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こころ‐の‐いとま【心の暇】🔗🔉

こころ‐の‐いとま【心の暇】 心に屈託のない時。心の休まる時。心の余裕。「いとど御―なけれど」〈源・賢木〉口に出さないで、心でひそかにするいとまごい。「別当の御坊によそながら心のおいとま申せしが」〈浄・扇八景〉

こころ‐の‐いろ【心の色】🔗🔉

こころ‐の‐いろ【心の色】 心に深く思い込んでいるありさま。また、その心。「常盤(ときは)なる日陰の蔓(かづら)今日しこそ―に深く見えけれ」〈後撰・恋三〉心のやさしさ。人情味。「吾妻人(あづまうど)は、…げには―なく、情おくれ」〈徒然・一四一〉

こころ‐の‐うち【心の内】🔗🔉

こころ‐の‐うち【心の内】 うそいつわりのない心。内心。本心。「―を打ち明ける」

こころ‐の‐うま【心の馬】🔗🔉

こころ‐の‐うま【心の馬】 《「心馬(しんめ)」を訓読みにした語》心が激しく働き、抑えにくいことを勇み逸(はや)る馬にたとえていう語。「―を急がせ、岡崎の長橋わたりて」〈浮・一代男・二〉→意馬心猿(いばしんえん)

こころ‐の‐うら【心の占】🔗🔉

こころ‐の‐うら【心の占】 心の中で未来を推察すること。推量。予想。「さかしき人の―どもにも、物問はせなどするにも」〈源・薄雲〉

こころ‐の‐おに【心の鬼】🔗🔉

こころ‐の‐おに【心の鬼】 ふと心に思い当たる良心の呵責(かしやく)。「かたはらいたく、―出で来て、言ひにくくなり侍りなむ」〈枕・一三五〉心の奥に潜んでいるよこしまな考え。邪心。煩悩(ぼんのう)。「我はかく思ふとも、さすがなる―そひ」〈浜松・五〉

心の鬼が身を責める🔗🔉

心の鬼が身を責める 良心に責められる。

こころ‐の‐かて【心の糧】🔗🔉

こころ‐の‐かて【心の糧】 精神を豊かにするのに役立つもの。「―となる書物」

こころ‐の‐こおり【心の氷】‐こほり🔗🔉

こころ‐の‐こおり【心の氷】‐こほり 不安や心配事などの解けがたい状態を氷にたとえていう語。心のしこり。「忠兵衛は世を忍ぶ―三百両」〈浄・冥途の飛脚〉

こころ‐の‐こま【心の×駒】🔗🔉

こころ‐の‐こま【心の×駒】心の馬」に同じ。「―は日に千度(ちたび)、恋しき方に走り井の」〈浄・蝉丸〉

こころ‐のこり【心残り】🔗🔉

こころ‐のこり【心残り】 [名・形動]あとに思いが残ってすっきり思い切れないこと。また、そのさま。未練。「―なのは幼い子供を残していくことだ」

こころ‐の‐さる【心の猿】🔗🔉

こころ‐の‐さる【心の猿】 《「心猿」を訓読みにした語》煩悩(ぼんのう)が激しく抑えがたいことを、落ち着きのない猿にたとえていう語。「―の悪戯にて縺初(もつれそめ)し恋の緒(いとぐち)のむかしがたり」〈逍遥・当世書生気質〉→意馬心猿(いばしんえん)

大辞泉 ページ 5434