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あぶら【油・脂・×膏】🔗🔉

あぶら【油・脂・×膏】 水に溶けず、水よりも軽い可燃性物質の総称。動物性・植物性・鉱物性があり、食用・灯火用・燃料用・化学工業の原料など用途が広い。動物の肉についている脂肪分。脂身(あぶらみ)。「―の多い切り身」皮膚から分泌する脂肪。「汗と―の結晶」植物の種子などからとれる液体。菜種油・ごま油など。「―で揚げる」原油を精製したもの。重油・軽油・灯油など。髪油。ポマードやチック類もいう。「―でなでつける」活力のみなもと。特に酒をさすことが多い。「疲れたから―を補給しよう」《火に油を注ぐとよく燃えるところから》おせじ。へつらい。うれしがらせ。「えらい―言ひなます」〈滑・膝栗毛・八〉◆一般に、常温で液体のものを「油」、固体のものを「脂」、肉のあぶらを「膏」と書き分ける。 [下接語]揚げ油・荏(え)の油・牡蠣(かき)油・固(かた)油・樺(かば)の油・蝦蟇(がま)の膏(あぶら)・髪油・榧(かや)の油・機械油・木の実油・桐(きり)油・胡桃(くるみ)油・黒油・芥子(けし)油・漉(こ)し油・胡麻(ごま)油・米油・差し油・白油・梳(す)き油・種油・椿(つばき)油・灯(とぼし)油・菜種(なたね)油・匂(にお)い油・鯡(にしん)油・糠(ぬか)油・鼻脂(はなあぶら)・鬢(びん)付け油・松脂(まつやに)油・豆油・水油・密陀(みつだ)の油・綿油

油が切・れる🔗🔉

油が切・れる 活動の原動力がなくなる。「―・れて元気が出ない」

脂が乗・る🔗🔉

脂が乗・る 魚や鳥などが季節によって脂肪が増え、味がよくなる。「よく―・ったブリ」調子が出て仕事や勉強がはかどる。「演技に―・ってきた」

油紙へ火が付いたよう🔗🔉

油紙へ火が付いたよう ぺらぺらよくしゃべるさま。油に火がついたよう。

大辞泉 ページ 422