

胸に手を置・く🔗🔉

胸に手を置・く 心を落ちつかせるために両手を胸にあてがう。じっくり思案する。「―・いて思い出してごらん」

胸に鑢(やすり)を掛・ける🔗🔉

胸に鑢(やすり)を掛・ける ひどく心を痛めて悩む。「この―・け、肝を猛火で熬(い)るやうな」〈浄・宵庚申〉

胸の隙(ひま)あ・く🔗🔉

胸の隙(ひま)あ・く 心が晴れやかになる。「思ひ結ぼほるる事ども、少しづつ語り聞こえ給ふぞ、こよなく―・く心地し給ふ」〈源・早蕨〉

大辞泉 ページ 14631