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いた・い【痛い・甚い】🔗🔉

いた・い痛い・甚い】 〔形〕[文]いた・し(ク) 心身に強く感ずるさま、または心身を強く刺激する状態を表す。 ①(身体に)痛みを感ずる。万葉集5「―・ききずにはから塩をそそくちふが如く」。「足が―・い」 ②(心に)苦しく感ずる。また、弱点を突かれたりして閉口する。万葉集4「―・き恋」。「これは―・い。まんまとしてやられた」 ③見聞きするに堪えない。また、いたわしい。ふびんである。万葉集16「屎鮒くそぶなはめる―・き女奴めやつこ」。源氏物語行幸「古体なる御文がきなれど―・しや。此の御手よ」 ④感に堪えない。はなはだよい。すばらしい。源氏物語若紫「娘かしづきたる家、いと―・しかし」 ⑤(連用形で副詞的に用いる) ㋐はなはだしく。ひどく。古事記「水穂の国は―・くさやぎてありなり」。万葉集15「沖つ風―・く吹きせば」。源氏物語桐壺「いと匂ひやかにうつくしげなる人の―・うおもやせて」。「―・く感激した」 ㋑(下に打消の語を伴って)たいして。それほど。徒然草「妙観が刀は―・くたたず」 ⇒痛いところを衝く ⇒痛い目に合う ⇒痛くも痒くもない ⇒痛くもない腹を探られる ⇒痛し痒し

広辞苑 ページ 1102 での痛い単語。