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おもい‐ゆず・る【思ひ譲る】おもひゆづる🔗🔉

おもい‐ゆず・る【思ひ譲る】おもひゆづる [動ラ四]世話などを、安心して人に任せる。頼む。「―・る人なきをば、とりわきて後めたく見煩ひはべる」〈源・若菜上〉

おもい‐ゆる・す【思ひ許す】おもひ‐🔗🔉

おもい‐ゆる・す【思ひ許す】おもひ‐ [動サ四]心の中で認めて、とがめないでおく。容認する。「こたみはさもありぬべしと―・して、帰りぬ」〈源・手習〉その人のために特に許す。免じて許す。「ただ我に―・して、内侍所を都へ返し入れ奉れ」〈平家・一〇〉

おもい‐よ・す【思ひ寄す】おもひ‐🔗🔉

おもい‐よ・す【思ひ寄す】おもひ‐ [動サ下二]あるものに結びつけて考える。連想する。「もて離れたる事をも―・せて疑ふもをかしとおぼせど」〈源・帚木〉

おもい‐よそ・う【思ひ寄そふ・思ひ準ふ】おもひよそふ🔗🔉

おもい‐よそ・う【思ひ寄そふ・思ひ準ふ】おもひよそふ [動ハ下二]他に引き比べて考える。「木高き木より咲きかかりて、風になびきたる匂ひは、かくぞあるかし、と―・へらる」〈源・野分〉

おもい‐よ・る【思い寄る】おもひ‐🔗🔉

おもい‐よ・る【思い寄る】おもひ‐ [動ラ五(四)]思い当たる。考えつく。「ここまでこじれるとは―・らなかった」心が引かれる。好意をもつ。「わがいとよく―・りぬべかりし事を」〈源・夕顔〉

おもい‐よわ・る【思ひ弱る】おもひ‐🔗🔉

おもい‐よわ・る【思ひ弱る】おもひ‐ [動ラ四]気が弱くなる。我(が)を折る。「平中かくあながちに懸想しければ、女、心に―・りて遂に忍びて会ひにけり」〈今昔・三〇・二〉

おもいれ【思入れ】🔗🔉

おもいれ【思入れ】 《「おもいいれ」の音変化》[名]思い入れ」に同じ。「三人―してついと這入(はい)る」〈伎・幼稚子敵討〉考えをめぐらすこと。思案。「みなみな―を言へば」〈咄・筆のはじめ〉[副]思う存分。「―金をつかって」〈黄・艶気樺焼〉

大辞泉 ページ 2317