さんじゅう‐ぼう【三十棒】_{サンジフ‐} 《「三十」は数多い意》禅宗で、師が修行者を警策で激しく打って、正しい道へ教え導くこと。また、そのような厳しい教導。痛棒。

さんしゅう‐みそ【三州味_×噌】_{サンシウ‐} 八丁味噌

さんじゅうろく‐しせん【三十六詩仙】_{サンジフロク‐} 江戸時代、石川丈山が三十六歌仙にならって選んだ、中国の漢から宋に至るすぐれた詩人三六人。その肖像を狩野探幽_{（かのうたんゆう）}らに描かせ、詩仙堂の四壁に掲げた。

さんじゅうろくにんしゅう【三十六人集】_{サンジフロクニンシフ （ニンシフ）}三十六歌仙の私家集の集成。特に西本願寺に伝えられる平安後期の古写本は、すぐれた書風と料紙や装本の美しさで美術史上重要なもの。→石山切_{（いしやまぎれ）}

さんじゅうろく‐りん【三十六_×鱗】_{サンジフロク‐} 《体側にうろこが三六枚並ぶところから》コイの別名。

さんじゅうろっ‐かせん【三十六歌仙】_{サンジフロク‐} 藤原公任_{（ふじわらのきんとう）}の「三十六人撰」に基づく三六人のすぐれた歌人。柿本人麻呂・大伴家持・山部赤人・猿丸大夫・紀貫之・壬生忠岑_{（みぶのただみね）}・在原業平・素性法師_{（そせいほうし）}・坂上是則_{（さかのうえのこれのり）}・藤原興風_{（ふじわらのおきかぜ）}・源重之・大中臣頼基_{（おおなかとみのよりもと）}・源公忠_{（みなもとのきんただ）}・藤原朝忠・源順_{（みなもとのしたごう）}・平兼盛・小大君_{（こだいのきみ）}・中務_{（なかつかさ）}・藤原元真_{（ふじわらのもとざね）}・僧正遍昭_{（へんじよう）}・小野小町・紀友則・凡河内躬恒_{（おおしこうちのみつね）}・伊勢・藤原敏行・藤原兼輔・源宗于_{（みなもとのむねゆき）}・斎宮女御_{（さいぐうのにようご）}・藤原敦忠・藤原高光・源信明_{（みなもとのさねあきら）}・清原元輔・大中臣能宣_{（おおなかとみのよしのぶ）}・藤原仲文・藤原清正・壬生忠見_{（みぶのただみ）}。なお、これにならって、中古三十六歌仙・新三十六歌仙などもある。