複数辞典一括検索+
そそ・ぐ【注ぐ・灌ぐ】🔗⭐🔉
そそ・ぐ【注ぐ・灌ぐ】
(室町時代まではソソク)
[一]〔自五〕
①水が激しく流れる。応神紀「長瀾たかきなみ―・き湲ながる」
②雨または雪が降る。降りかかる。源氏物語蓬生「日頃ふりつる名残の雨いま少し―・きてをかしき程に」。太平記17「風交かざまじりに降る山路の雪、甲冑に―・き」
③涙がしきりに落ちる。新古今和歌集夏「声はして雲路にむせぶほととぎす涙や―・く宵のむらさめ」
④流れ入る。流れ込む。「太平洋に―・ぐ川」
⑤風が吹き入る。玉葉集秋「さらでだに身にしむ秋の夕暮に松を払ひて風―・くなり」
[二]〔他五〕
①まきちらす。流しかける。万葉集5「いとのきて痛き疵にはから塩を―・くちふが如く」。義経記5「足は皆踏み損じ、流るる血は紅を―・くが如し」。「植木に水を―・ぐ」
②液体をつぎこむ。くみ移す。流れ入らせる。「桶に水を―・ぐ」
③涙をおとす。涙を流す。源氏物語須磨「酔の悲しみの涙―・く春の盃のうち」
④もっぱらその方へ向ける。集中する。「力を―・ぐ」「愛情を―・ぐ」
広辞苑 ページ 11584 での【注ぐ】単語。