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○空に三つ廊下そらにみつろうか🔗🔉

○空に三つ廊下そらにみつろうか 降ろうか、照ろうか、曇ろうかの三つの「ろうか」を廊下に見立てて、天候のはっきりしないのにいう。 ⇒そら【空】 ソラニンsolanin】 ジャガイモ(属名ソラヌム)・トマトなどナス科植物の芽に多く含まれるアルカロイド。多く摂取すれば嘔吐・腹痛・頭痛などの中毒症状を起こす。 そら‐ね空音】 ①いつわってまねる鳴き声。枕草子136「夜をこめて鳥の―ははかるとも」 ②いつわりごと。うそ。「―を吐く」 ③実際には鳴っていないのに聞こえてくるような気がする音。 そら‐ね空値】 いつわりの値段。掛値。〈日葡辞書〉 そら‐ね空根】 地上にあらわれ出た草木の根。ねあがり。貫之集「人知れず…あしの―もせられやはする」 そら‐ね空寝】 寝たふりをすること。たぬき寝入り。そらねぶり。そらねむり。そらぶし。枕草子292「それおこせ、―ならむ」。「―をきめこむ」 そら‐ねいり空寝入り】 寝入ったふりをすること。たぬき寝入り。 そら‐ねむり空眠り(→)空寝そらねに同じ。〈日葡辞書〉 そら‐ねんじゅ空念誦】 念誦をするふりをすること。信心の心がなくて念誦のさまをよそおうこと。そらねんぶつ。 そら‐ねんぶつ空念仏(→)「そらねんじゅ」に同じ。 そら‐の‐いろ空の色】 ①空模様。源氏物語野分「野わき例の年よりもおどろおどろしく、―かはりて吹き出づ」 ②そらいろ。うすあおいろ。源氏物語「―したるからの紙に」 そら‐の‐うみ空の海】 空を海にたとえていう語。拾遺和歌集「―に雲の波立ち月の舟星の林に漕ぎ隠る見ゆ」 そら‐の‐かがみ空の鏡】 澄んだ月を鏡に見立てていう語。続後撰和歌集「曇なき―と見るまでに秋の夜長く照らす月かげ」 そら‐の‐けぶり空の煙】 空にのぼる火葬の煙。人が死ぬことにいう。蜻蛉日記「思ひきや雲の林に打捨てて―に立たむものとは」 そら‐のごい空拭い‥ノゴヒ 涙などを拭うふりをすること。源氏物語末摘花「―をして」 そら‐の‐しぐれ空の時雨】 落ちる涙を時雨にたとえていう語。続古今和歌集「秋も暮れ都も遠くなりしより―ぞひまなかりける」 そら‐の‐しずく空の雫‥シヅク 落ちる涙を、空から降るしずくにたとえていう語。新後拾遺和歌集「飽かで来し―は秋の夜の月さへ曇るものにぞありける」 そら‐のみこみ空呑込み】 よくたしかめないで、早合点すること。早呑込み。 そら‐の‐みだれ空の乱れ】 天候のわるいこと。雨が降り風の吹くこと。源氏物語明石「雨風やまず…かしらさし出づべくもあらぬ―に」 そら‐ばか空馬鹿】 馬鹿をよそおうこと。愚かなふりをすること。滑稽本、妙竹林話七偏人「織田信長なんぞも初めは―をつかつて居たぜ」 そら‐ばし空箸】 料理に一度箸をつけた後、取らずに箸を引くこと。無作法とされる。 そら‐はずか・し空恥かし‥ハヅカシ 〔形シク〕 何となくはずかしい。源氏物語若菜下「おそろしく―・しき心地して」 そら‐ばら空腹】 ①腹痛らしくよそおうこと。浄瑠璃、丹波与作待夜の小室節「あら腹いたや。いたやいたやと―病めど」 ②腹を切るまねをすること。浮世草子、好色万金丹「―切つて城を落ちしは」 ③腹をたてるふりをすること。ちょっと腹をたてること。あきみち「北の方、そこにてちと―をたてて」 そら‐ばり空針】 縫針が裏まで通らず、針目が上の布だけに続くこと。また、その針目。 そら‐びき空引】 ①空引機そらびきばたの略。 ②空引機で、必要な経たて糸を引き上げる操作。 ⇒そらびき‐ばた【空引機】 そらびき‐ばた空引機】 紋織に使用する織機の一種。紋を織り出すのに必要な通し糸を取り付けるために、上部に鳥居状のものを付けた。近代以降ジャカード機に圧倒された。→高機たかばた ⇒そら‐びき【空引】 そら‐ひじり空聖】 名ばかりのひじり。いつわりのひじり。えせひじり。古今著聞集5「仁俊は、女心ある者の―立つるなど申しけるを」 そら‐びょうし空拍子‥ビヤウ‥ 神楽・催馬楽などで、句頭(主唱者)が声を発する前に笏拍子しゃくびょうしを一つ打つこと。 そら‐ぶき空嘯き】 そらふくこと。そらうそぶくこと。 そら‐ふ・く空嘯く】 〔自四〕 (→)「そらうそぶく」に同じ。新撰六帖1「天津風身にしむばかり思ふとも―・く人をいかが頼まん」

広辞苑 ページ 11672 での○空に三つ廊下単語。