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じ‐ごく【地獄】ヂ‐🔗🔉

じ‐ごく【地獄】ヂ‐ 《梵naraka(那落迦)、niraya(泥黎)の訳。地下の牢獄(ろうごく)の意》仏語。六道の一。この世で悪いことをした者が死後に行って苦しみを受けるという所。閻魔(えんま)大王が生前の罪業を裁き、獄卒の鬼が刑罰を加えるという。八熱地獄・八寒地獄などがある。奈落(ならく)極楽。キリスト教で、神の教えに背いた者、罪を犯して悔い改めない魂が陥って永遠の苦を受け、救われないという世界。天国。イスラム教で、この世の終末に復活して受ける審判によって、不信仰者や不正を行った者が永劫の罰を受ける所。罪人であっても信仰者はやがて天国に入れられる。ジャハンナム。非常な苦しみをもたらす状態・境遇のたとえ。「試験―」火山の、絶えず噴煙が噴き出している所。また、温泉地で絶えず煙や湯気が立ち、熱湯の噴き出ている所。「温泉場の―巡り」劇場の舞台の床下。奈落(ならく)下等の売春婦。私娼(ししよう)。「君も巴黎(パリイ)の―の味まで知ったなら」〈魯庵・社会百面相〉 [下接句]板子(いたご)一枚下は地獄・一寸下は地獄・聞いて極楽見て地獄・見ての極楽住みての地獄

地獄極楽(ごくらく)はこの世にあり🔗🔉

地獄極楽(ごくらく)はこの世にあり 善悪の行為の報いは、あの世を待つまでもなく、この世ではっきりあらわれる。地獄も極楽も目の前にある。

地獄で仏に会ったよう🔗🔉

地獄で仏に会ったよう 危難や苦しみのときに、思いがけない助けにあったうれしさのたとえ。地獄で仏。地獄の地蔵。

地獄にも鬼ばかりではない🔗🔉

地獄にも鬼ばかりではない 地獄のようなつらいこの世にも人情の厚い人はいる。

地獄にも知る人🔗🔉

地獄にも知る人 地獄のような所でも、知己はできるものであるということ。地獄にも近づき。

地獄の一丁目🔗🔉

地獄の一丁目 きわめて恐ろしい所のたとえ。また、破滅や困難に陥りかける始まり。

地獄の上の一足飛(いつそくと)び🔗🔉

地獄の上の一足飛(いつそくと)び 非常に危険な行為のたとえ。

地獄の馬で顔ばかりが人🔗🔉

地獄の馬で顔ばかりが人 地獄にいるという、顔だけが人間になっている馬のこと。けだもののような、卑劣で野蛮な心をもった人をののしる言葉。人面獣心。地獄の馬で面(つら)ばかりが人。

地獄の釜(かま)の蓋(ふた)もあく🔗🔉

地獄の釜(かま)の蓋(ふた)もあく 正月や盆の一六日は、地獄の鬼も罪人の呵責(かしやく)を休むというところから、この両日はこの世の者もみな仕事をやめて休もうということ。

地獄の沙汰(さた)も金次第(かねしだい)🔗🔉

地獄の沙汰(さた)も金次第(かねしだい) 地獄の裁判も金の力で有利になる。この世はすべて金の力で左右されるというたとえ。

地獄の地蔵🔗🔉

地獄の地蔵地獄で仏に会ったよう」に同じ。

地獄は壁一重(かべひとえ)🔗🔉

地獄は壁一重(かべひとえ) 人間は一歩踏み誤ると罪悪を犯すようになるというたとえ。

地獄も住み処(か)🔗🔉

地獄も住み処(か) 地獄のようなひどい所でも、慣れれば住み心地がよくなるということ。住めば都。

じごく‐あみ【地獄網】ヂゴク‐🔗🔉

じごく‐あみ【地獄網】ヂゴク‐ 斜めに張った網を袋網の前方に敷き、魚を乗り上げさせて袋網に集めて捕る仕掛けまたは漁法。壺網(つぼあみ)や筌(うえ)のような漁具。

じごく‐え【地獄絵】ヂゴクヱ🔗🔉

じごく‐え【地獄絵】ヂゴクヱ地獄変相(へんそう)」に同じ。

じごく‐おとし【地獄落(と)し】ヂゴク‐🔗🔉

じごく‐おとし【地獄落(と)し】ヂゴク‐ ネズミ取りの一。ネズミがえさに触れると、重い板が落ちて打ち殺す仕掛けのもの。

じごく‐かい【地獄界】ヂゴク‐🔗🔉

じごく‐かい【地獄界】ヂゴク‐地獄道」に同じ。

じごく‐ぞうし【地獄草紙】ヂゴクザウシ🔗🔉

じごく‐ぞうし【地獄草紙】ヂゴクザウシ 地獄の種々相を描いた大和絵に詞書(ことばがき)を添えた絵巻。六道絵の一種で、平安後期から鎌倉初期に作られた。東京および奈良の国立博物館蔵の二種が有名。

じごくだに‐おんせん【地獄谷温泉】ヂゴクだにヲンセン🔗🔉

じごくだに‐おんせん【地獄谷温泉】ヂゴクだにヲンセン 長野県北東部、下高井郡山内町にある温泉。泉質は弱食塩泉・硫黄泉。噴泉は天然記念物、野猿が入浴することでも知られる。富山県南東部、中新川郡立山町にある温泉。泉質は強酸性泉。

じごく‐どう【地獄道】ヂゴクダウ🔗🔉

じごく‐どう【地獄道】ヂゴクダウ 六道の一。地獄。

じごく‐はざま【地獄△狭間】ヂゴク‐🔗🔉

じごく‐はざま【地獄狭間】ヂゴク‐ 城壁の塀と石垣との接する所に掘り抜いた、弓矢・鉄砲を打ち出すための四角の穴。

じごく‐へん【地獄変】ヂゴク‐🔗🔉

じごく‐へん【地獄変】ヂゴク‐ 「地獄変相」の略。◆書名別項

じごくへん【地獄変】ヂゴクヘン🔗🔉

じごくへん【地獄変】ヂゴクヘン 芥川竜之介の小説。大正七年(一九一八)発表。地獄変相の屏風(びようぶ)画を描くために、愛する娘の焼死をもいとわない絵師良秀を通して、芸術至上主義者の悲劇を描く。

じごく‐へんそう【地獄変相】ヂゴクヘンサウ🔗🔉

じごく‐へんそう【地獄変相】ヂゴクヘンサウ 亡者(もうじや)が地獄で苦しみにあうようすを絵に表したもの。地獄絵。地獄変。

じごく‐ほぞ【地獄×】ヂゴク‐🔗🔉

じごく‐ほぞ【地獄×ヂゴク‐ 仕口の差しの一。の先にくさびを半ば打ち込んでそのまま他材の蟻穴(ありあな)に打ち込む方法。くさびでが広がり、抜けなくなる。

じごく‐みみ【地獄耳】ヂゴク‐🔗🔉

じごく‐みみ【地獄耳】ヂゴク‐ 人の秘密などをいちはやく聞き込んでいること。また、そういう人。一度聞いたことをいつまでも覚えていること。また、そういう人。

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