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そそり🔗🔉

そそり 《動詞「そそる」の連用形から》浮かれ騒ぐこと。「下京の若手どもが―に目覚めてみれば」〈浮・諸艶大鑑・一〉遊郭などを浮かれ騒ぎながらひやかしてまわること。また、その人。「夏になると―ばかり多くって、銭になるやつは少ねえぞ」〈洒・卯地臭意〉「そそり芝居」の略。「顔見世舞ひ納めの日、―とて…二幕三幕ほど素人狂言をするなり」〈劇場新話・上〉茶の品質の名称。葉の巻き縮んでいないものを選び揃えた、中等のもの。〈和漢三才図会〉

そそり‐あ・ぐ🔗🔉

そそり‐あ・ぐ [動ガ下二]揺すって高く上げる。「―・げよ、揺(ゆす)り上げ」〈神楽・早歌〉おだてあげる。あおりたてる。「捌け過ぎたる近習が、―・げたる太鼓口」〈浄・鎌倉三代記〉

そそり‐うた【そそり歌】🔗🔉

そそり‐うた【そそり歌】そそり節(ぶし)」に同じ。

そそり‐きょうげん【そそり狂言】‐キヤウゲン🔗🔉

そそり‐きょうげん【そそり狂言】‐キヤウゲン そそり芝居(しばい)

そそり‐しばい【そそり芝居】‐しばゐ🔗🔉

そそり‐しばい【そそり芝居】‐しばゐ 歌舞伎で、千秋楽の日などに、配役を取り替えたり、故意に筋や演出を変えたりして、余興としてふざけて上演した芝居。そそり狂言。

そそり‐た・つ【そそり立つ】🔗🔉

そそり‐た・つ【そそり立つ】 [動タ五(四)]高くそびえる。「氷壁が―・つ」心がうきうきする。「大将、雑兵―・ち」〈浄・本朝三国志〉

そそり‐た・てる【そそり立てる】🔗🔉

そそり‐た・てる【そそり立てる】 [動タ下一]そそりた・つ[タ下二]ある気持ちをしきりに起こさせる。あおり立てる。「好奇心が―・てられた」おだてあげる。騒ぎたてる。「瑞相(ずいさう)めでたしめでたしと―・つれば」〈浄・浪花鑑〉

そそり‐ぶし【そそり節】🔗🔉

そそり‐ぶし【そそり節】 遊里を客がひやかしながら歩くときなどに口ずさむ流行歌。投節(なげぶし)など。そそりうた。ぞめきうた。

そそ・る🔗🔉

そそ・る [動ラ五(四)]ある感情・行動を起こさせる。さそう。「冒険心を―・る」「涙を―・る」「食欲を―・る」そびえたつ。「天―・り高き立山」〈万・四〇〇三〉ゆする。ゆり動かす。また、ゆすって選り分ける。〈日葡〉浮かれる。浮かれ騒ぐ。そわそわする。「まだ肌寒き川風を酒に凌(しの)ぎて―・り行く」〈浄・油地獄〉遊里などを冷やかして歩く。「廊下ばかり―・りゃあがる」〈洒・辰巳之園〉

大辞泉 ページ 8906