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○空吹く風と聞き流すそらふくかぜとききながす🔗⭐🔉
○空吹く風と聞き流すそらふくかぜとききながす
何事も耳にとめない様子をする。
⇒そら【空】
そら‐ぶし【空臥し】
(→)空寝そらねに同じ。
そら‐へんじ【空返事】
相手の言うことに身を入れて聞かず、いいかげんな返事をすること。なまへんじ。からへんじ。樋口一葉、にごりえ「其時限りおいおいと―して」
そら‐ぼけ【空惚け】
そらとぼけ。古今著聞集16「―なし給ひそ。ゑぼうしはここにあるは」
そら‐ほでり【空火照り】
夕焼け。好色一代男5「其の夕暮の―して」
そら‐ほど
(ソレホドの転)それぐらい。そのくらい。遊子方言「もう七つ過ぎでもあろ。いや、まだ―ではおざんせん」
そら‐ぼめ【空誉め】
口さきだけでほめること。
そら‐ぼれ【空惚れ】
惚れこんでいるように見せかけること。〈日葡辞書〉
そら‐まい【空舞】‥マヒ
うそのまい。正統に継承していないにせのまい。
そら‐まいり【空参り】‥マヰリ
参ったように見せかけること。宇津保物語蔵開中「いかでか、―したりともこそ、唯しるしばかりにても、など聞え給ふ程に」
そら‐まけ【空負け】
いつわって負けること。
そら‐まめ【蚕豆・空豆】
(莢さやが空に向いてつくからいう)マメ科の二年生作物。葉は羽状複葉。原産地は未詳。古来西アジアで栽培。今は世界各地に栽培、中国に多い。2〜3月ごろ紫色の蝶形花をつけ、花後、大きな莢を実らせる。種子は食用、茎葉は肥料や家畜の飼料。イササグサ。野良豆。〈[季]夏〉。「蚕豆の花」は〈[季]春〉
蚕豆
撮影:関戸 勇
蚕豆の花
撮影:関戸 勇
そら‐み【空見】
うわのそらで見ること。心をとめずに見ること。〈日葡辞書〉
そら‐みだれ【空乱れ】
酒に酔ったふうをよそおうこと。そらえい。源氏物語胡蝶「今朝もいといたう―して」
そら‐みつ
〔枕〕
「やまと」にかかる。そらにみつ。万葉集1「―大和の国はおしなべてわれこそをれ」
そら‐みみ【空耳】
①物音や声がしないのに、それを聞いたように思いちがうこと。幻聴。能因本枕草子祭りの頃は「忍びたるほととぎすの遠う―かとおぼゆるまでたどたどしきを」
②聞いて聞かないふりをすること。「―を使う」
そら‐むね【空胸】
いつわって胸の痛むまねをすること。蜻蛉日記中「夜のふけぬべかりつれば、―やみてなむまかでぬる」
そら‐め【空目】
①見えないのに見えたように思うこと。また、見あやまること。拾遺和歌集雑「―をぞ君はみたらし川の水浅しや深しそれはわれかは」
②見て見ないふりをすること。浄瑠璃、曾我会稽山「―して死なせてたも」
③黒目を上にあげて見ること。うわめ。
④どこを見るともない、うつろな目つき。
⇒そらめ‐づかい【空目遣い】
そら‐め・く【空めく】
〔自四〕
しっかりしていない。浮ついて見える。うそらしく見える。宇津保物語蔵開下「例はいたう―・いたる人の、いとまめに見え給ひしは」
そらめ‐づかい【空目遣い】‥ヅカヒ
①見て見ないふりをすること。
②うわめをつかうこと。
③うつろな目つきをすること。
⇒そら‐め【空目】
そら‐めぬき【空目貫】
(→)飾目貫かざりめぬきに同じ。
そら‐ものがたり【空物語】
いつわりの物語。でたらめな物語。とりとめのない物語。後撰和歌集恋「―などしける男の門より渡るとて」
そら‐ものぐるい【空物狂い】‥グルヒ
偽って狂気のふりをすること。椿説弓張月後編「義包、…世に憚りて―になりて」
そら‐ものづ・く【空物憑く】
〔自四〕
もののけのついたようなそぶりをする。宇治拾遺物語4「この女の、しとぎほしかりければ、―・きてかくいふと、にくみあへり」
そら‐もよう【空模様】‥ヤウ
①天気のようす。そらのぐあい。予想される天候。夏目漱石、彼岸過迄「好い案排に―が直つて来ました」。「明日の―」
②転じて、物事のなりゆき。「―があやしい」「険悪な―」
そら‐や【空矢】
(→)徒矢あだやに同じ。
そら‐やまい【空病】‥ヤマヒ
仮病。そらやみ。〈日葡辞書〉
そら‐やまぶし【空山伏】
にせのやまぶし。つくりやまぶし。義経記7「昨日までは―、今日はいつしか男になりて」
そら‐やみ【空病み】
仮病。そらやまい。御伽草子、さいき「この女房は―をして」
そら‐ゆき【空行き】
⇒そらいき
そら‐ゆめ【空夢】
実際と少しも関係のない夢。見たようにつくりあげた夢。つくりゆめ。散木奇歌集「子どもあらば―見てや語らまし」
そら‐よみ【空読み】
文句をそらんじて読むこと。暗誦あんしょう。
そら‐よろこび【空喜び・空悦び】
①何となくうれしく思うこと。源平盛衰記19「高綱馬にうち乗り、この馬こそ早わが物よと思ひつつ、―して」
②(→)「ぬかよろこび」に同じ。浄瑠璃、菅原伝授手習鑑「―の裏が来て」
ソラリゼーション【solarization】
(写真用語)
①写真感光材料に過度の露光を与えた時、適正露光の場合と明暗が逆になる現象。反転。
②写真の現像の途中で、均一な弱い露光を与えるなどして画像の一部を反転させ特殊効果を得る技法。サバチエ効果。
そら‐りんき【空悋気】
きまった相手または確かな証拠がないのに勝手に嫉妬すること。
そら‐わざ【虚態】
偽ってそれらしいふりをすること。また、その状態。今昔物語集15「―をするぞなど言ひ合ひたる程に」
そら‐わすれ【空忘れ】
うわのそらになって忘れること。すっかり忘れること。一説に、忘れたふりをすること。堀河院艶書合「逢ふことや今宵今宵とかよふまに―して月日経にけり」
そら‐わらい【空笑い】‥ワラヒ
おかしくもないのに笑うこと。つくりわらい。〈日葡辞書〉


広辞苑 ページ 11674 での【○空吹く風と聞き流す】単語。