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○涼しさ招く玉すずしさまねくたま🔗⭐🔉
○涼しさ招く玉すずしさまねくたま
(燕の昭王の持っていた珠が熱を去ったという故事)そばに置けば涼しさを招くという玉。夫木和歌抄9「月やどる岩井の水をむすぶ手に―ぞこもれる」
⇒すずし‐さ【涼しさ】
すずし・む【涼しむ・清しむ】
〔他下二〕
①すずしくする。煩いがないようにする。日葡辞書「ココロヲスズシムル」
②清くする。神慮を鎮める。謡曲、高砂「夜の鼓の拍子を揃へて、―・め給へ」
すずしめ【清しめ】
神の心を慰めること。また、そのもの。神楽など。謡曲、蟻通「―の声もきこえず」
すずし‐め【巫女】
(神の心を慰める意から)みこ。かんなぎ。
すず‐しろ【鬌】
子供の頭上の髪を剪はさみ残したもの。江戸で、「けしぼうず」という。〈倭名類聚鈔3〉
すず‐しろ【蘿蔔・清白】
(清白菜すずしろなの意)ダイコンの別称。春の七草の一つ。
⇒すずしろ‐そう【蘿蔔草】
⇒すずしろ‐な【蘿蔔菜・清白菜】
すずしろ‐そう【蘿蔔草】‥サウ
アブラナ科の多年草。西日本の山地や岩上に自生。高さ約15センチメートル。匍匐ほふく枝を出し、葉は長楕円形で輪生し、根生葉を作る。早春、白色の4弁花を総状に開く。
⇒すず‐しろ【蘿蔔・清白】
すずしろ‐な【蘿蔔菜・清白菜】
(→)「すずしろ」に同じ。
⇒すず‐しろ【蘿蔔・清白】
すず‐ぞうりょう【錫増量】‥リヤウ
絹糸の増量法の一つ。主に塩化錫(Ⅳ)を用い、精練絹糸に錫酸ゲルを沈着させる。絹糸の触感が重厚となり、染色の際、色調は鮮明となる。
すす‐ぞめ【煤染】
煤色に染めること。また、その染物。
すず‐だいこ【鈴太鼓】
歌舞伎舞踊の小道具。胴の中を仕切って鈴を三つ入れた小型の太鼓。若い娘が両手に一つずつ持って踊る。振り鼓つづみともいう。
すす‐たけ【煤竹】
①煤けて赤黒くなった竹。
②煤払いに、天井などを払うのに用いる、先端に葉をつけた竹。〈[季]冬〉
③煤竹色の略。
⇒すすたけ‐いろ【煤竹色】
すず‐たけ【篠竹】
ササの一種。各地の山地の斜面、特に、ブナ林の林床に群生。高さ1〜3メートル。葉柄は往々紫色を帯び、平滑。7月頃、まれに茎頂に花穂を生じ、実をつけたのち枯れる。すず。ミスズタケ。
すすたけ‐いろ【煤竹色】
煤竹のような赤黒い色。
Munsell color system: 5YR3/2
⇒すす‐たけ【煤竹】
ずず‐だま【数珠玉】
⇒じゅずだま
すず‐つけ【鈴付】
鷹の尾羽の中央の2枚の称。ここに鈴をつけるのでいう。狂言、政頼せいらい「なら尾ならしば、たすけ―に至るまで、是皆鷹の名所などころ也」
すすど・い【鋭い】
〔形〕[文]すすど・し(ク)
①敏捷である。すばやい。宇治拾遺物語11「―・く歩みて過るを」。平家物語11「九郎は―・き男にてさぶらふなれば、大風大浪をもきらはず」
②こすい。わるがしこい。世間胸算用5「若年の時より―・く無用の欲心なり」
すすど‐げ
すすどいさま。するどそう。浄瑠璃、国性爺合戦「黒革威くろかわおどし―に出で立つて」
⇒すすどげ‐な・し
すすどげ‐な・し
〔形ク〕
機敏そうである。きびきびしている。浄瑠璃、傾城反魂香「恋ゆゑ今はあの体てい―・うて知恵満々」
⇒すすど‐げ
すすど・し【鋭し】
〔形ク〕
⇒すすどい
すす‐とり【煤取り】
(→)「煤掃き」に同じ。
すず‐とり【鈴取・弄鈴】
品玉しなだまの類で、数個の鈴を手玉にとる遊戯。〈倭名類聚鈔4〉
すず‐な【菘・鈴菜】
春の七草の一つ。青菜あおな、または蕪かぶの別称。〈[季]冬〉
