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たえ‐だえ【絶え絶え】🔗🔉

たえ‐だえ【絶え絶え】 [名・形動]今にもとぎれそうでいながら、やっと続いていること。また、そのさま。「息も―な(の)ようす」「蚊遣の煙の―になったのを見て」〈鴎外・蛇〉続かずにきれぎれになること。とぎれとぎれになっていること。また、そのさま。「啜泣きは、まだ―に聞えていた」〈芥川・秋〉「朝ぼらけ宇治の川霧―にあらはれ渡るせぜのあじろ木」〈千載・冬〉[副]長く続かずに時々切れるさま。とぎれとぎれ。「大殿(おほいとの)には―まかで給ふ」〈源・帚木〉

たえ‐て【絶えて】🔗🔉

たえ‐て【絶えて】 [副]ある事柄がとだえて長い時間がたったさま。その後ずっと。「卒業以来―久しい御無沙汰である」あとに打消しの語を伴って、否定の意を強める語。全然。一向に。「そのような事件は―聞いたことがない」まったく。まことに。「玉の緒の―短き命もて年月長き恋もするかな」〈後撰・恋二〉

たえ‐の‐うら【妙浦】たへ‐🔗🔉

たえ‐の‐うら【妙浦】たへ‐(たいのうら)の異称。

たえ‐は・てる【絶え果てる】🔗🔉

たえ‐は・てる【絶え果てる】 [動タ下一]たえは・つ[タ下二]全く絶えてしまう。すっかりなくなってしまう。「人通りが―・てる」「望みが―・てる」息が絶えてしまう。死んでしまう。「遠い異国で―・てる」

たえま【当麻】🔗🔉

たえま【当麻】 謡曲。五番目物。世阿弥作。念仏僧が大和の当麻(たいま)寺を参詣すると、阿弥陀の化身の老尼と観世音の化身の侍女が現れて中将姫の話を語り、その夜、僧の夢に中将姫が現れ、仏法の徳をたたえて舞をまう。

たえ‐ま【絶え間】🔗🔉

たえ‐ま【絶え間】 物事の中断しているあいだ。「雨の―」「―なく来客がある」広がっているものの、切れている部分。切れ間。「雲の―」

たえもん【太衛門】タヱモン🔗🔉

たえもん【太衛門】タヱモン 美しい女。美人。「喜多八、見さっし、美しい―だ」〈滑・膝栗毛・初〉◆寛政(一七八九〜一八〇一)のころ、江戸で美しい牡丹(ぼたん)を栽培するので有名だった牡丹屋太右衛門から出た語。また、「たゑもんどんの乙姫様が…」の童謡から出たともいう。

大辞泉 ページ 9211