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おおやけ‐の‐わたくし【公の私】おほやけ‐🔗🔉

おおやけ‐の‐わたくし【公の私】おほやけ‐ 公私いずれにも。「―貴き聞こえのありければ」〈発心集・五〉公務の中に多少の私情の入ること。「さてもさても、―とかや申すことの候」〈謡・盛久〉

おおやけ‐ばら【公腹】おほやけ‐🔗🔉

おおやけ‐ばら【公腹】おほやけ‐ 世の中全体の立場からみて腹が立つこと。公憤。「―とか、よからぬ人の言ふやうに、憎くこそ思う給へられしか」〈紫式部日記〉

おおやけ‐はらだた・し【公腹立たし】おほやけ‐🔗🔉

おおやけ‐はらだた・し【公腹立たし】おほやけ‐ [形シク]自分に直接関係はないが、公の立場から見て腹立たしい。公憤・義憤を覚える。「あやなき―・しく、心一つに思ひあまることなど多かるを」〈源・帚木〉

おおやけ‐はらだ・つ【公腹立つ】おほやけ‐🔗🔉

おおやけ‐はらだ・つ【公腹立つ】おほやけ‐ [動タ四]自分の利害からではなく、公の立場から腹を立てる。他人事ながら腹が立つ。義憤を覚える。「らうたげにうち歎きてゐたるを、見捨てて行きなどするは、あさましう―・ちて」〈枕・二六八〉

おおやけ‐びと【公人】おほやけ‐🔗🔉

おおやけ‐びと【公人】おほやけ‐ 朝廷に仕える人。官吏の類。大宮人(おおみやびと)。「中将などをば、すくすくしき―にしなしてむ」〈源・初音〉

おおやけ‐もの【公物】おほやけ‐🔗🔉

おおやけ‐もの【公物】おほやけ‐ 朝廷・天皇の所有物。官有物。「私の領になり侍らむは便なきことなり。―にて候ふべきなり」〈大鏡・三条院〉

おおやけ‐わざ【公業】おほやけ‐🔗🔉

おおやけ‐わざ【公業】おほやけ‐ 天皇、朝廷の行う政務や行事。朝廷の催し。「―にて、あるじの宮の、仕うまつり給ふにはあらず」〈源・宿木〉

おおやけ‐わたくし【公私】おほやけ‐🔗🔉

おおやけ‐わたくし【公私】おほやけ‐ 公に関することと私に関すること。こうし。「左の大臣も、―、引きかへたる世の有様に」〈源・賢木〉朝廷と民間。朝野。「かくて今は御禊、大嘗会など、―の大きなる事におぼし騒ぐに」〈栄花・日蔭のかづら〉表向きと内輪。「―おぼつかなからず」〈枕・三一〉

おお‐やしま【大八洲】おほ‐🔗🔉

おお‐やしま【大八洲】おほ‐ 《「大八洲国(おおやしまぐに)」の略。多くの島からなる国の意》日本国の異称。「深き御うつくしみ―にあまねく」〈源・明石〉

大辞泉 ページ 2028