すず‐なり【鈴生り】
果実などが神楽鈴かぐらすずのように、多くむらがって房をなすこと。ふさなり。「弥次馬が―になる」
すず‐の‐こ【篠の子】
篠竹すずたけの筍たけのこ。入梅前後に出る。笹の子。〈[季]夏〉
すず‐の‐しのや【篶の篠屋】
篠竹すずたけで葺いた家。拾玉集1「秋の野の―のゆふ暮も」
すず‐の‐そう【鈴の奏】
平安時代、行幸の前駆に鳴らす鈴の下賜を請い、また還御の時に返上する奏上。少納言がその任に当たった。
すず‐の‐つかさ【主鈴】
律令制で、中務なかつかさ省に属し、駅鈴や関所の割符などをつかさどった役。しゅれい。
すず‐の‐つな【鈴の綱】
古代、宮中の殿上の間から校書殿きょうしょでんに渡した鈴つきの綱。蔵人くろうどが小舎人こどねりを呼ぶ時に、これを引き鳴らした。平家物語1「うつほ柱よりうち、―の辺に布衣の者の候はなに者ぞ」
すず‐の‐ま【鈴の間】
鈴を鳴らして人を呼ぶ設備のある室。武家では、表と奥との境にあった。→鈴口
すずのや【鈴屋】
本居宣長の書斎の名。鈴を愛し、書斎に36の鈴を懸けた。
⇒すずのや‐しゅう【鈴屋集】
⇒すずのや‐もん【鈴屋門】
すずのや‐しゅう【鈴屋集】‥シフ
本居宣長の歌文集。7巻。1798〜1800年(寛政10〜12)刊。1803年(享和3)養子大平おおひらが拾遺2巻を編。
⇒すずのや【鈴屋】
すずのや‐もん【鈴屋門】
本居宣長の門下。
⇒すずのや【鈴屋】
すす‐はき【煤掃き】
正月の神を迎えるために、屋内の煤ほこりを払い清めること。12月13日に行うところが多い。煤払い。煤取り。〈[季]冬〉。続猿蓑「―やあたまにかぶるみなと紙」
⇒すすはき‐ぜっく【煤掃き節供】
すすはき‐ぜっく【煤掃き節供】
12月13日、正月の準備に煤掃きをする行事。東北地方では同月27日。煤取日。煤取り節供。
⇒すす‐はき【煤掃き】
すす‐ばな【洟】
垂れさがる鼻汁。また、それをすすりこむこと。はなすすり。能因本枕草子きたなげなるもの「―しありく児ちご」。日葡辞書「ススバナヲタラス」
すす‐ば・む【煤ばむ】
〔自五〕
煤色のようになる。すすける。
すす‐はらい【煤払い】‥ハラヒ
(→)「すすはき」に同じ。〈[季]冬〉
ずず‐ひき【数珠挽き】
数珠じゅずを作る人。ねんずひき。
すす‐びょう【煤病】‥ビヤウ
植物の病害。菌類のすす病菌の感染による。葉の表面などが暗色の菌糸で覆われ煤色となる。樹木などに発生。
すす・ぶ【煤ぶ】
〔自上二〕
①すすける。雨月物語1「御衣は柿色のいたう―・びたるに」
②古びる。古くさくなる。雨月物語3「それがしが短句、公きみにも御耳―・びましまさん」
ずず‐ぶし【数珠ぶし】
(→)「数珠子ずずご釣り」に同じ。
すず‐ふね【鈴舟】
鈴をつけた船。仁徳紀「難波人―取らせ、腰なづみその船取らせ」
すず‐ペスト【錫ペスト】
(tin pest)銀白色の金属錫が低温で灰色の半導体錫に変わる現象。初めに生じた腫れ物状の突起が次々に周囲に伝染病のように伝わってゆくことから、こう名づけた。
すす‐ぼ・ける【煤ぼける】
〔自下一〕
すすで汚れて黒ずむ。
すす‐ぼこり【煤埃】
煤と埃。煤のかかった埃。浄瑠璃、女殺油地獄「通る鼠のけしからず。蹴立て蹴かくる―」
すず‐ほり【菹】
塩漬の菜。すずおり。〈新撰字鏡7〉
すす‐ぼ・る【煤ぼる】
〔自五〕
→「煤すすぶ」に同じ。
すす‐ぼんてん【煤梵天】
煤男すすおとこの異称。
すすま・し【進まし】
〔形シク〕
心がはやる。気が乗っている。いさんでいる。源平盛衰記38「雲上の御遊にも今は―・しからぬ程の仲らひなり」
広辞苑 ページ 10574 での【○涼しさ招く玉】単語。