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も‐しお【藻塩】‐しほ🔗🔉

も‐しお【藻塩】‐しほ 海藻からとった塩。海藻を簀(す)の上に積み、いく度も潮水を注ぎかけて塩分を多く含ませ、これを焼いて水に溶かし、その上澄みを煮つめて製する。「わくらばに問ふ人あらば須磨のうらに―たれつつわぶとこたへよ」〈古今・雑下〉をつくるためにくむ潮水。「―くむ袖の月影おのづからよそにあかさぬすまの浦人」〈新古今・雑上〉

もしお‐ぎ【藻塩木】もしほ‐🔗🔉

もしお‐ぎ【藻塩木】もしほ‐ 釜で藻塩を煮つめるときに用いるたきぎ。「木の多く流るるをいかにと問へば海人の―をうらへ出ださんとて」〈十六夜日記〉

もしお‐ぐさ【藻塩草】もしほ‐🔗🔉

もしお‐ぐさ【藻塩草】もしほ‐ アマモの別名。藻塩をとるために使う海藻。掻(か)き集めて潮水を注ぐことから、和歌では多く「書く」「書き集(つ)む」にかけて用いる。「あまたかきつむ―」〈栄花・岩蔭〉《書き集めるものの意から》随筆や筆記などのこと。「―とのみ筆を染め参らせ候」〈仮・恨の介・下〉

もしお‐の‐けぶり【藻塩の△煙】もしほ‐🔗🔉

もしお‐の‐けぶり【藻塩の煙】もしほ‐ 藻塩を焼く煙。「うらにたく―なびかめやよものかたより風はふくとも」〈新古今・恋五〉火葬の煙。「松の枯れ枝、蘆の枯れ葉を取りおほひ、―となし奉り」〈平家・三〉

もしお‐び【藻塩火】もしほ‐🔗🔉

もしお‐び【藻塩火】もしほ‐ 藻塩を焼く火。「いつもかく淋しきものか蘆の屋にたきすさびたる海士(あま)の―」〈金槐集・下〉

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