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こころ‐いっぱい【心一杯】🔗🔉

こころ‐いっぱい【心一杯】 [副]思う存分。精いっぱい。気の済むまで。「に」を伴って用いることもある。「お祭りなれば―面白い事をして」〈一葉・たけくらべ〉「―に勉強の出来る身の上となったから」〈二葉亭・浮雲〉

こころ‐いられ【心×苛れ】🔗🔉

こころ‐いられ【心×苛れ】 心がいらだつこと。「夫(そ)れだけでは面白う無うて―のするに」〈一葉・われから〉「苦しげなるもの。…―したる人」〈枕・一五七〉

こころ‐いれ【心入れ】🔗🔉

こころ‐いれ【心入れ】 あれこれと気を遣うこと。心遣い。配慮。「馴染の客だけにする…―だった」〈万太郎・続末枯〉心の奥底。考え。「貴嬢(あなた)の御―をも承り、飛立つ程うれしくは思いましたが」〈露伴・露団々〉深く執心すること。執着。「―奈落までも通じて」〈浮・永代蔵・三〉

こころ‐いわい【心祝(い)】‐いはひ🔗🔉

こころ‐いわい【心祝(い)】‐いはひ 形式ばらない、気持ちだけの祝い。「―に一本つける」

こころ‐う・し【心憂し】🔗🔉

こころ‐う・し【心憂し】 [形ク]つらく苦しい。情けない。「かくおぼされぬると思ふに身も―・くて」〈和泉式部日記〉不愉快だ。おもしろくない。「恥ぢがましく―・き事のみありて」〈徒然・一七五〉

こころ‐うつく・し【心美し】🔗🔉

こころ‐うつく・し【心美し】 [形シク]心根がかわいらしい。いとしい。「いと若やかに―・しう、らうたき心」〈源・夕霧〉同情心がある。心温かい。「左衛門督の、いと―・しうおぼしのたまひつるも」〈夜の寝覚・二〉

こころ‐うつり【心移り】🔗🔉

こころ‐うつり【心移り】 関心が他に移ること。心変わり。気移り。「新しいモデルに―がする」

こころ‐うれし・い【心×嬉しい】🔗🔉

こころ‐うれし・い【心×嬉しい】 [形]こころうれ・し[シク]うれしい気分である。「―・くずかずかと出て来ました」〈円朝・真景累ケ淵〉

こころ‐え【心得】🔗🔉

こころ‐え【心得】 理解していること。また、理解してとりはからうこと。「―のある処置」常に心がけていなければならないこと。心構え。「日ごろの―がよくない」技芸を身につけていること。たしなみ。「茶の湯の―がある」ある事をするにあたって注意し、守るべき事柄。「接客の―」「冬山登山の―」下級の者が上級の役職を代理または補佐するときの職名。「課長―」

大辞泉 ページ 5422