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たま‐の‐い【玉の井】‐ゐ🔗🔉

たま‐の‐い【玉の井】‐ゐ よい水の出る井戸。また、井戸の美称。たまい。「我ならぬ人にくますな行きずりに結び置きつる―の水」〈風雅・雑中〉

たまのい【玉の井】たまのゐ🔗🔉

たまのい【玉の井】たまのゐ 東京都墨田区東向島にあった私娼窟。永井荷風が「東綺譚」で描いた所。

たまのい【玉井】たまのゐ🔗🔉

たまのい【玉井】たまのゐ 謡曲。脇能物。観世・金剛・喜多流。観世小次郎信光作。記紀に取材。彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)が釣り針を探しに竜宮へ行き、玉の井戸のほとりで豊玉姫と契りを結ぶ。

たま‐の‐うてな【玉の台】🔗🔉

たま‐の‐うてな【玉の台】 美しくりっぱな建物。玉楼(ぎよくろう)。ぎょくだい。「いづこかさして、とおもほしなせば、―も同じことなり」〈源・夕顔〉

たま‐の‐うら【玉の浦】🔗🔉

たま‐の‐うら【玉の浦】 和歌山県南東部、那智勝浦町の海辺。《歌枕》「我(あ)が恋ふる妹は逢はさず―に衣片敷きひとりかも寝む」〈万・一六九二〉

たま‐の‐お【玉の緒】‐を🔗🔉

たま‐の‐お【玉の緒】‐を 玉を貫き通した細ひも。また、その宝玉の首飾り。「初春の初子(はつね)の今日の玉箒(たまばはき)手に取るからに揺らく―」〈万・四四九三〉《玉をつなぐ緒が短いところから》短いことのたとえ。「逢ふことは―ばかり思ほえてつらき心の長く見ゆらむ」〈伊勢・三〇〉《魂(たま)の緒の意から》生命。いのち。「―よ絶えなば絶えねながらへば忍ぶることの弱りもぞする」〈新古今・恋一〉

たま‐の‐おぐし【玉の小×櫛】‐をぐし🔗🔉

たま‐の‐おぐし【玉の小×櫛】‐をぐし 玉で飾った櫛。また、美しい櫛。「さしながら昔を今につたふれば―ぞ神さびにける」〈源・若菜上〉

たまのおぐし【玉の小櫛】たまのをぐし🔗🔉

たまのおぐし【玉の小櫛】たまのをぐし 「源氏物語玉の小櫛」の略称。

たまのおくりわけ【玉の緒繰分】たまのをくりわけ🔗🔉

たまのおくりわけ【玉の緒繰分】たまのをくりわけ 江戸後期の語学書。五巻。東条義門著。天保一二年(一八四一)刊。本居宣長の「詞(ことば)の玉緒(たまのお)」を補訂したもの。

たま‐の‐おごと【玉の小琴】‐をごと🔗🔉

たま‐の‐おごと【玉の小琴】‐をごと 玉で飾った琴。また、美しい琴。「ひざに伏す―の事なくはいたくここだく我恋ひめやも」〈万・一三二八〉

大辞泉 ページ 9487