複数辞典一括検索+

○空聞かずそらきかず🔗🔉

○空聞かずそらきかず わざと聞こえないふりをするさま。源平盛衰記37「―してはや行きけり」。日葡辞書「ソラキカズヲスル」 ⇒そら【空】 そら‐きかず空聞かず⇒そら(空)(成句) そら‐ぎき空聞き】 ①いい加減に聞きとること。 ②聞かないふりをしながら聞くこと。〈日葡辞書〉 そら‐ぎしょう空起請‥シヤウ いつわりの起請文。いつわって誓いを立てること。空誓文そらぜいもん。謡曲、正尊「さても書きつる―の罰を忽ち与ふべし」 そ‐らく殂落・徂落】 死ぬこと。特に、天子の死去すること。崩御。 そら‐ぐもり空曇り】 空のくもること。 そら‐けいはく空軽薄】 心にもなく世辞をいうこと。そらぞらしい世辞。浄瑠璃、双生隅田川「笑顔作つて―」 そら‐げんか空喧嘩‥クワ 喧嘩のふりをすること。なれあいの喧嘩。狂言、鴈盗人「お前と身共と内証の―」 そら‐ごころ空心】 いいかげんな心。うわのそらの心。宇津保物語蔵開中「なでふ―にてかは」 そら‐ごたえ空答え‥ゴタヘ 口さきでよいように答えること。いいかげんなこたえ。宇津保物語国譲中「―をし給ひつつ、さらばと聞き給へば」 そら‐ごと空言・虚言】 真実でないことば。うそ。竹取物語「かくあさましき―にてありければ」。「―を言う」 ⇒そらごと‐びと【空言人】 そら‐ごと空事・虚事】 事実にもとづかないこと。つくりごと。「絵―」 そらごと‐びと空言人】 うそを言う人。うそつき。宇津保物語初秋「心のうちはよき―なりけりなどいふ」 ⇒そら‐ごと【空言・虚言】 そら‐ざま空方】 空の方。上の方。上向き。平家物語3「髪は―へ生ひあがり」 そら‐ざや空鞘】 ①刀身よりも不相応に長いさや。 ②転じて、余裕。ゆとり。日葡辞書「ソラザヤモナイヒト」 ③外面と内容とがくい違うこと。 そら‐ざれ空戯れ】 わざとふざけたまねをすること。 そら‐さわぎ空騒ぎ】 そらぞらしく騒ぐこと。からさわぎ。宇津保物語藤原君「殿の人々―すれば」 そらし藁本・薫蕖】 〔植〕(→)アギ(阿魏)の異称。〈本草和名〉 そら‐じ空路‥ヂ ①空へ行くみち。心もとない旅路。万葉集15「夢いめのごと道の―に別れする君」 ②空。天空。 そら‐じに空死に】 死んだふりをすること。今昔物語集29「裸にて―をして路傍に臥せりければ」 そらし‐ばた反らし畑】 休耕中の焼畑地。反そりそら‐しゃく空癪】 癪の起こったふりをすること。 そら‐じゃく空尺】 尺度をごまかした物指し。不当な取引をするために作り用いた。「―を使う」 そら‐じょう空錠‥ヂヤウ 役に立たない錠。徳和歌後万載集「久方の―なれや天の戸をあけたつ春の限りなければ」 そら‐じょうご空上戸‥ジヤウ‥ 酒を飲んでも、酔いが顔に出ないこと。また、そういう人。 そら‐しょうそこ空消息‥セウ‥ 人の手紙・伝言といつわること。また、その手紙・伝言。源氏物語藤袴「―をつきづきしう取りつづけて」 そら‐しょうもん空証文】 うその証文。

広辞苑 ページ 11667 での○空聞かず単語。