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たき‐ぎ【薪】🔗🔉

たき‐ぎ【薪】 《焚(た)き木の意》燃料にする細い枝や割り木。まき。「枯れ枝を―にする」「―をくべる」

薪樵(こ)・る🔗🔉

薪樵(こ)・る 薪の行道(ぎようどう)をする。「―・る讚歎(さんだん)の声も」〈源・御法〉

薪尽(つ)・く🔗🔉

薪尽(つ)・く 《「法華経」序品の「仏この夜滅度し給ふこと、薪尽きて火の滅するがごとし」の句から》釈迦(しやか)が入滅する。「二月の中の五日は、鶴の林に―・きにし日なれば」〈増鏡・序〉命が尽きる。死ぬ。「惜しからぬこの身ながらもかぎりとて―・きなむことの悲しさ」〈源・御法〉

薪に油を添・える🔗🔉

薪に油を添・える 火に油を注ぐ

薪に花🔗🔉

薪に花 粗野ではあっても、やさしい風情があることのたとえ。

薪を抱きて火を救う🔗🔉

薪を抱きて火を救う 《「戦国策」魏策から》薪を抱いて、火を消そうと火元に近づく。害を除こうとして、かえって害を大きくすることのたとえ。

たきぎ‐こる【薪×樵る】🔗🔉

たきぎ‐こる【薪×樵る】 〔枕〕薪を切る鎌(かま)の意から、「鎌倉」にかかる。「―鎌倉山の木垂(こだ)る木をまつと汝(な)が言はば恋ひつつやあらむ」〈万・三四三三〉

たきぎのいっきゅう‐じ【薪の一休寺】たきぎのイツキウ‐🔗🔉

たきぎのいっきゅう‐じ【薪の一休寺】たきぎのイツキウ‐ 酬恩庵(しゆうおんあん)の異称。

たきぎ‐のう【薪能】🔗🔉

たきぎ‐のう【薪能】 奈良興福寺の修二会(しゆにえ)の際、大和猿楽四座によって夜ごと薪をたいて演じられた神事能。幕末で廃絶したが、近年復興し、五月一一日・一二日に行われる。《季 夏》夕方から夜にかけ、野外で薪をたいて行われる能。をまねて戦後興ったもので、多くの社寺で行われる。

たきぎ‐の‐ぎょうどう【薪の行道】‐ギヤウダウ🔗🔉

たきぎ‐の‐ぎょうどう【薪の行道】‐ギヤウダウ 法華八講の第三日に、行基作といわれる「法華経をわが得しことは薪こり菜つみ水汲(く)み仕へてぞ得し」の歌を唱えながら、薪を背負い、水桶をになった者を列に加えて、僧たちが行う行道。歌は提婆達多品(だいばだつたぼん)中に、仏が法華経を得るため「水を汲み、薪を拾い、食(じき)を設け」て、阿私仙に従ったとあるのに基づく。

大辞泉 ページ 9257